いよいよ共通テスト本番が近づいてきました。受験勉強を始めた頃はまだ先のように感じていた共通テストが、だんだんと現実味を帯びてきたのではないでしょうか。残り日数が少ないのにあと一歩点数が上がらない。本番で大失敗してしまいそう。いろいろな不安があると思います。この記事ではそんな不安を解消するために、共通テスト直前期に特化した勉強法をお伝えします!
英語リーディングの対策
直前期はついつい過去問演習をするばかりで、他に何をしたらいいのかわからない!という人も多いと思います。そこで英語の単元ごとに仕上げの勉強方法をお伝えします。
英単語
英単語は最も簡単に復習ができ、最後まで確認できます。長文演習中にわからない単語が出てきたら不安になるかもしれませんが、自分がやっている単語帳に載っていないのであれば今から無理して覚える必要はありません。文脈判断で意味を類推できるように作られているはずだからです。それよりも今まで勉強してきた単語の意味が確実に理解できるかどうか確認しましょう。受験まで残り一週間を切ったら全ての単語に一回は目を通すようにしましょう。その中で特に間違えやすい、忘れやすい単語にはチェックをつけておいてください。テストが始まる直前に見直すために付箋などをつけて目立つようにしておきましょう。単語帳をむやみにパラパラめくるよりはずっと安心できるはずです。
英文法
共通テストでは文法問題は出題されなくなりました。そのため文法問題を網羅的に解き直す必要はないでしょう。むしろ、英文を正しく訳せるかの方に重点をおいて復習をしてください。共通テストは時間をかければ解ける問題が多い一方で、正しく訳せず勘違いしてしまうとズルズルと大量失点してしまう可能性も高いテストです。特に「不定詞」「分子構文」「助動詞」「関係詞」の和訳を中心に復習するといいでしょう。
長文
共通テストでは英語長文をいかに早く・正確に読めるかが重要です。直前期では英語長文の意味を正確に把握し、スピード感を持って読めるように仕上げをしていくイメージだとうまくいきます。
読解速度を上げるには、自分が今まで読んできた英語長文をいかに早く黙読できるか時間を測ると効果的です。毎日同じ長文を読むと、少しずつスピードが上がっていくのが実感できると思います。
また音読も効果的です。音読だと黙読よりもスピードが劣ってしまうのではないかと思う人もいるかもしれません。確かにスピードは遅くなりますが、意味を考えながら読む練習になるのです。目が滑ることなく長文を読むことができるので、結果としてスピードアップにつながるのです。
他にも長文読解の勉強法を紹介しているので、苦手意識がある人はぜひ参考にしてみてください。
過去問演習
受験直前期は、基本的には過去問の復習に時間をあてるようにしましょう。これは二次試験など他の試験にも言えることですが、受験直前に新しい問題に触れすぎてしまうと、解けなかった際に不安に押しつぶされ、思わぬプレッシャーとなってしまうことがあります。また復習がおろそかになってしまい、中途半端なままだと「過去問で見たことあるから解けるはず!」と問題を捨てられなくなってしまいます。
そのため特に本試験の過去問については自分が解いたことのある問題を解き直し、同じミスをしていないか、時間配分はあっているかなどの確認を行いましょう。もし、過去問を新しく解きたいという場合は一週間前までに行いましょう。あなたが復習にかかる時間にもよりますが、一日のうちで解いて復習まで完結できるのであれば一週間前までは新しい問題に取り組むのもありです。
英語リスニングの対策
続いては英語リスニングの対策方法についてです。一朝一夕で伸びる科目ではないとは言われていますが、直前でもできることはたくさんあります。
英語に毎日触れる
やはり一番大事なのは毎日英語に触れることです。普段から英語に意識的に触れている人もいるかもしれませんが、直前期は特にテストの音源に触れる時間を多くしましょう。もちろんニュースや英語番組を聞くのも自分のリスニング力を上げるには必要ですが、やはり共通テストの音源とはスピードやトーンが異なります。直前期だからこそ、特に大問5,6の長文リスニングを毎日聞いてその分量に慣れ、共通テストならではの英語の訛りにも慣れておきましょう。
メモ力を伸ばす
英語リスニングで最も大事なのはメモを取る能力です。一言一句書き写す時間はないけれど、かといって簡略化しすぎると何を言っていたかわからなくなる。その兼ね合いが難しいところです。普段のリスニング演習からメモの取り方を試行錯誤していることかと思いますが、直前期は思い切ってメモからリスニング内容を説明する練習をしてみましょう。
