明豊高等学校<2年生向け>「冬の特別土曜講座」

カルぺ・ディエム講師の永田耕作(教育学部4年生)を含む大学生講師メンバーが、2024年1月26日、27日の2日間にわたって、明豊高等学校の高校2年生を対象に「冬の特別土曜講座」と題して講義やワークショップを実施しました。

明豊高等学校では、「九大専科クラス」というクラスを昨年度から設立し、その授業や面談などに幅広く我々が関わらせていただいています。今年度も、年間を通して計4回学校を訪問し、1年生2年生それぞれに授業を行ったり、一緒にワークをしたり、ちょっとしたレクリエーションを行ったりしています。

今回はいよいよ今年度最後の講義。そしてさらに、3年生では全体講義を行わない予定なので、完全に最終回となりました。1個上の先輩たちが共通テストを終え、それぞれの大学の二次試験に挑もうとしているこの時期。いよいよ自分たちも受験生に、と緊張感を高めている2年生に対して、「受験生の心構え」というメインテーマで大学生講師が色んな話をしていきました。

今回のイベントの様子を、実際に参加したメンバーであり、この明豊高校でのプロジェクトのリーダーを務める永田がレポートさせていただきます!

目次

記述力爆上げ講座

2年生への講義は、まずは「記述問題」にフォーカスしたワークの実施から始まりました。

皆さんは、記述問題に対してどのようなイメージを持っていますか?選択肢から選べば良いだけの問題と比べて、自分で答えの過程を書かなければいけないから面倒だ、と考える人も多いでしょう。しかし、僕は逆に記述問題は「チャンス」だと捉えているのです。

記述問題では、「なぜその答えにたどり着いたのか」の道筋を解答用紙に書きます。つまり、答えが合っていなくても、その過程が正しければ評価をしてもらえる可能性があるのです。例えば、答えが「10」になる数学の問題がテストで出題されたとして、答えだけを書く問題であれば、「8」という答えを書いた場合は不正解となります。しかし、答えに至るまでの思考を言語化して記述した場合、合っている解き方に応じて部分点がもらえる可能性があるのです。

今回のワークでは、自分の考えをいかに答案を通して採点官に正しく伝えるかを練習するために、実際に国語・数学・英語の記述問題をそれぞれ解き、生徒どうしでお互いの答案を添削してもらいました。

特に国語では、文章の意味を説明する記述問題を生徒に解いてもらい、その答案を全体に投影してコメントをしました。これはクラスの雰囲気によってはプレッシャーになってしまったり、答案を投影させられた生徒が傷ついてしまったりする可能性もある行為です。しかし、これまで少人数制で教え合い・助け合いながら勉強してきた専科の生徒たちにとっては、良い刺激になる取り組みでした。

記述力を上げるための重要なポイントは、「いかに人にうまく説明できるか」です。口頭で説明できるようになれば、それを文字に起こすだけで記述問題は格段に解けるようになります。せっかく解けた問題で、記述によって減点!なんてことがないように、常にクラスメイトと教え合いをしながら記述力を高めていってほしいです。

受験生としての心構え

いよいよ最終回となった今回の対面講義。最後のプログラムは、後輩の1年生にお手本を見せる「勉強の方法論ディベート」でした。

2年生は去年の終わりから今年にかけて、共通テストの同日模試に向けてそれぞれ自分の弱点を克服するための勉強をし、実際の点数の推移を記録していました。そのデータを元に、どのような勉強法を、どのくらいやると、何ができるようになるのか、という方法論を2チームに分けて発表してもらいました。

もちろん、最適な勉強法は人によって違います。しかし、それを見つけるためのプロセスに共通項はあるはずです。これから最上級生になる2年生は、自分たちが勉強するだけではなく、そのやり方を後輩にも繋げて、良いサイクルを作ってくれると嬉しいです。

おわりに

いよいよ4月から、生徒たちは高校3年生になります。「どこからが受験生か」なんて明確な区切りはありませんが、ここが勝負の1年になるのは確かです。

ここからは、いかに自分が本気になれるかにかかっているため、自発的に行動し、日々の勉強に少しでも前のめりになっていてくれると嬉しいです。


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カルペ・ディエムでは、学校や保護者のみなさまが抱える懸念やニーズに応える形で、講演・講座・ワークショップを提案し、それらを実施しております。

生徒の皆さんの大学選びや学部選びのワークショップ、モチベーション向上を目的とした講演、独自の探究学習授業、長期休暇中の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しております。

私たちの講師は現役東大生で 偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめ、地域格差や経済格差などの多様な逆境を乗り越えた講師たちが、生徒の皆さんに寄り添って全力でサポートいたします。

ご質問やご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

理系で東京大学に入学したが、教育をより深く学びたいと思い現在は教育学部に所属。高校まではずっと野球部に所属し、大学でも野球を続けている。趣味はピアノと旅行で、旅先のストリートピアノで流行の曲を弾くことが一番の楽しみ。

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