【東大生に聞いた!】部活と勉強の両立の仕方!実際にやっていたことから意識してたことまで!

「東大生って高校生活を勉強一筋にきた人が多いんでしょ?」という話を、この前大学の時の同級生からされました。
確かに、僕もカルペ・ディエムで東大生達といっぱい話すまでは、東大生に対していわゆる「ガリ勉」のようなイメージが非常に強かったです。

しかし、実際に東大生と話したり、自社アンケートの結果を見てみると「勉強一筋で東大に合格した人」って少ないんです。(下記のグラフは自社アンケートより制作。集計期間4月21日〜5月31日。対象:東大生)

このアンケートでは、9割の東大生が高校生の時に部活に所属していて、そしてそのうちの6割以上の人が週4以上部活をやっていたという結果になりました。これを見ると東大生はガリ勉!勉強一筋!というイメージとは違い、部活も勉強も両立させていたというイメージが湧いてきませんか?

そこで、今回は「部活と勉強の両立」をテーマに、「部活をするとどんな良いことがあるのか?」といった所から、実際に「東大生がどうやって勉強と部活を両立させてきたのか?」とその方法について東大生に話しを聞いてきましたのでご紹介したいと思います!
是非最後までお読みください。

目次

【部活をするメリット】勉強だけじゃなくて、部活をすることでどんな良いことがあるのか?

テストの点数を見たり、模試の結果を見て「思ったより出来なかったな…どうしたらもっと勉強できるかな…このまま部活続けてても良いのかな…?」と考えたことありませんか?

しかし、部活を辞めたからといって勉強が出来るようになる訳ではありません。そこで部活をしているとどんなメリットがあるのかを紹介していきます!

①集中力が高まる。

部活って、どの部活も他の部活ではしていないことをしていませんか?

何を当たり前のことを!と思うかもしれませんが、その部活でしかしていないこと!という点が重要です。人の脳はさまざまな刺激を与えることで成長していきます。部活だってそうです。吹奏楽部で楽器の演奏をするのも、野球部で走り込みやノックを受けるのも、それは脳にとっては良い刺激になっています。そうした刺激が脳の動きを活発にし、集中力を高める効果があると言われています。

②友人、仲間が出来る。

どんなに辛い練習でも、どんなに怖い先生でも、それを耐えて一緒に部活動をした仲間というのは、本当にかけがえのない一生の財産になります。そして、同じ部活という組織の中にいるとお互いに気に食わないこともあると思います。そういったことを乗り越え克服して行くのも、勉強の一つです。

そう言った仲間は社会に出てから、良き相談相手になってくれると思います。

またそんな仲間は、一緒に受験を乗り越えられる仲間にもなるかもしれません。辛い時に相談し、問題を出し合うことでアウトプットの練習にもなります。

③体力がつく

まずは、運動系の部活なら「体力」がつきます。

何時間も机に向かうというのはそれだけで結構な大変さがあります。それが、部活動を本気でやっていれば、体力がつき疲れにくくどんどん勉強できるようになるわけです。部活が終わった瞬間からぐーんと成績が上がる学生も多いのですが、それはこの勉強に臨むために必要となる体力が付いているからだと解釈できます。

③人として成長できる。根性がつく。

単純に部活をやることで、『忍耐力』を身につけることが出来ます。やるべきことを決めて、それが実行できなければ成績は上がりません。その実行力は『根性』の部分が必要になってきます。

そう考えた時に、必要になってくるのは「根性」です。とにかく気合いで何とかする、そういう「ガッツ」でどうにかなってしまうことも多いのです。そしてそういう項目は、部活動をやっている人間というのは非常に強いのです。

④選抜入試に使える。

今、多くの大学で「選抜入試」という形式の入試が増えています。例えば、早稲田大学では推薦型選抜入試の募集枠を増やすことを目標に掲げています。なんと2026年までに全体の6割を選抜入試にするというのです。ほかでも、法政大学の入学者の3割以上が選抜入試ですし、それ以外のMARCHや関関同立でも推薦の枠が増えているのが現状です。

選抜入試の詳しいことはこちらの記事をご確認ください。

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そんな選抜入試、「部活をやっていた方が絶対に有利だよ!」とは言いません。

ですが、3年間何をしていたのか?という点に関しては非常にわかりやすいかと思います。大学が知りたいのは「どんな人で、どんなことを大学でしたいのか?」という点です。部活をやっていたというのはその「どんな人」の部分を明確にしてくれます。そのためにも目的を持って部活をする、自分の活動を定期的に振り返るということが大切になってきます。

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部活と勉強を両立するための方法。

部活と勉強を両立させるために何を意識して、どういう方法で勉強をしたら良いのか?
そのポイントと実際に早稲田生と東大生達がやっていたことを教えてもらいました!

