明豊高等学校<2年生向け>第3回目「共通テストとは」

明豊高等学校<2年生向け>第3回目「共通テストとは」

カルぺ・ディエム講師の永田耕作(教育学部4年生)、縹峻介(理学部物理学科4年生)を含む大学生講師メンバーが、2023年11月22日に明豊高等学校の高校2年生を対象に「秋の特別土曜講座」と題して講義やワークショップを実施しました。

九大専科クラスとは?
大分県別府市にある明豊高等学校では、九州大学合格を目指す「九大専科クラス」を2022年に新設し、学校一丸となって進行するプロジェクトを実施しています。
株式会社カルペ・ディエムでは、カンコーマナボネクト株式会社・株式会社ペイ・フォワードと共同し、生徒の非認知能力の向上を目的とした探究学習のワークショップ、進路支援、個人面談などを実施し、継続した学習状況の確認とサポートを行っています。

公式サイトはこちら:https://meiho-beppu.jp/subject-highschool/special-kyudai/

今回はその年間講義の3回目。いよいよ2年生も後半に差し掛かったということで、ここから1年間と少ししかない受験に向けて2年生のうちに何をするべきか?というテーマで、共通テストについての話をしてきました。このイベントの様子を、実際に参加したメンバーであり、この明豊高校でのプロジェクトのリーダーを務める永田がレポートさせていただきます!

目次

共通テストとは?

今回の講座は、「共通テストってそもそもどういうものなの?」という説明から始まりました。2年生の生徒は、もちろん共通テストがどういうものかは知っているが、実際に過去問を解いたり目標点を決めたりといった本格的な対策はしていない様子。「まだ2年生だし…」と楽観的に考えている生徒に対して、大学生メンバーがこのように語りかけます。

実は、高校を卒業して現役で難関大学に合格する受験生は、高校2年生の時点で国語・数学・英語の3教科がある程度戦えるレベルに到達しているんだ。

例えば、高校3年生で受験するときに8割くらいの点数を取りたい場合は、2年生の終わりの時点では低くても7割は取れるくらいの力をつける必要がある。なぜなら、3年生になってからの時間は想像よりも少なくて、授業が進んでいく理科社会の力を高めていったり、苦手な科目の対策をしたりする時間ばかりになってしまうから。

国数英の基礎を3年生になってから固め直す時間はないんだ。

この言葉で、2年生は火が付いたようです。「共通テストを2年生のうちに戦える状態にする!」と気合いを入れて以降の講義へと進んでいきました。

共通テスト型診断!

講義のパートが終わると、実際に問題を解くワークの時間に入りました。しかし、このワークも実は普通のものとは一味違います。その仕掛けは、問題を解き終わった後に生徒に発表されました。

国語・数学・英語の3教科それぞれ15分ずつのテスト。

大まかに共通テストの大問1つ分くらいが出題されました。問題形式も、普段受けている模試などのマーク型問題と特に違いはなく、生徒は違和感を感じないまま解き進めていたようでした。

しかし、実はこの問題、わざと文章や選択肢が難しくなっていたり、逆に簡単になったりしているなどの仕掛けがあったのです。例えば英語の文章であれば、2つ目の段落は使われている単語を難しい単語に書き換えて出題されていたり、逆に4つ目の段落は簡単な単語を使っていたり、3段落で使われている文法表現は普段あまり使われない難解なものとなっていたり、など、レベルをあえて幅広く改変して出題していたのです。

このテスト、「自己分析」にとても役に立ちます。なぜなら、自分がどの部分の能力値が高くて、どの部分が弱点なのかが問題を通して発見できるからです。

例えば、単語が難しくなった途端に問題に正解できなくなる人は、ボキャブラリーをもっと増やす必要があるでしょう。また、文法が難しくなっても対応できるなら、ある程度の英文法は身についているのかもしれない。このように、どの問題ができたか、できなかったかで自分の得意や苦手を把握することができるのです。

生徒はこの問題をグループで話し合いながら答え合わせしていきした。そして、問題を説明し合うことでお互いに刺激を受けながら、自分がまずどの勉強をするのが重要かを考えました。

共通テスト型診断をしている様子

共通テスト同日模試の目標を立てよう

さて、診断が終わると最後は目標を立てるワークです。九大専科の2年生の生徒は、来年の1/13,14、つまり一個上の先輩が共通テストを受ける日に、その同日模試を受けます。ここから2ヶ月弱で、ある程度各教科の対策をする必要があるのです。

目標を立てようとする生徒に、永田講師はこのように呼びかけます。

「同日模試当日の目標だけ立てても、なかなか今日明日から勉強に向かうことはできません。遠い目標だけだと走りにくいから、ここから1週間でこれ!今月末までにこれ!来月までにこれ!というような小さい目標をいくつも立てて目標を分解していくと良いよ。」

生徒は大学生講師のアドバイスを受けながら、各々の細かさ、各々のペースで目標を決めていきました。

1月の同日模試が終わったタイミングで、また大学生メンバーは明豊高校に訪問します。その時に、どんな対策をして、どんな結果になった、という内容を生徒全員が胸を張って報告してくれることを楽しみにしています。


公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!

カルペ・ディエムでは、学校や保護者のみなさまが抱える懸念やニーズに応える形で、講演・講座・ワークショップを提案し、それらを実施しております。

生徒の皆さんの大学選びや学部選びのワークショップ、モチベーション向上を目的とした講演、独自の探究学習授業、長期休暇中の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しております。

私たちの講師は現役東大生で 偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめ、地域格差や経済格差などの多様な逆境を乗り越えた講師たちが、生徒の皆さんに寄り添って全力でサポートいたします。

ご質問やご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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