やり方は簡単です。いつものようにさっと問題文の下読みをしてリスニングの問題を聞きます。そのあとすぐに問題を解くのではなく、「ナレーターが何の話をしていて、どういう主張なのか」をメモを見ながら再現してみるのです。そして解答のスクリプトと照らし合わせてみてください。
意外と自分が大事な主張を聞き逃していたり、論理が破綻していたりしませんか?自分が聞き逃しがちな接続詞やキーワード、単語をチェックしておくことで本番ではさらに完璧なメモが取れること間違いなしです。
音読でさらにレベルアップ
リスニングでもやはり音読練習が必要です。英単語は、その発音が分からなければ意味を知っていても聞き取れることにはなりません。今まで自分が解いてきたリスニング問題を読み直し、自分の発音と音源で違っているところはないか確認してください。時間がない直前期だからこそ、たった一つの問題だけでも丁寧に音読で確認することが大切です。
勉強の環境を工夫する
最後に、今すぐ簡単にできる「受験特化の環境づくり」についてお伝えします。いつも通りの勉強を続けていても、実はちょっとした工夫でより効果的になるのです。
違う場所で問題を解いてみる
共通テストで失敗する主な原因の一つは、不慣れな環境で問題を解かなければならないことにあります。
寒い / 暑い、隣の人の音が気になって仕方がない、机がガタガタなど、受験会場でのトラブルは数え上げたらキリがありません。一つ一つに対策するのは不可能ですが、いつもとは少し違った場所で解いてみると思わぬ刺激があるかもしれません。
筆者はうるさいところでは勉強できなかったので普段は自習室にこもって勉強していましたが、直前の一週間はあえて朝の教室で解いてみたり、図書館で下級生が本を読んでいる隣で問題を解いていました。
カフェや電車の中なども実は絶好の練習場所なのです。さすがに問題を解くことはできないかもしれませんが、共通テストの問題を読んでみるだけでも集中力を高める訓練になります。
普段より制限時間を5分少なくする
共通テスト本番はやはりプレッシャーに押しつぶされてしまいそうになるものです。緊張してしまうのはもちろん、マークミスがないか、本当にこの答えであっているのか?など不安に感じてしまう要素がたくさんあります。そのため本番は時間配分を決めていてもうまくいかないことがあります。そこで80分試験なら75分、というように5分短くして解いてみてください。
5分も短くしたら解ききれない、という人もいるでしょう。それでもいいのです。自分は5分短くなったらどの大問が取れなくなるのか、どのような凡ミスをしがちになるかを把握するだけで対策を練ることができます。
本番と同じ時間帯に解いてみる
共通テストの英語は一日目に行われ、それぞれ以下の時間帯です。
- 筆記
- 15:20 – 16:40(80分)
- リスニング
- 17:20 – 18:20(60分、うち解答時間30分)
国語を解き終わった50分後に始まります。理想的には本番を意識して朝から全く同じスケジュールで取り組むのが効果的です。しかしそこまで特化したスケジュールを組めない場合は、なんとなく時間帯を合わせるだけでも十分に効果があるのです。
例えば15時すぎから英語を解き始めてみたり、昼ごはんを食べてからちょうど二時間後に解き初めてみたりと少しずつ共通テスト本番の日に体をならしていきましょう。
これは英語のみに関わらず、全ての教科に適応できる方法です。筆者はお昼ごはんを食べると眠くなってしまい、毎回国語を解く際に集中力が切れてしまっていました。そこでお昼ごはんの炭水化物を減らしてみると、眠くなることが減ったのです。そこから私はお昼ごはんを軽めにして軽食をこまめに挟むように体を慣らしていき、本番も集中力を切らすことなく受験に臨むことができました。
まとめ:手を出しすぎるな
いろいろな勉強法を紹介してきましたが、全てを実行する必要はありません。それよりも自分の苦手に絞って徹底的に復習することが大切です。受験直前は誰しも不安になってしまうものです。しかしそのまま特にスケジュールも立てず、いろいろなものに手を出してしまうと中途半端に終わり、不安をあおる上に点数も対して上がりません。
今までの自分を信じて、最終確認に時間を割いてくださいね。
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