①時間を意識する。

カルペ・ディエムの西岡壱誠講師のおすすめは「とりあえず、1日1時間はやる」です。
ここからは西岡講師おすすめの方法です。

西岡
どんなに忙しくても、毎日1時間、週7時間は必ず確保しておくということです。
そして、1時間ですべてを終わらせる努力をしましょう。
別に、部活動をやっていて勉強時間が少ないからといってディスアドバンテージにはなりません。東大にも高校3年生の夏までずっと部活動をしながら東大に合格した人間というのはザラにいます。って言うか、もし勉強時間で勝負が全て決まるなら、浪人生はみんな合格していますよね。でも浪人生は事実として合格しやすいかどうかというと、普通に現役生と同じくらいの合格率です。

時間は、別に成績を高めてはくれないのです
逆に、今部活動やめて勉強に専念したとして、みなさんは多分、勉強できません。
時間があったらきちんとできるのではないか、というのは幻想です。多くの場合、そうやって部活をやめた人間というのは、成績が伸び悩みます。これは、多くの学校の先生とお話しして共通した見解です。
部活動を辞めずに、勉強を頑張る。そのために必要なのが何かというと、「1時間の効率を上げる」というものです。1時間で全ての勉強を終わらせるためには何をすればいいか、自分で必死に考えてみるのです。

時間がある人はそんなことはしませんし、できません。1時間の重みがわからないからです。
これは現代文の講師で有名な林修先生が言っていたことなのですが、実は忙しい人の1時間と忙しくない人の一時間というのは時間の流れ方が違います。一時間が貴重な人にとっての1時間は長く、貴重ではない人の1時間というのはすごく短いです。時間が有り余っているからこそ1時間を大切にしようという意識が薄い人もいますし、逆に時間がない人はそこで「いやいや、この1時間をどう大切に過ごすかが大切だ。せっかくの1時間なんだから、大切に使わないと」という気になる。
部活動をやっている皆さんとそう出ない人の話に戻しましょう。帰宅部の人というのは、たくさん時間がある分、「この一時間を有効活用しないと!」という意識は忙しいみなさんよりも少ないです。逆にみなさんは、部活動で頑張っているからこそ、1時間がいかに貴重な時間なのかを知っている人たちです。その重大な1時間を上手く使うというのは、時間のないみなさんだからこそできることなはず。ぜひ、1時間の一番いい使い方を考えてみましょう。

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②やることや目標を決める

ついつい、ダラダラしてしまう理由の一つに「何をして良いのか分からない」があります。
あれもやらなきゃ!これも!あ〜!何からやったら良いんだ!!!という経験ありませんか?

そういう時は、具体的に何をすべきなのか、Todoリストを作ってみるようにしてみましょう。いくらやるべきことが多いといっても、それは見た目の作業量が多いだけかもしれません。
たとえば、「数学の成績が悪いから、何とかする!」という目標があったとして、すべきことが多すぎて身動きが取れなくなったとします。やるべき単元が多すぎて、なにから手を付けていいのか分からない……そんな時は、実際に自分ができるものを書き出してみるのです。
数学の参考書を一単元ずつ片づけていく。そのために、まずは1ページ目から10ページ目までを今日中にさらってみる。それをするために、今から一時間の間で10ページ進められるように頑張ってみる。
ここまで分割すれば「数学」という強大な敵を相手にしなくても済むようになりますよね。相手を細分化して、戦うべき敵を見定めることは重要な作業です。やるべきことが多くなってきたと思ったら、ぜひ作業の分割を進めてみてください。

