カルぺ・ディエム講師の西岡壱誠(経済学部4年生)、布施川天馬(文学部4年生)、永田耕作(教育学部4年生)、橋本匠(教育学部3年生)、塚原健介(理工学部1年生)の5名が、2023年6月8日に宇都宮短期大学附属高等学校の高校1年生を対象にアカデミックマインド育成講座という講義を開催しました。
アカデミックマインド育成講座とは?
AIなどさまざまな技術が発達する中、これからの世代に求められるのが「思考力」です。共通テストや大学入試でも「自分で考える力」が試されるようになっています。
本講座では、現役東大生と一緒に「身の回りにあふれる疑問」と「五教科の勉強」を結びつけた課題に取り組み、自ら問いを立て、仮説を作り、検証する一連の思考法「アカデミックマインド」の獲得を目指します。
勉強がより楽しく、身近な存在になるだけではなく、獲得した思考法を大学受験の問題に応用していく講座です。
本記事では、イベントの様子をメディア事業部の永田がレポートします!
学校はサブスク!
「高校生活の三年間で、授業時間ってどのくらいあると思う?」
講義の冒頭で、このように生徒に問いかける布施川講師。それに対して、生徒は思い思いの答えを考えます。ちなみに、この答えはおよそ「3000時間」!3000時間も授業を受けるなら、授業時間をなるべく有効利用した方が良いですよね?
皆さんもYouTubeや雑誌の定期購入などで時々耳にする「サブスク」とは、サブスクリプション (subscription) を省略した言葉で、商品やサービスを一定期間中、一定金額で制限無しに利用できる仕組みのことです。
ということは、学校はも一種のサブスクだといえます。限られた高校生活の授業時間を目一杯先生を使い倒すことがいかに大切であるかメッセージを伝えました。
時計ってなんで12進法なの?
「時計をはじめとして、いろんなところで12という数字が使われているよね。この理由をみんなで考えてみよう!」
西岡講師の質問を皮切りに、生徒はたちまちグループになって理由を考え始めます。「360°が12でちょうど割り切れるから!」「午前と午後が12時間ずつだからなんじゃないか」というように、グループごとに活発な議論が行われました。
実は、時計をはじめとした色んなものに12進法が使われている理由は、深掘りすると古代バビロニア人の話まで遡ります(諸説あり)。もちろん、12という数字が役数が多くて便利な数だから、ということも一つの理由ではありますが、天文学的な理由であったり、暦が関係していたり、色んな角度からこの問題を考えることができます。そのように、幅広い視点を持って物事に「なぜ?」を問うことが、まさにアカデミックマインドなのです。
5W1Hを用いて、物事の理由を考えよう!
講義はいよいよ終盤戦。ここで永田講師がとある問いを生徒に投げかけます。
「ストリートピアノが広まった理由を、5W1Hを使って考えてみよう!」
そもそも5W1Hとは、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」の英語である「When・Where・Who・What・Why・How」の頭文字をとったものであり、物事の理由や本質を考えるのに役立つ深掘りの方法の一つのことを指します。
今回のストリートピアノの場合は、「いつ広まった?」「どこにある?」というように考えていき、最終的にWhy、つまり「なぜ広まったのか」の答えを出す、という流れになります。
最初は生徒の多くが困惑した様子をしていましたが、この5W1Hの順序で考えていくとスムーズに議論が進み、最終的に生徒がマイクを持って発表することができました。
「学校や集会所などで使われなくなったピアノを、地方の自治体などが駅や街に寄贈してその場所の活性化に繋げる、という目的でストリートピアノが広まった」
と考えた生徒もいて、深層まで理由を追求しようとする姿勢がとても素晴らしかったです。
まとめ
今回の講義は、全10回にわたる「アカデミックマインド講座」の初回です。そのため、ここで「なぜ?」を問うことの大事さを理解することで、次回以降の仮説を立ててそれを実証していくという取り組みにつながっていくのです。
日常の様々な物事になぜを問うこと、それが学びへの第一歩だといえます!
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生徒の皆さんの大学選び&学部選びのワークショップ、モチベーションアップを目的とした講演、探究学習授業、長期休暇の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しています。
講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
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