季語とは、俳句に歌われる季節を明示する言葉。たとえば、歌の中に「蝉の声」と入っていれば、「あぁ、これは夏の歌なのだな」と聞き手に伝わりますよね。季節によってさまざまな種類があり、『歳時記』には8,000もの単語が収録されています。
今回は、中でも「冬の季語」をいくつかご紹介します。一口に「冬」と言っても、その性格はさまざま。日本語の奥深さを味わってみてください。
冬全般で使える季語
冬全体を通じた季語は三冬(さんとう/みふゆ)と呼ばれます。立冬(11月頭)から立春(2月頭)までの期間を指します。
・鐘凍る(かねこおる)……万物が凍り付きそうな冬の日の大鐘の響きのこと。
・短日(たんじつ)……冬の日の短いこと。
・冬の虹……冬に出る虹のこと。
冬の始まりの季語
三冬のうち、はじめの期間(11月~12月頭)を初冬(はつふゆ/しょとう)と呼びます。
・神無月(かんなづき)……陰暦10月のこと。出雲の国に神々が集まり各地で神が留守になるため。
・蒟蒻掘る(こんにゃくほる)……蒟蒻芋を掘り出すこと。収穫がこの時期であるため。
・吉祥院八講(きっしょういんはっこう)……京都市南区にあった吉祥院で行われた法会。現在は廃絶。
冬の半ばの季語
三冬のうち、12月頭~1月頭の冬の半ばの時期を仲冬(ちゅうとう)と呼びます。
・一陽の嘉節(いちようのかせつ)……冬至の日をめでる言葉。
・冬日和(ふゆびより)……小春日が初冬の季語であるのに対し、冬日和は厳寒の季語である。
・甘藷刈(かんしょかり)……サトウキビの収穫のこと。収穫がこの時期であるため。
冬の終わりの季語
三冬のうち、1月頭~2月頭の終わりの時期を晩冬(ばんとう)と呼びます。
・寒の内(かんのうち)……寒の入りから立春前日までの期間。
・三寒四温(さんかんしおん)……春が近いころの気象現象で、ほぼ七日間周期で天気が変化すること。
・日脚伸ぶ(ひあしのぶ)……年も明けて少しずつ日が長くなること。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 季語はここで紹介した以外にも、もっとたくさんの種類があります。極端に言ってしまえば、言葉から秋を感じられるフレーズなら、すべてが季語になりうる。みなさんで、オリジナルの季語を作ってみるのも、面白いかもしれませんよ。
公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!
カルペ・ディエムでは、学校や保護者のみなさまが抱える懸念やニーズに応える形で、講演・講座・ワークショップを提案し、それらを実施しております。
生徒の皆さんの大学選びや学部選びのワークショップ、モチベーション向上を目的とした講演、独自の探究学習授業、長期休暇中の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しております。
私たちの講師は現役東大生で 偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめ、地域格差や経済格差などの多様な逆境を乗り越えた講師たちが、生徒の皆さんに寄り添って全力でサポートいたします。
ご質問やご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。