③勉強の習慣をつける

毎日やっていることって何がありますか?
寝る前には歯を磨くとか、お風呂上がりのストレッチ等、自分の中で何かしらあるかと思います。

部活動をしているとどうしても1日の時間が少なく感じてしまいます。そこで自分の中でスキマ時間に勉強することを当たり前にしましょう。スキマ時間の活用だと、電車に乗った時は英単語帳を眺める。授業の休み時間は、前の授業の復習をするなど、自分で習慣にすることで、勉強をすることが楽になります。

本当に少しずつでも良いので、毎日ちょっとでも勉強をすることが重要です

④塾やオンライン授業の活用

部活をやっているとどうしても1日の時間が足りない!と思うことがあると思います。そんな時はスマホなどで見れる、オンライン授業サービスを活用してみましょう!

早稲田大学に合格したAさんの事例


高二の時は、バスケ部以外にもダンス愛好会に所属していたため、結構本格的に体育会系のスケジュールを生きていました。合間にマナビス(河合塾のオンデマンド授業)を受けてました。

東大生が実際にやっていたこと

橋本匠さんの場合

橋本
僕は、部活動にずっと取り組んでいました!
通常の部活の練習に加え、対外試合や外部の方々との練習会など毎日少しの時間でも部活動に取り組むことを意識していました。高校2年生の時は塾の講習も行きながらでしたが、1日塾で過ごす時間を作らないように意識することで毎日部活動を行うことができていたように思います。

鈴木
なるほど、『勉強〈部活』だったのですね。
塾に1日籠るのではなく、逆に部活があったからこそ気分転換にもなったし、少ない時間で勉強しなきゃ!という意識があって、集中できた!と、そういうことでしょうか?

橋本
そうですね!
少ない時間で勉強しなければならないというプレッシャーはありました。
特に周りは1日自習室にこもっている人も多かったので…

勉強関係なく部活をし続けたいと思っていましたが、そこは勉強頑張っている友達とかみてモチベーション保ってました。

鈴木
なるほどです、ありがとうございました!
橋本匠さんが取り組んでいた部活、競技カルタについてはこちらから。

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東大生Aさんの場合

Aさん
私は運動部に入っており、夏休みの練習後は体力的にも眠くなってしまうので、部活の時間にもよりますが、国語や社会など個人的に眠くなるやつは午前中など早めに手をつけるようにしていました。

鈴木
早起きして、勉強していたということですか?

Aさん
早起きしてましたね!
普段は起きる時にアラームかけませんが、例えば部活が8:00からの日は6:00に起きて1時間勉強するとか!

布施川天馬さんの場合(高校生へ激励!)

布施川
当時、何もしてなかったから忠告を!
英単語は学校の授業がスパルタだったから助かったけど、英文法が高3時点でスカスカで苦労した!
朝の8時から夜の8時まで部活してたけど、少しずつでも文法などやっておけばよかったように思う。
とはいえ、体力的に限界だったかな、オフなんて年に1回〜2回くらいしかなかったし。

両立するなら、部活終わりに学校残って勉強するのが良いと思われる!
家帰るとだらけるタイプの人は特にね。あとは、授業をしっかり聞くこと
授業中に理解度100%にすれば、追加の勉強なんてしなくて良いんだから。
僕は質問事項など全部授業中済ませてたから、追加の勉強しなかった!
でも、まずはなにかに打ち込めるってのが大事だから!

勉強か部活か、自分で決めた方にだけは嘘つかないようにやるのが一番後悔しないと思う!
実際自分は勉強してなかったけど全く後悔してない!

鈴木
布施川さんありがとうございます!
読者のみなさまへ、布施川さんは「勉強してなかった」と言いつつも、しっかり授業中に学校の勉強はしていて追加の勉強をしていなかったというだけです。

まとめ

勉強と部活の両立について述べてきました。

両立するための方法のポイントは4つ
・時間を意識する
・やることや目標を決める
・勉強の習慣をつける
・塾やオンライン授業の活用する
他にも実際に東大生が実践していた方法もご紹介いたしました。

ぜひ、ご参考にして勉強と部活を両立させましょう!

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この記事を書いた人

出版編集部、メディア事業部。現在はメディアに限らず多くの学生のディレクションを行っている。大学生の頃は、空手等の武道に勤しむ。趣味はHIPHOP、アニメ鑑賞、マンガ、TCG。

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