塾に行っても成績が上がらないのはなぜ?原因と対処法を徹底解説!

せっかく塾に通っているのに、成績が上がらない……そんなときもあるでしょう。では、どうすれば効果的に成績を上昇させることができるでしょうか? 今回は、成績を上げるためにできる裏技を考えます。

目次

塾に行っても成績が上がらない原因

 そもそも、なぜ塾に通っているのに成績が伸びないのでしょうか? 対策と傾向はセットです。ある疑問が浮かんだら、それに対する対応策を練る。上昇の陰にはこの繰り返しがあります。今回も、「塾に通っているのに成績が上がらない」問題の核を考えてみましょう。

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塾の授業のペースに追いつけない

 塾の授業ペースに追いつけていないことが考えられます。進学塾ともなれば、予習や復習のペースは学校のそれよりもずっと早いことが予想できるでしょう。勉強とは、すなわち「わかったこと」の積み重ねです。どれだけ素晴らしい教えを得られたとしても、それを理解するまでは、自分の成績は上昇しません。「わかったような、わかっていないようなこと」をいくら積み重ねても、勉強ができるようになるわけではないのです。

 ですから、この場合に必要なことは、塾の勉強のペースについていくことでしょう。しっかり予習や復習を行い、わからないことがあったら先生に聞きに行く。これがキッチリできるようになったら、勉強もできるようになると予想できますよね。

塾の授業でわからないところがあっても積極的に質問できない

 わかっていないのに、質問に行かないのは悪いことです。わかっていないことをわかっていないままにして放置しているのですから、成績が上がるはずもありません。私は、成績を一番手っ取り早く上昇させるために必要なことは質問だと考えています。なぜならば、「わからないことをわかるようにする」が成績上昇の本質なのであれば、質問は自分のわからないことをピンポイントでつぶすことのできる行為だからです。だからこそ、質問に行かないことは「成績を上げる」と対極にある行為であるといえます。

予習・復習をやらない

 予習復習もきっちりやりましょう。予習はあらかじめ自分が躓いてしまいそうな部分を把握するために、復習は、習った範囲でわからなかったところがどこか、それはどのようにすれば理解できるかを確認するために行います。どちらも、「わからないことをわかるようにする」作業の上で、必要不可欠な行為です。

 よく勉強で何をすればいいのかわからないと聞かれることがありますが、基本は予習と復習です。これらをおろそかにしている限りは、一生成績は上がりません。まずは、成績を上げるためにも、予習と復習だけでも行う癖をつけるようにしましょう。これができるようになれば、だんだん成績は上がっていくでしょうし、これができないうちは、何をいくらやっても無駄です。

塾に行くだけで勉強した気になってしまう

 塾に行くだけで勉強した気になってしまうタイプの人も非常に多い。しかし、あなたがしていることはほとんど意味がありません。塾は、通うだけで成績を上昇させるパワースポットではありません。あくまで、あなたが頑張る負担の一部を肩代わりして一緒に経験してくれる類の施設です。あなたが頑張るということに違いはありません。

 だからこそ、塾に行くだけで満足することに意味はありません。塾に通うことに意味があるのではなく、塾に通って、勉強に励むことに意味があるのです。勉強しないようでは、塾に通おうが家庭教師をつけようが、何をしても成績なんて上がりません。

家庭学習ができない(塾以外で勉強しない)

 家庭学習をせず、塾以外で勉強しない人は、絶対に成績が上がりません。例外として、一日中塾にこもって勉強しているような人はいいでしょう。しかし、たかだか1時間や2時間塾に通って授業を受けて、それだけで満足してしまうようなら、あなたの成績上昇は遠のくでしょう。

 なぜならば、何度も繰り返しているように、成績上昇の秘訣は「わからないことをわかるようにする」ことにあります。そのためには、予習でわからないポイントを浮き彫りにしたり、復習でわからないポイントを発見してつぶしたりといった工夫が不可欠です。

