暗記が苦手な人必見!早大生が教える英単語暗記の裏ワザ7選

目次

はじめに

近年の大学入試で、文理を問わず、もはや必須といっても過言ではないほど重要視されている英語。そんな英語科目を勉強する上で、避けることができないのが「英単語暗記」です。

「覚えなければ何もできないなんて分かってる、だけどどうしても覚えられないんだよ…!」そんな皆さんの声が聞こえてくるようです。今回はお困りの皆さんのために、現役早大生の私が受験期に実践していた、少しでも英単語を覚えやすくするためのヒントをご紹介します。

暗記のヒント7選

「初見」で印象に残す

まず注目したいのが、「初めて見た単語」をどれだけ覚えるかです。皆さんは、単語帳などで学習する時、初めて見る単語をどれだけ暗記できていますか?どうせならできるだけ少ない反復回数で覚えてしまいたいですよね。大切なのは、単語との「初対面」の場面で、強く自分の印象に残すことです。最初の3つでは、そのためのヒントを紹介します。

1 イラストで覚える

イラストが載っている英単語帳はあまり見かけずイメージしづらい方もいるかもしれません。実は、簡単なイメージと一緒に単語を覚えると、驚くほど単語が覚えやすくなるのです。

例えば「鉄壁」という英単語帳の「bear」という単語はこんなイラストで紹介されています。

皆さんも知っている名詞の「bear(熊)」と、受験単語の動詞「bear(耐える)」を、半ばダジャレのように組み合わせたユニークなイラストです。次に「bear」という単語をみた時、イラストも同時に思い出せそうですよね?

「鉄壁」は他にもたくさんイラストが載っていることが特徴なので、この「イラスト暗記法」が自分に合うと思った方にはとてもおすすめです。筆者も1番好きで、受験期の単語帳はこれ1冊でした。

イラストが載っていない単語帳や単語で覚えたいものは、自分で簡単なイラストを描いてしまうのも1つの手。単語帳に自分の手で描いたイラストは、もともと載っているものよりもさらに強く記憶に残るはずです。

「画像」と「単語」を紐付けて覚えることを意識しましょう!

2 声に出して覚える

声に出して覚えるのは、紙に書くよりもおすすめです。単純に、1回分にかかる時間が少ない分、反復できる回数が増えるからです。

後にも紹介しますが、おすすめは「単語を見る→思い出す」の作業の時に声を出すこと。先ほどの例だと、

bearという単語を見る→「生む・耐える!」と発声

といった具合です。筆者は「あ〜そっちか!」「うわまた間違えた!」なども声に出していたので、独り言がうるさい受験生でした(笑)

また、とにかく覚えたい時は声に出して覚え、ライティングや書く試験があってスペルを覚えたい時は紙に書いて覚えるなど、目的に合わせた勉強法を選択するのも賢い方法ですね。

3 分類で覚える

単語を覚える順番は人それぞれですが、私は、意味やシチュエーションが似た単語を同時に覚えていました。こうすることで、英単語界にたくさん存在する「仲間」を、同時に覚えることができます。

この覚え方をすると、演習で単語を忘れてしまった時、その単語がどのセクションに含まれていたかを別の単語から思い出せる場合もあります。また、「あの単語と近かったから、だいたいこんな意味だろう」と仮定して問題を解き進めることもできます。似た意味の単語をまとめてある単語帳は多いので、気になる方は選んでみてください。

4 例文で覚える

単語帳についている「例文」、軽視していませんか?例文は単語に比べると長くて、ついつい飛ばしてしまいたくなるかもしれません。ただ、例文は単語の勉強においてとても重要です。単語の和訳を覚えるだけでは分からない、単語の用法まで補ってくれます。

例えば「consist(成り立つ)」という単語。「成り立つ」という訳だけ見てもよく分かりませんよね。そこで例文を見てみましょう。

「The team consists of twenty members.」
そのチームは20人のメンバーで成り立っています。

例文を読んで初めて用法が分かりましたね。

全ての例文を読もうとすると時間がかかってしまうかもしれませんが、「この単語が文章中で実際どう使われるんだろう?」と思った時には例文を見たり調べたりすると、より深く記憶に残るでしょう。

大事なのは推測力

多くの単語を覚えれば覚えるだけ、英語の点数が上がるのは間違いありません。しかし同時に、試験に出る全ての単語を覚えるのは不可能であることも事実です。人間は忘れる生き物ですし、そもそも全ての単語を網羅した単語帳など存在しないので、大事な局面で見たこともない単語に遭遇することだってあります。

