【大学受験】英語を苦手科目から得意科目に!4つの要素を徹底解説!

【大学受験】英語を苦手科目から得意科目に!4つの要素を徹底解説!

こんにちは。9浪で早稲田に合格した濱井正吾と申します。

みなさん英語に対する苦手意識ありませんか?
私も最初は英語が大の苦手でしたが、9浪の末に辿り着いた勉強法で、偏差値をあげて無事合格を果たしました!

この記事では、私が実践していた英語の勉強法を「4つの要素」に分けて紹介したいと思います。
失敗を繰り返したからこそ分かる、本当にやるべき勉強法とは?!ぜひ参考にしてみてください。

目次

単語・文法・長文・リスニングの徹底攻略

英語は単語、文法(構文)、長文読解、リスニングという4つの要素をバランスよくこなさなければ、学力を大きく伸ばすことができません。どれか1つだけをやっていても、必ずどこかで偏差値が頭打ちになってしまいます。

では、各要素をどのように勉強をしたら学力が伸びるのか?
私が実践した勉強法をそれぞれ解説していきたいと思います。

英単語の勉強法

1つ目は「英単語の勉強法」です。基本的には暗記なので、時間をかけるほど成績が伸びる分野だという認識が一般的だと思います。たしかにその認識で間違いないのですが、どの単語帳を、どのくらいの冊数、どのようなタイミングで使えばいいか迷ったことはありませんか?そこで、私が実際に行っていた効果的な単語帳の使い方を紹介します。

単語帳は一冊で足りる!

まず、単語を覚えるための大前提として、一冊の単語帳を完璧にすることを心がけましょう。

『英単語ターゲット1900』『システム英単語』『単語王』などなんでも構いません。このような大学受験で推奨されている単語帳は、一冊を覚え切ることでほぼすべての大学で対応できるようになります。

単語帳をコロコロ変えることはデメリットしかありません。なぜなら、それぞれの単語帳は独自の分析によって、大学受験に出やすい単語を網羅して掲載しているので、内容がかぶっている場合が多いです。

単語帳によって微妙に意味が異なっていることがありますが、大きくニュアンスが違うことはあまりありません。同じ単語帳を根気強く使い続けて、英単語と日本語の意味を照応させていきましょう。

インプットとアウトプットの比率は3:7!

とにかく受験生は時間がありません。日常生活の多くの時間で単語に触れ、英単語と日本語の意味がスッと出てくるようにしておく必要があります。そのために大事なことは、隙間時間を上手に活用することです。電車やバスなど公共交通機関の移動時間や、授業の休み時間など、10分、20分でも無駄にしないように単語帳に目を通す習慣をつけましょう。インプットはそれで大丈夫です。

そして、ある程度インプットできたかなと思った段階でアウトプットをしましょう。英単語帳の1~50番目の範囲を何周かして、全部暗記した!と思ったら、赤シートを使って英語から日本語の意味に変換できるかを試しましょう。終わったら次の範囲に進みましょう。間違えている単語があってもチェックマークをして先に進み、時間が経った頃に戻ってもう一度わかるか確かめてみましょう。

コロンビア大学の心理学者、アーサー・ゲイツ博士の実験によると、最も高いパフォーマンスを発揮できるインプットとアウトプットの黄金比率は3:7であると言われています。

例えば、1日に10時間勉強時間をとれるのであれば、インプットの3時間は単語や英文法・漢字などの暗記に費やし、残りのアウトプットの7時間で単語テストや問題集、過去問などを解いて覚えたことを実践で出せるか確かめる、ということです。

この比率を意識して勉強を進めていきましょう。
繰り返すことで、英単語が短期記憶、長期記憶として身につきます。

英単語暗記イメージ

文法の勉強法

2つ目は「文法の勉強法」です。

単語と同様、覚えるべき事項が多く、文法書や文法問題集を何周もして暗記する必要があります。気をつけないと大きな落とし穴にはまる危険性がありますので、それを解説していきます。

文法参考書はまず一冊を決めて丸暗記しよう!

英文法は基本的に英文法問題集の丸暗記という勉強法で構いません。
『Next Stage』『スクランブル英文法』『英文法・語法Vintage』などの参考書から、一冊やるべきものを決めて何度も反復しましょう。

関係代名詞と時制は映像授業がおすすめ!