 そして、予習復習は授業中にはできません。ではいつやるのか。授業が終わってから、自習室にこもって勉強したり、家に帰って自室で勉強したりするのです。授業を受けただけで満足しているようでは、まだまだ。もちろん授業を受けることに意味がないわけではありませんが、とはいえ、授業を受けているだけで満足しては、授業の持つパワーの1/10も活かせていないと考えるべきでしょう。

転塾する前に考えるべきこと 

集団塾と個別塾の違い

 集団塾と個別指導塾は、まったく性格が異なります。

 もしあなたが、新しいことをどんどん学んで、先に進んでいきたいと考えているのであれば集団タイプの塾がいいかもしれません。画一的な指導を受けられる代わりに、その授業のレベルが高いことが多いためです。優れたカリスマ教師は、個別指導に回すともったいないので、基本的には集団授業に回されます。ですから、集団授業には優れた先生が来やすい。自分で自分の勉強スケジュールをコントロールできたり、質問などをする意欲が十分にあって、どんどん勉強していきたいのなら集団塾をお勧めします。

 一方で、自分の苦手なことをひとつひとつつぶして、弱点を補強したいと考えているのであれば、個別指導塾のほうがいいかもしれません。個別指導の強みは、生徒一人に先生が一対一でつくことによる、徹底的なサポート性能の高さです。自分の得意科目、苦手科目はもちろんのこと、生活スタイルや性格、好き嫌いなどの特性に合わせて、無理のない適切な指導計画を組んでくれます。自力で勉強したくない、自分だけでは自習がままならない、どうすれば成績が上がるのかわからないといった方は、個別指導塾に行ってみるといいでしょう。

何回も転塾を繰り返すのはタブー

 あまり多くの塾を転々としても意味がありません。「わからないことをわかるようにする」ために、先生たちも様々な対策を講じます。ですが、生徒の転塾があまりにもはやいと、個別のサポート体制が整う前に、転換してしまう可能性があるからです。

 それよりはひとつの塾に密接にかかわって、そのたびに細かい要望を出していった方が、最終的な満足度は上がっていくかもしれません。

転塾に踏み切る基準は?

 引っ越しなどによって地理的に通いにくくなったとか、金銭的に通うのが難しくなったようなときは、転塾を考えてもいいでしょう。先生と致命的に性格が合わない場合も、転塾を考えてもいいかもしれません。特に個別指導の塾の場合は、相性がありますから、ある程度先生の担当替えをお願いするのも手です。しかし、何度繰り返しても合わないようであれば、転塾をしてもいいかもしれません。

成績を上げるにはどうすればいい?

家庭学習できる環境を整える

 まずは、家庭学習できる環境を整えることです。もしくは、自習室が完備されているなど、自習体制が整っている塾に通うでもよい。どちらでもいいので、生徒様が自分の力で努力できる環境を揃えましょう。

 そして、環境がそろったら予習と復習を中心に勉強する。言われたことをキッチリできるようにしていけば、理論上は学校の授業だけで東大にだって入れるはずです。ですが、それができない。「いわれたことをきっちりやる」には、実は大きなハードルがあります。これを超えるためにも、まずは予習復習が重要です。

最高の自宅勉強法

 勉強法がどうしてもわからないなら、この本を参考にしてみてもいいでしょう。

まとめ

 塾は通えば成績が上昇するパワースポットではありません。ただ生きているだけで成績が上がっていく魔法はありません。すべては自分の努力によってのみ成り立ちます。どうやって成績を上げるべきか迷ったら、まずは周りのせいにせず、自主学習の環境を整えて、予習と復習を行いましょう。このやり方がわからなければ、先生に尋ねてみてください。そうして予習復習をキッチリやるようになって3か月もすれば、あなたの成績は徐々に上昇していくはずです。諦めないで、努力をし続けるようにしてください。

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この記事を書いた人

東京大学文学部。世帯年収300万円台の家庭から東大へ合格。現在学業の傍ら、ライター、作家活動や講演活動を通して逆転合格のノウハウを広める。日刊SPA!、プレジデントオンライン、東洋経済オンラインにて連載経験あり。ゲームとマンガが趣味。

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