カルぺ・ディエム講師の布施川講師(教育学部4年)と朝倉講師(教養学部2年)が、2023年7月13日に武蔵野大学高校ハイグレードの2年生を対象に「アカデミックマインド育成講座」を開催しました。
アカデミックマインド育成講座とは?
AIなどさまざまな技術が開発され、求められる力は変化し続けています。その中で、重要な力の一つが「思考力」です。実際、共通テストや大学入試でも「思考力」が試されるようになっています。
本講座では、「自ら問いを立て、その問いに対して仮説を立て、その仮説を検証する」力、「アカデミックマインド」の獲得・向上を目指します。
講義では、探求的な活動と大学受験問題の2つの側面からアプローチすることを通じて、思考力を鍛えるとともに生徒さんにとって勉強が楽しくかつ身近なものになって行きます。
本記事では、イベントの様子を実際に参加した講師の朝倉が紹介します!
英語は文章の構造把握が重要
「英語の文章を読んでいくうえでは、構造化をしていかなければなりません。」
生徒たちは構造化とはどういうことだろうかと思いつつも、積極的に友だちと話し合い、英語の文章を読み進めていました。
文章を分解して、つながりを整理する
文章は、3つの部分に分解できる、と布施川講師が解説します。それぞれの部分が、「背景、機能、効果」の説明になっているのです。このように文章を分解して部分ごとの役割を整理することで、文章全体を見通すことができます。これが構造化なのです。
構造化にもアカデミックマインドが重要です。文章は、「問いや説明、主張、原因と結果、具体例、対比」といった構造に落とし込まれることがほとんどです。アカデミックマインドで培ったこの思考プロセスで、そのまま文章を読んでいくことができるのです。
このような構造化は、共通テストの英語の特徴としてもあげられます。共通テストの英語は、とにかく長文を読解して問題を解いていく、という形式ですが、文章のあとに構造のメモが書かれており、その穴埋めをする形式の問題が必ず出題されています。この構造化の思考法は、共通テストでもそのまま問われる能力なのです。
解説の後にはもう一つ文章を読んで、さらに段落の中での因果関係や、具体例、並列関係などを見ながら構造化をしていく練習をしました。
共通テスト英語を解いてみよう
2時間目は、実際に構造化を利用して共通テスト英語の問題を解いてみました。
共通テスト英語の特徴は、なんといっても「全問題が読解形式であること」や「文章量がとても多いこと」があげられます。その中でも特に長い文章である第6問を取り上げて、20分かけて解いてみました。生徒たちも最初は、自分たちに共通テストが解けるのか不安そうでしたが、いざ始まると集中して解き進められている様子でした。
取り組んだ問題は、1時間目でも紹介した、構造のメモを穴埋めしていく形式の問題です。解き終わったあとは、朝倉講師が一段落ずつ、丁寧に構造化をしながら問題の解説をしていきました。
最後に、「今回皆さんが20分かけて解いた問題を、本番では10分で、満点近く取らなければなりません」と朝倉講師が言うと、生徒たちは「できるかなあ…」「頑張って勉強すれば出来そう」といった反応をしていました。実際その場では解けていなくても、1年半後に到達すべきレベルを体感することで今後の学習のモチベーションに繋げてほしいと思います。
アカデミックマインドの講義も折り返しを過ぎました。次回は夏休み明けになります。
お楽しみに!
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