多くの人は「頭が良い」=テストで良い点数を取ったり、偏差値の高い大学に進学したりすることだと考えがちです。
しかし、真の頭の良さはそれだけでは測れません。VUCA時代とも呼ばれる、先行きの不透明なこの時代を生き抜くには、偏差値や学業成績だけに依存することなく多面的な視点を持つことが必要です。
今回は、世間で「頭が良い」とされている東大生に、本当の頭の良さとは何なのか議論してもらいました!
頭が良いとは、多面的な視点で物事を捉える力!?
Aさん:いろいろ見方はあると思うけど、目的達成のために、1つの方法や理論にとらわれず、2つ以上の視点から異なるアプローチを仕掛けることができる人は頭が良いと思うなあ…。
Bさん:つまり、一つの視点ではなく、多面的に物事を捉えられる人ということですよね!
Aさん:そうそう。常に選択肢を複数持っていて、状況に応じてそれらを選別できるというか。
Bさん:たしかに、その方が視野を広く持てそうですね。
Cさん:私は、視野が広いというより「多い」人こそが頭が良いと感じます。ある問題に対して一つの解決方法がうまくいかなくても、他の解決方法をすぐ検討できる人。勉強でも、社会課題でも。
Aさん:分かるなあ。そのためには、幅広い知識を持っている or 幅広い知識にアクセスする手段を知っている必要があるしね。
豆知識🌱心理学でも、他の方法をすぐ検討したり、違うアプローチの仕方を試みようとしたりする人は鬱になりにくいそうです。心と頭、なんかつながりありそうですね…! |
頭が良いとは、コミュニケーション能力に長けているということ!?
Cさん:話の展開が上手な人や話題の引き出しが多い人は、会話していて頭が良いなあと感じますね。話の筋が通っているし、ユーモアな話に引き込まれる感じがします。
Bさん:同感です。ユーモアは単なる面白さではなく、理性と感性をうまく組み合わせてこそ生まれるものですからね。
Cさん:あとやっぱり、相手の視点に立って話を進められる人は頭が良いと思います。
Aさん:言語化が上手い人って、分からないことを聞いた時にもかみ砕いて分かりやすく答えてくれるよね。
Bさん:でも頭が良いように見える人って、結局知識量が多い人ですよね。どっかからインプットした話を会話の中で織り交ぜるだけで頭がよさそうに見えます(笑)。
頭が良いとは、想像力のこと!?
Cさん:私は家庭教師として子どもに勉強を教えていますが、常々感じるのは「頭の良さ=想像力」ですね。答えにたどり着けるのか、そもそも答えがあるかどうかは別として、身近な疑問に対して「こうだからこうなるのではないか」という推測ができるかどうか…。
Bさん:思考の柔軟性とも言えそうですね。
Aさん:思考って魔法でもなんでもなくて、頭の中にある材料をどういう角度で見て、どういう並び順で並び替えるかっていうプロセスだと思うんだよね。Bさん:それで言うと、頭が良い人は、既存の常識にとらわれずにとにかく色々な並び順を試しまくれる探究心と根性がある人ってことになるんですかね…。
頭が良いとは、地頭とどう違う!?
Bさん:私は理物(理学部物理学科)で、割とアカデミアに思考が寄っているので、やっぱり難しい問題を解ける人は頭が良いと思いますね。難しい問題といっても受験のことではなく、統計力学とか量子力学の本の巻末にある演習問題の中で難しい問題を解けるということです。
Cさん:たしかにそれはすごいですもんね!でも、それは「地頭が良い」のであって、「頭が良い」とは少し異なる気がします。Aさん:地頭が良いとは、計算が早かったり記憶力が良かったりすることを意味すると思う。でもそれは、脳機能の点で能力は優れているけど、電卓一個買えば済む話だから、結局「その能力をどう活かすか」まで考えられる人が本当の意味で「頭が良い」とされるのではないかなあ。
その他の意見
効率が良い人
マルチタスクができたりスケジュールの組み方がうまかったりすると、自分のキャパシティを最大限活用していて頭が良いと思います。またシングルタスクでも丁寧に仕事をこなす人も然りです。
騙されない人
判断する材料が多い人ほど、自分の頭で考える際にいろいろなケースを考えることができて、騙されにくいのではないでしょうか。
自分で「頭がいい」と思わない人
自称「頭いい」の人で頭が良かった人を見たことないから(笑)。
奇抜な髪形の人
このアイデアは、大西拓磨さんにかなり影響を受けています(笑)。
まとめ
東大生たちが議論した結果、頭の良さとは単一の要素ではなく、多岐にわたる能力の複合体であることが明らかにな理ました。そして、その能力は、社会に出てからも活かされる重要な要素であると言えるでしょう。。
みなさんは「頭が良い」とは何だと思いますか?かなり哲学的に議論を進めることもできるテーマで面白いですよね。
“自分なり” の頭の良さをぜひ追及してみてくださいね!
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