子供が「勉強嫌い」になったときはどうする?東大生の考える解決策!

子供が「勉強嫌い」になったときはどうする?東大生の考える解決策!

皆さんは勉強が好きでしょうか? 勉強が大好きという方はあまりいらっしゃらないかもしれませんね。ですが、悲観することはありません。ある程度大人になってみると、勉強が大好きになるパターンもあるからです。

実際に、僕、布施川天馬も、もともと勉強が大嫌いでしたが、最近英会話塾に通い始めました。すると、あんなに苦手で嫌いだった英語のコミュニケーションが、ものすごく面白くて、今では塾通いにハマってしまっています。このように、後になって実は勉強が楽しくなっていたということもあるかもしれません。

しかし、いまお子さんが勉強嫌いで困っているという親御さんからしたら、そんなことを言われても関係ありませんよね。直近のテストや大学受験の成績、結果が気になるのですから、「いつかは好きになれるよ!」なんて的外れな回答でしかありません。

そこで今回は、「どうすれば勉強が好きになれるのか」「どうすれば前向きに勉強と向き合っていけるのか」について、東大生の考える解決法をお伝えいたします!

目次

子供たちはいまではなく未来に絶望している

「どうすれば勉強する気になるのか」……。それは、「子どもと真剣に将来について話し合ってみること」がカギです。

どうして将来について話すことが勉強時間に関係してくるのか? そのため、皆様に考えていただきたいことがあります。10段のはしごを想像してみてください。下段は最悪の生活を、上段は理想の生活を表しているとしたとき、今のあなたは何段目にいますか?そして、5年後のあなたは何段目にいると思いますか?

いったいどうしてこんな質問をしたのか? それは「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」の調査による、「”今”の人生の満足度はどれくらいなのか?」という質問に関係しています。先の質問において、はしごの段数とは、すなわち幸福度のことを表していました。「いまははしごの何段目?」という問いは「現状満足しているか?」という問いに、「5年後はどこにいるか?」という問いは「未来に対してどこまで希望を持っているか」という問いにそれぞれ対応しています。

「現状満足しているか?」という問いに対する日本人の平均的な回答は2005年で27位でした。しかし、これが2020年には61位まで落ち込んでいます。さらに「”5年後”の人生の満足度はどれくらいなのか?」は、もともと70位であったのが、2020年には122位にまで落ち込んでいるのだそうです。これは、すなわち「日本人全体の現状に対する満足度と、未来に対する期待感が落ち込んでいる」ということを表しています。

この幸福度は、世界的にみても低い基準にあります。しかも、それだけではなく、年長者よりも若者の方が低い幸福度になる傾向にあるといいます。すなわち、日本人の若者は、いまではなく未来に絶望しているのです。

そんな状況で「未来のためになるから」と言われて勉強する気になるでしょうか? 僕はそうは思いません。勉強するためには、将来に希望を持つことが大事なのです。

将来に希望を持つために

そのためには、まず親御さんが、子どもよりもこの世界に長い年月を生きている年長者という立場から「未来の素晴らしさ」について話してあげる必要があります。いま頑張ったらどれくらい素晴らしい未来が待っているのか、お子さんに実感させてあげる必要があるのです。

ですから、勉強しない我が子に対して、まず親御さんがすべきなのは「勉強しなさい」と口を酸っぱくして何度も繰り返すことではありません。そうではなくて、「君は将来どうやって生きていきたいの?」と将来について話しあうことなのです。

将来の進むべき道がどのようなものであれ、肯定してあげることも必要です。あまりに否定されると、結局「未来は閉ざされている」という印象を与えてしまうことになりかねないからです。

そのうえで、将来の夢について進むのであれば、どんな道を進むべきなのか、どのような道を進めばその夢にたどり着くことができるのかを一緒に真剣に考えてあげてみてください。そうすることで、若者の未来に立ち込めている暗雲が徐々に晴れていきます。子どもたちの前に立ちふさがる「勉強しない理由」が晴れていき、「勉強するべき理由」に代わっていくのです。

最後に

いかがでしたでしょうか?勉強しない理由は、実は将来の夢と密接にかかわっているということに意外さを覚えた方もいらっしゃるかもしれませんね。

ですが、勉強が将来の道を切り開く手段である以上、未来の目的地について見据えることができていないと、やる気も入りようがありません。ですから、子どもが勉強しないと悩まれている親御さんは、ぜひお子さんと将来について真剣に話し合ってみてください。

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この記事を書いた人

東京大学文学部。世帯年収300万円台の家庭から東大へ合格。現在学業の傍ら、ライター、作家活動や講演活動を通して逆転合格のノウハウを広める。日刊SPA!、プレジデントオンライン、東洋経済オンラインにて連載経験あり。ゲームとマンガが趣味。

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