そこで大切なのが、推測力。基本的に、推測力は単語や長文の練習をたくさん積んで鍛えられるものです。ただ、ちょっと意識すると、より早く推測力を上げられるポイントがあります。皆さんにそのポイントを2つ紹介します。

5 接頭辞・接尾辞

接頭辞と接尾辞は知っていますか?単語の最初や最後について意味を追加する言葉です。 代表的な接頭辞である「com(一緒に)」「in(中に・反対に)」は皆さんも見たことがあると思います。同じ接辞は、同じ意味を持ちます。これらは知らない単語が出てきた時、その意味を推測する手助けをしてくれるので、絶対に覚えておきましょう。

例えば「impossible」という単語が分からなくても、「in(反対)+possible(不可能)」に分解できれば、「impossible(不可能)」という訳を導き出すことができます。

6 派生に気づく

「この単語、どこかで見たことあるような…?」そう思ったことはありませんか?一見初めて習う単語でも、何かの派生後だということはよくあります。例えば「endure」という動詞は「耐える、持ちこたえる」という意味を持ちます。それでは次の単語の意味は何でしょう?

・endurance

・endurable

・enduring

正解は

endurance:(名)忍耐、持続

endurable:(形)耐えられる、がまんできる

enduring:(形)忍耐強い・持続する

このように、もし知らない単語が出てきても、自分の知っている単語+単語の品詞を考えることで、単語の意味を予測できます。派生語は注意深く見るとかなりたくさんあるので、意識して勉強してみてください。

苦手な単語を重点的に復習する

単語帳の全ての単語を同じ数周回しても、苦手な単語ができるようになるまでは無駄な時間がかかり過ぎてしまいます。英語に限らず、できなかった問題を解く回数をできるだけ増やすことは鉄則です。

「そんなの分かってる!」と思うかもしれませんが、人間はできないことをやるのは苦痛なので、できることに逃げる傾向があります。実際、毎回範囲の単語を全て最初から最後まで勉強している人は結構見かけていました。そこを踏ん張って自分に厳しくできるかどうかが、受験の勝敗に影響してくるのです。最後はそんな「苦手を反復する」ための勉強法です。

7 正の字を書く

絶対にやってほしいのは、分からなかった単語に印をつけておくこと。それさえできれば方法は何でも良いのです。

私が結局落ち着いたのは、できなかった単語の左に小さく正の字を書いていく方法です。何回間違えたのかがすぐに分かりますし、正の字がたまっていくと書くスペースがなくなってくるので、「次は間違えないようにしなきゃ!」と自分へのプレッシャーになります。何より、ペン1本と赤シートだけでできるので、他の方法より圧倒的に簡単で続けやすいです。

もちろん単語カードを作ったり、間違えるたびにペンの色を変えたりしても、同等の効果は期待できます。私の場合、カードを作ると、「やらなければいけないもの」が増えて継続できませんでした。自分が「継続」して苦手に向き合える方法を見極めましょう。

実践編:毎日暗記ルーティーン

いくら学習のポイントを知っても、反復練習しなければ単語は暗記できません。やはり最終的には、どれだけ毎日繰り返し英単語に触れることができたかが物を言います。これは特に今、基礎がための時期に重要なことです。

私が受験期にYoutubeで見て実践していた、おすすめの方法を紹介します。

・毎日夜に100単語(単語数は調整してOK)覚える。赤シートなどを使って、「単語を見る→思い出す」の工程を繰り返す。

・ここでの「覚える」は一旦短期記憶でOK。単語を見て1秒以内に単語の意味が全て言えるようになったら、寝る。

・朝起きて前日の夜やった範囲の100単語を全部思い出すまで周回する。

これを毎日繰り返します。

夜に覚えるのは、人間は寝ているあいだに記憶の整理や定着を行うからです。スピードを意識した方法なので忘れることも多いですが、気にせず2、3周目も回します。「進んでる」という意識があった方がモチベーションも上がります。実際どんなに覚えても人間は忘れる生き物なので、私は覚えていないことを気にするよりも、たくさんの回数を回すスタイルでした。この方法も人によるとは思うので、単語の数を自分で調整するなどして自分が1番記憶できる方法を見つけましょう。

おわりに

英語に限らず、受験生が暗記しなければいけない情報量は膨大なもの。確実に覚えて問題に応用するためには、地道に反復学習する努力と、賢く効率的に覚える方法の、両方が大切です。なるべく覚えなければいけない量を減らせるように、すでに持っている知識とどうにかして関連づけられないか、工夫して勉強してみましょう!


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この記事を書いた人

早稲田大学商学部2年生。イノベーションとデザインに興味がある。好きなことは実家の犬とひなたぼっこ。

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