文法学習でよくつまづくのが「時制と関係代名詞」の分野です。
私も、文法参考書の答えを一冊丸暗記したにもかかわらず、関係代名詞の問題が一向に解けるようになりませんでした。
その理由は英語特有の理屈を無視していたからです。

「主語や目的語がなくても、文章が成立する」といった英語独特の理屈は、文法書を読むだけではなかなか理解できません。時制も同様に、過去完了・過去完了現在進行形などの理屈が複雑なので、暗記だけでは文法問題を解くのは難しいのです。

そこでおすすめしたいのが、スタディサプリやYouTubeなどの「映像授業」です。
授業だけでは分からず、自分で文法書を読んでも理解できないときは、映像授業をみてみましょう。
説明を聞き、分からなかったら止めて巻き戻すを繰り返すことで、文法の理屈を自分の中に落とし込むことができます。

「わからないまま丸暗記する」のは時間の無駄になってしまうので、理屈を理解してから次のステップに進みましょう。

文法添削イメージ

長文読解の勉強法

3つ目は「長文読解の勉強法」です。

単語がわかって、文法を理解していても、文章が読めなければ英語は読めるようになりません。
ちゃんと意味が理解できるようになるには、どうすればいいのか?私がやってきた3つのステップをそれぞれ解説していきます。

精読して「文章構造」を理解しよう!

まずは精読です。実は自分で勉強をしていると、この「文章の構造を知る」という作業がおろそかになりがちです。ある程度の大学までは単語がわかれば文章内容も把握でき、選択肢も選べるようにはなります。しかし、大学のレベルが上がるにつれて文章と選択肢の構造が複雑になり、文章の意味を正確に把握するという能力が問われます。

そのために私は『入門英文解釈の技術70』『基礎英文解釈の技術100』という2冊の参考書を徹底的にやり込みました。これさえ覚えておけば、最難関大学以外には対応できるようになります。偏差値65以上の最難関大学に挑むなら、『大学受験のための英文熟考』 上下巻と『ポレポレ英文読解プロセス50』をやり込むのがおすすめです。

問題を解き直そう!

精読と並行してやるべき作業は「問題を解き直す」ことです。
問題を1回解いて解答をみて終わりにする、もしくは授業で解説をしてもらった問題を放置してそのまま進む、なんてことをしたことはありませんか?

実はそれが「学力アップを阻む壁」なのです。同じ問題は時間をおいてもう一度やってみましょう。本当の意味ではその問題をやった意味はなく「ただやっただけ、やって満足しただけ」になってしまいます。最低でも1回はもう一度同じ問題を復習するようにしましょう。

音読をしよう!

精読や問題の解き直しも大事ですが、より英文を早く正確に読めるようになるためには英文そのものに慣れることが大事です。

”apple”という単語を日本語にいちいち変換して「リンゴ」と訳して読み進めるのではなく、”apple”を英語”apple”で捉える…つまり、英語で意味を瞬時に変換できるようにしておく必要があるのです。文章を読んで問題を解いただけでは、その能力を効率よく鍛えることはできません。

そこで、私が実際にやっていたことが音読です。1日1時間、音読の時間をとって毎日いろんな長文を読み進め、最低でも10回は同じ英文を読む。こうすることで、文章を読むスピードを速くすることができました。

発音がちゃんとわからない英語に関しては先生に教えてもらったり、英語のアプリなどを入れて音声で聞いたりしていました。この「長文を根気強く音読する」という作業が、時間の限られた長文読解を時間内に終わらせる手段として最適なのです。

リスニングの勉強法

4つ目は「リスニングの勉強法」です。

私のおすすめする、牧野智一先生の『一度読んだら絶対に忘れない英会話の教科書』を参考に、リスニングで大事な考え方を紹介させていただきます。

リスニングの基本は、できるだけ聞かないこと!

リスニングの基本は、「聞かないこと」です。「ええっ、何を言っているの?聞かなきゃはじまらないでしょ?」と思われるかもしれませんよね。しかし、実際には通訳のプロですら、半分くらいしか文章を聞き取っていません。

それでもしっかりした訳ができるのは、「重要なポイントだけ」を聞いているからです。その意識が、リスニング力の向上につながります。

リスニング力アップには動詞が大事!

