カルぺ・ディエム講師の永田耕作講師(教育学部4年生)と宮島凜講師(教育学部4年生)が、2023年5月26日に明豊高等学校九大専科クラスの1年生を対象にワークショップを開催しました。
九大専科クラスとは?
大分県別府市にある明豊高等学校では、九州大学合格を目指す「九大専科クラス」を2022年に新設し、学校一丸となって進行するプロジェクトを実施しています。
株式会社カルペ・ディエムでは、カンコーマナボネクト株式会社・株式会社ペイ・フォワードと共同し、生徒の非認知能力の向上を目的とした探究学習のワークショップ、進路支援、個人面談などを実施し、継続した学習状況の確認とサポートを行っています。
公式サイトはこちら:https://meiho-beppu.jp/subject-highschool/special-kyudai/
今回は明豊高等学校1年生の九大専科クラスの初回授業です!
そのため、1年間の目標となる「勉強に、受験に、そして自分の人生に『前のめり』に」というスローガンを軸に、スタートダッシュとして「勉強」「大学」「未来」の3つに対して「前のめり」に考えるための講座を実施しました。
本記事では、イベントの様子を、当日講師を務めた宮島凜がレポートします!
「勉強」の楽しさを知ろう!
生徒に「モノを知ることって楽しい?」と問う永田講師。
例えば夜空に映る星座の種類であったり、くじ引きで当たりを引く確率であったり……世の中には知っていると楽しい物事がたくさんありますよね。今回の講義冒頭では、勉強は「モノを知る手段である」ということを生徒たちに説明しました。
そして、モノを知った上で、「なぜ」を考えることで、勉強が楽しくなります。
「なぜ緑色なのに青信号って言うんだろう?」「なぜ『しめすへん』と『ころもへん』は使い分けられてるんだろう?」「なんで日本には四季があるんだろう?」そんな素朴な問いから、理由を深掘りしてみることが勉強につながるのです。
近年では、情報技術の発達によって、インターネットで調べれば、さまざまな情報を一瞬にして手に入れることができてしまいます。だからこそ、ただ物事を記憶するだけではなくて、その理由=物事の「なぜ」を考えることが大切になってきます。
「大学」について考えよう!
次に「大学って何のためにあるんだと思う?」と生徒に問います。
例えば「ディズニーランドをどのように回れば、一番効率よく乗り物に乗れるか?」「文化祭で売上No.1を獲得するにはどうしたらいいか?」など、実際に大学の授業で扱われている内容を伝えると、生徒たちは驚いた表情になりました。
大学は、実は身近な疑問や課題について考えることができたり、やりたいことについて探究し実践したりできる場所なんだということにカルチャーショックを受けたようです。
高校生の時に取り組む探究活動は、大学だけではなくてその先の将来にもつながってきます。高校1年生の段階で自分が本当にやりたいことが何なのかを見つけるのは難しいですが、普段から「なぜを問う」ことを意識して生活していけば、「なぜこの大学に行きたいんだろう?」「なぜこれに興味があるんだろう」など……自分としっかり向き合うことができるようになります。そして、さまざまなことに「前のめり」になれるはずです!
「未来」について考えよう!
講義の最後に、自分が将来どんな人になりたいか、何をしていたいかについて、ワークシートを配布し、生徒たちに広い視野から考えてもらいました。
永田講師が生徒にこう伝えます。「自分のやりたいこと、なりたい職業、行きたい大学を聞かれてパッと頭に浮かんだものは、自分が強く思っている場所であることが多いです。もちろん幅広い選択肢を考えながらも、最後は一番自分が納得する選択をしましょう!」
ここで重要なポイントは、どんなアウトプットも否定しないことです。
現実的に実現可能であるかについて、どうしても気になってしまう人もいるかもしれません。しかしまずは、自分の素直な気持ちをぶつけ、その状態に近づく方法を模索していきます。
何事にも「前のめり」になる1年にするために
今回のワークショップの最後に書いてもらった「自分の将来を考えるシート」は毎回授業の際に持ってきてもらい、定期的に振り返りをします。
高校1年生の5月に自分の将来を思い描いたり、目標を設定したりすることは簡単なことではありませんが、今回参加した生徒の皆さん一人一人が自分自身と真剣に向き合い、現時点での気持ちをアウトプットできていました。
今後のワークショップでは、明豊高等学校1年生のみんながやりたいことや将来の目標をさらに深く考え、勉強・将来など様々なことに「前のめり」に挑戦できるようにサポートをしていきます!
カルペ・ディエムでは、学校様ごとのお悩みに対応した講演・講座・ワークショップをご提案&実施しております。
偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現役東大生講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
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