ドラゴン桜東大監修 西岡壱誠が語る『勉強を頑張ってる人は、部活も頑張っている!』

部活動と勉強の両立ができません!

なんてことを言う人は多いですね。

たしかに、部活をやりながら勉強の時間も確保するのって非常に大変ですし、たとえば「東大に合格したい」と高い目標を持っている人とかであれば部活の時間は抑え目にしないと受からないのではないかと考える気持ちもわかります。

しかし、部活をやっているみなさんに一つ朗報なのですが、東大には、部活動をやりながら合格した人間も数多く存在しています。なんなら高校3年生の夏までずっと部活漬けで、そこから半年間の受験勉強で合格したという学生だっているのです。

(下記のグラフは自社アンケートより制作。集計期間4月21日〜5月31日。対象:東大生)
質問:高校生の頃に部活動に参加していましたか?

質問:高校生の頃の部活動の頻度を教えて下さい。

一体なんでそんなことが可能なのでしょうか?

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目次

勉強にとって部活は良い効果だらけ!

まずそもそも、実は部活動というのは、受験や勉強にとって、いい効果があります

例えば東大生に「部活をやっておいてプラスになったことってある?」と聞いたところ、多くの人が「いやいや、プラスだらけだよ?」と答えていました。

まずは、運動系の部活なら「体力」が付きます。何時間も勉強したり、机に向かうというのはそれだけで結構な大変さがあるものです。それが、部活動を本気でやっていれば疲れにくくどんどん勉強できるようになるわけです。部活が終わった瞬間からぐーんと成績が上がる学生も多いのですが、それはこの勉強に臨むために必要となる体力が付いているからだと解釈できます。

さらに、運動部でも文化部でも、「集中力」を養成することができます。一つのことを極めている人間というのは、集中して一気に何かに打ち込む能力も高いものです。一つのことを頑張っているからこそ、一つのことに集中して打ち込むのは得意になっているわけです。だからこそ、他の人と比べてスタートが遅くても、時間的なディスアドバンテージなんか乗り越えて、一気に成績を上げることができるようになっているというわけです。

そして、忍耐力を身に付けることができます。まあ、言ってしまえば「根性」という奴です。

すごい暴論を言ってしまえば、実は成績なんて「やれば上がります」。適切な努力を適切な分量やれば、成績が上がらないわけがない。勉強というのはそういうものです。

つまりは、根性でどうにかできる部分というのも多分に存在しているのです。

丸暗記じゃなくて効率的に勉強するとか、1時間の勉強効率を長くするとか、そういうのはもちろん確かに大切で、すごく必要な技能ではあるのですが、その反面、計算のスピードとか英単語とか漢字とか、年号とか理科社会の暗記するべき項目とか、そういう基礎的で丸暗記で対応するべきものというのは結構存在しています。それはもう、机に向かって覚えるしかない。

そう考えた時に、必要になってくるのは「根性」です。とにかく気合いで何とかする、そういう「ガッツ」でどうにかなってしまうことも多いのです。そしてそういう項目は、部活動をやっている人間というのは非常に強いのです。

いかがでしょうか?「体力」「集中力」「根性(ガッツ)」、いろんな受験において大切になってくる能力を、部活動で養成することができるのです。そんな部活動を辞めてしまうのって、ちょっともったいないと思いませんか??

さて、これで部活動を続けることのメリットに関しては納得してもらえたと思います。部活動を続けていれば、部活がおわった後から追い上げられる可能性が高い、と。

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部活と勉強の両立

しかし、部活動を「今」頑張っていて、勉強時間がなかなか取れない人はどうすればいいのでしょうか?

僕のおすすめとしては、「とりあえず、1日1時間はやる」というものです。どんなに忙しくても、毎日1時間、週7時間は必ず確保しておくということです。

そして、1時間ですべてを終わらせる努力をしましょう。

別に、部活動をやっていて勉強時間が少ないからといってディスアドバンテージにはなりません。東大にも高校3年生の夏までずっと部活動をしながら東大に合格した人間というのはザラにいます。って言うか、もし勉強時間で勝負が全て決まるなら、浪人生はみんな合格していますよね。でも浪人生は事実として合格しやすいかどうかというと、普通に現役生と同じくらいの合格率です。

時間は、別に成績を高めてはくれないのです

逆に、今部活動やめて勉強に専念したとして、みなさんは多分、勉強できません。

時間があったらきちんとできるのではないか、というのは幻想です。多くの場合、そうやって部活をやめた人間というのは、成績が伸び悩みます。これは、多くの学校の先生とお話しして共通した見解です。

部活動を辞めずに、勉強を頑張る。そのために必要なのが何かというと、「1時間の効率を上げる」というものです。1時間で全ての勉強を終わらせるためには何をすればいいか、自分で必死に考えてみるのです。

時間がある人はそんなことはしませんし、できません。1時間の重みがわからないからです。

これは現代文の講師で有名な林修先生が言っていたことなのですが、実は忙しい人の1時間と忙しくない人の一時間というのは時間の流れ方が違います。一時間が貴重な人にとっての1時間は長く、貴重ではない人の1時間というのはすごく短いです。時間が有り余っているからこそ1時間を大切にしようという意識が薄い人もいますし、逆に時間がない人はそこで「いやいや、この1時間をどう大切に過ごすかが大切だ。せっかくの1時間なんだから、大切に使わないと」という気になる。

部活動をやっている皆さんとそう出ない人の話に戻しましょう。帰宅部の人というのは、たくさん時間がある分、「この一時間を有効活用しないと!」という意識は忙しいみなさんよりも少ないです。逆にみなさんは、部活動で頑張っているからこそ、1時間がいかに貴重な時間なのかを知っている人たちです。その重大な1時間を上手く使うというのは、時間のないみなさんだからこそできることなはず。ぜひ、1時間の一番いい使い方を考えてみましょう。

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講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。

ご相談から受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

偏差値 35 から東大を目指すも、現役・一浪と、二年年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「暗記術」「読書術」「作文術」で偏差値 70に、東京大学合格を果たす。そのノウハウを全国の小中高生に伝えるため、2020 年に株式会社カルペ・ディエムを設立。毎年100回以上の講演を行っている。著書は『東大読書』『東大作文』『東大思考』ほか多数。漫画『ドラゴン桜2』編集やドラマ日曜劇場『ドラゴン桜』脚本監修担当。MBS「100%!アピールちゃん」「月曜の蛙、大海を知る」にてタレントの小倉優子さんの受験をサポート。見事、大学合格へ導く。

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