元日経新聞記者・高井宏章に聞く!「仕事を辞めてまでやりたかったこと」とは?

高井宏章(たかい・ひろあき)

経済コラムニスト・YouTuber。
日本経済新聞社の元編集委(2023年6月退職)。
7月に開設したYouTubeチャンネル「高井宏章のおカネの教室」は登録者が急増中。「高井浩章」名義で出版した『おカネの教室』は10万部超のロングセラーに。Twitter、noteで経済にとどまらず、書評や教育論など幅広い情報を発信している。高井宏章氏のX(Twitter)はこちら

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日本には、東京大学だけでなく、早稲田大学、慶応大学など私学の雄や音楽芸術系の東京芸術大学など様々な難関大学があります。今回はいつもと趣向を変えて、東京大学以外の難関大学出身者に話を伺います。

高井宏章さんは元日経新聞記者で、現在は経済コラムニスト・YouTuberとして活動しています。30年近くも勤めた会社を今年6月に辞めたばかりです。

「いまは、フリーランスの物書きをしています。ダイヤモンド・オンラインなどネットメディアで経済関係のコラムを寄稿しています。メディアにも出演していて、Abema TVのニュースや企業が運営するYouTubevチャンネルにゲストに呼ばれることもあります。

自分自身のYouTubeチャンネルも運営しています。まだ赤字ですが、日経新聞時代に会社のYouTubeをやった経験から得たノウハウを活かして、色々な企業のチャンネル運営をサポートするビジネスをしています。もっと若い世代にも認知してほしいので、拡散に力を入れていきます。」


経済をちゃんと伝えるのは必要なことであり、実際にニーズもあるでしょう。会社に残る道を描くこともできたんですが、コピーライターとしても著名な糸井重里さんが経営する「ほぼ日」の業務も請け負っています。具体的には『ほぼ日の学校』というコンテンツの作成を手伝っています。『ほぼ日の学校』は色々な著名人が出演して対談やトークをする動画コンテンツです。もっと世間に認知されてほしいので、マーケティングにも取り組んでいく予定です」

目次

今後力を入れたい分野について

 様々なコンテンツを生み出す活動を続けている高井さんは、今後どんな分野に力を入れたいと考えているのでしょうか。

「経済と教育が大きな柱です。28年も経済記者やってきたので、それなりに専門知識はあるつもりです。私は『分かりにくいことを分かりやすく説明する』のが得意です。経済が苦手だけど、もっと知りたい人は多い。経済をちゃんと伝えるのは必要なことであり、実際にニーズもあるでしょう。

教育については、自分が上の世代からもらったものを、次の世代に渡していかなければ、という思いが強いです。私は、先輩たちから、色々な恩をうけてきました。それを返す相手は、若い世代なんです。常に上の人から借りがあるという状態が人類の歴史だと私は考えています。私もどこかで貸しを作ってあげないといけない(笑) そうしないと、どこかで世代の断絶が起きてしまう。

元々、私は若い人と何か一緒にやるのが好きです。年上の人と組むのももちろんいいんですが、若い人と話したり、一緒に活動したりしたい。その中で、私も次の世代の礎になれれば幸いです」

フリーランスになった理由

長年勤めた日経新聞を辞めてフリーランスになったのはなぜでしょうか。

「会社を辞めたのは、その方が長く働けると思ったからです。会社に残って道を描くこともできたんですが、それだと65歳くらいで働けなくなっちゃうかなという思いがあって。フリーなら70歳くらいまでは好きなことが続けられる可能性がある。会社を離れて、つながりのある人や居場所を増やしやすくなるメリットもあります。今までやってこなかったことに取り組むことで、長く世間と関わり続けていきたい」

高井さんにとって、働くことは「お金を稼ぐ手段」でありつつ、それ以上に「社会の中で自分の持ち場を果たすこと」であるといいます。自分の持ち場を果たすために何をすればいいのか。それを考えると、経済と教育が柱になるそうです。

「野望はずばり『70歳まで現役』。それまでは世のため人のために働いて、そこから先は好きに生きていければ良いな、と思っています。YouTubeを始めたのも、自分の活動のベースになるメディアを作るためです。効率よくお金を儲けることだけを考えるのではなく、自分にとって居心地のいい場所を作っていきたい。お金は、食うに困らない程度に稼げればいいな、と思っています」

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この記事を書いた人

東京大学文学部。世帯年収300万円台の家庭から東大へ合格。現在学業の傍ら、ライター、作家活動や講演活動を通して逆転合格のノウハウを広める。日刊SPA!、プレジデントオンライン、東洋経済オンラインにて連載経験あり。ゲームとマンガが趣味。

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