2024年3月8日 駿台予備学校お茶の水3号館にて、駿台予備学校とカルぺ・ディエムが共同して行う新規プロジェクト「東大特化学習支援」に関しての記者報告会を行いました。
カルペ・ディエム代表 西岡より
今って、浪人する人が減っているんです。これは、推薦入学の普及なども影響していますが、一番は未来に希望が持てず挑戦をする学生が減っているから。「そこまで挑戦しなくてもいいんじゃないか。」「行ける大学に進んでくれたらよいよ。」そんな考えをもつ学生が多くなっているかなと考えます。
そういった学生たちは、僕に言わせれば「自分で未来を変える力がない。」
そして、未来を変える力がないというのは、「政治に関心が持てない若者が増え」たり、「何か頑張りたいことができた時に頑張れない」ことにもつながるのです。
ただ、その原因は全てが学生当人にあると言うつもりはありません。
僕は今年も東大受験生を指導していたんですが、その中の一人の子に「実は、叔父さんに東大受験を反対されてるので…東大はやめときます。」そんなことを言って、結局違う大学を受けることになった人が居ました。
今まで一回も叔父さんの話をしたことないのに。なんでそんなこと言い出すんだと思いましたが、まあ仕方のないことでもあります。結局、彼は東大以外の大学を受けることになりました。
少子高齢化の影響もあり、今の高校生の周りには大人が多く、たくさんの大人の意見を聞き入れて生活しないといけなくなっていると言えるでしょう。その中に一人でも「東大なんかやめろ」という人が居てしまうと、受験できなくなるわけですから、まあ仕方ないと言えば仕方ないことだとも言えます。
とはいえ、学生の間に何か一つのことに熱中した経験がないと自分に自信が持てず、一生頑張ることができなくなると思います。
ですから、学生はみんな勉強だけに打ち込むべき、と言わずとも、もしここで一念発起して勉強に本腰を入れよう/東大を目指して見よう、勉強を頑張ることで自分の道を自分で切り開いて行きたいという学生が居るなら、僕はそういう人達を応援したいんです。
東大に行くために、高校生活の中でうまくやりくりしていくのは、部活・行事・環境などを考えても、確かに難しい人も居ると思います。しかし、浪人するとなれば話は別です。1年、きちんと正しい努力をして適切なサポートを受ければ、今は届かない東大だって完全な夢物語という訳ではありません。現に、中学3年間不登校だけど東大に来た人や100年の歴史を持つ高校から初めて東大に進学したような人も居ます。
そんな学生達を見てきた東大生だからこそ、お伝えできることもあるんじゃないかな、と考えています。
駿台連携PJリーダー 亀田より
浪人するって大きな選択だと思います。そして、浪人の成否は第一志望の大学への合否と一対一で対応していると考えていると思います。
勿論、第一志望の大学に行くために自分の人生の1年を使っている訳ですから、その考えは概ね正しいでしょう。
しかし、浪人をして一年間自分と向き合うことで得られるのは、第一志望の合格だけではありません。
例えば、高3の時はスケジューリングが下手で参考書を終わらせられずに試験当日を迎えてしまった人が、良くも悪くも1年という期間の浪人を経てタスク管理のやり方を体得した、とか、そもそも東大を志望すること自体が我儘なんだから、その我儘を通すために一心不乱に一つのことに打ち込む経験をした、とかもあり得るんです。
未来から振り返った時に、あの一年は有意義だったと、自分の中に落とし込めるようなポイントを浪人生達と一緒に見つけられたら、この「無駄な」一年にも意味があるのかなと考えています。
駿台予備校学校お茶の水3号館 校舎責任者 小粥さまより
駿台予備学校はやはり、高学力の人が集まる場所という認識が世間の中にあると思います。
しかし、駿台予備学校の中に入学される生徒さんの中には、浪人するからには東大を目指したいといった方や東大を目指したいけどその目指し方が分からない方なども居るのです。
今まで一生懸命勉強してきたけど、東大を目指すための環境や時間が足りなかったという、そんな学生たちに対して、科目指導外のサポートを増やしたり、東大受験のモチベーションの底上げをカルぺの皆さんに行ってもらいたいと考え、今回のプロジェクトを実施するに至りました。
確かに、駿台の高卒生クラスにはクラス担任がついており、一定のサポートは行っておりましたが、より実体験に即した手厚いサポートを、カルぺ・ディエムの皆さんにお願いしたい次第です。
公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!
カルペ・ディエムでは、学校や保護者のみなさまが抱える懸念やニーズに応える形で、講演・講座・ワークショップを提案し、それらを実施しております。
生徒の皆さんの大学選びや学部選びのワークショップ、モチベーション向上を目的とした講演、独自の探究学習授業、長期休暇中の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しております。
私たちの講師は現役東大生で 偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめ、地域格差や経済格差などの多様な逆境を乗り越えた講師たちが、生徒の皆さんに寄り添って全力でサポートいたします。
ご質問やご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。