「聞かなくてもいいところ」を聞き流して、「聞くべきところ」に集中するリスニング法を「スキップリスニング」といいます。

これを実践するためには英単語をきちんと理解する必要があります。まずは「品詞」を意識しましょう。特にその中でも、動詞が理解できれなければ、話の筋がわからずに瀕死状態に陥ります。

たとえば「私は昨日彼女に会った」という日本語の文章でも、主語を省略して「昨日彼女に会った」と言っても伝わりますし、目的語を省略して「私は昨日会った」と言ったとしても、文章として成立していますよね。

しかし、動詞が省略されて「私は昨日彼女に」だと、何を意味しているのかまったくわからなくなるのです。だからこそ、文章の中の動詞を捉えることは重要なのです。

そのために、まずは頻出する動詞を覚えておく必要があります。日頃からわからない単語があったら辞書を引く習慣をつけるようにしましょう。これがリスニング力を伸ばす前段階で意識すべきことです。

動詞に触れる回数が重要ですので、無理に一回で覚えようとはせず、「忘れてもいいや!」くらいの気持ちでサッと言葉を調べるようにしましょう。

「日本語の文章」で話の要点をおさえよう!

単語の意味を覚えてスキップリスニングができるようになった人が次にぶつかる壁は、「英単語は聞き取れたけど、要旨を把握できない」という問題です。

「英単語の意味がわかる」ことと「内容を把握する」ことは同じように思えて別問題なのです。リスニング中に出てくる品詞の意味を理解できても、全体を通すと何を言っているかわからないことにあります。

そこで重要なことは、理解できる単語の意味を繋いでいくことです。英語を聞いた瞬間、英単語をいちいち日本語に翻訳する手順がなくても、頭の中にすぐにイメージができる英単語を増やすことで、文章を単語の連なりとして捉えることが重要なのです。

例えば、“apple”と聞いた時、多くの人は一旦「林檎」と日本語訳をしてから、赤く丸い林檎の物体イメージを脳内で想像すると思います。英語が日常生活で使用しない第二外国語だからこそ、一旦母国語である日本語に直すという過程が必要になることが多いのです。

ですが、これが日本語だとどうでしょう。「林檎」と聞いた時、いちいち英語で”apple”と変換しなくても、赤く丸い林檎の物体が頭に浮かぶと思います。

英語でも、この状態を作ることが大事なのです。

“apple”と聞いたら赤く丸い球体がすぐ頭に浮かぶようにする。そして、”apple”のようにすぐに絵でイメージできる英単語を増やしていくこと。それがリスニング能力を向上させるためには必要不可欠なのです。

たくさんの英語の音源を聴こう!

「内容を把握する」能力をつけるためには、とにかくたくさんの英語に触れることが大事になります。私がやっていたのは、海外のドラマを、英語字幕を表示してみることでした。

ここで大事なのは、字幕の表示なしで見ないことです。
何度意識して聞いたところで、実際に発音が違って聞こえる表現は永遠に聞き取れるようになりません。

私はきちんと英語を表示して見ることで、「”get out”が”ゲラウト”と聞こえる」といった音声変化が起きていることがわかるようになりました。何よりも大切なのは、英語の確認をしながら多聴をすること。

これを意識してたくさんの音源を聴き、英語脳を作っていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今日は、英語を得意科目にするために、私が実践した以下4つの勉強法を述べさせていただきました。

①単語
②文法
③長文
④リスニング

ここで説明したテクニックは大事ですが、最も重要なのは継続して勉強をやり続ける姿勢です。毎日コツコツ続けた勉強は必ず報われるのです。

膨大な勉強時間を少しでも削減するために、今回の私の勉強法を参考にしていただければうれしいです。

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この記事を書いた人

9浪して早稲田大学教育学部国語国文学科に入学後、卒業。現在はその波乱万丈の人生を「バンカラジオ」、「トマホーク」といった若年層に人気のYouTubeチャンネルで表現している浪人系ライター。苦労しました、9浪だけに。

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