思考を整理するフレームワーク〜自分の強みを伝えるために〜

思考を整理するフレームワーク〜自分の強みを伝えるために〜

皆さんこんにちは!
カルペ・ディエム所属講師の永田耕作です。

今月のカルペディアのテーマが、ズバリ「自分の強みを作る」ということで、今回は僕の経験などの具体例も踏まえて、どのように自分の強みを作っていけば良いのかを紹介していきます。

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あなたの強みはなんですか?

早速ですが皆さんに一つ質問です。

突然「あなたの強みは何ですか?」と聞かれたとして、うまく答えられますか?

就職活動での面接などではよく聞かれるテーマだと思います。ですが、いざ聞かれると困ってしまう、という人も多いのではないでしょうか。実際、就活生も自己分析を行って、非常に長い時間自分自身と向き合った末にやっと「自分の強み」を話せるようになる、といった具合だと思います。

このことは、決してダメなことではなく、むしろ自然なことだと考えます。そもそも「強み」というのは周りと比較をしたり、自分の中で何か目標値を設定したりなど、さまざまな指標があってはじめて分かるものなので、それを作ることは難しくて当然なのです。

今回は、僕が昨年出版をした著書『東大生の考え型 まとまらない考えに道筋が見える』に載せているフレームワークをつかって、僕自身がどのように自分の「強み」を作り、そしてそれを伝えていたのか。その方法を説明していきます!

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フレームワーク:状況整理シート

今回紹介するフレームワークは、本書のPART03 思考力のパートにある「状況整理シート」です。

SWOT分析という分析方法を知っていますか?

これは、ビジネスで用いられている、自分の強みと弱み、そして自分を取り巻く環境の良し悪しを整理する分析手段の一つです。SWOTのアルファベットはそれぞれ、強み(strengths)、弱み(weaknesses)、機会(opportunities)、脅威(threats)の頭文字から来ています。

人間にはどんな人でも必ず、強い部分と弱い部分があります。自分を取り巻く環境にも、良い面も悪い面もあるはず。それを自覚して、強みと弱みを活かして戦えるようにするためのシートが、この状況整理シートです。

「自分の強みはなんだろう?」「自分の弱みはなんだろう?」と考えるのと同時に、身の回りの環境に対しても強みと弱みを考えるようにしましょう。

具体的な方法

まず、自分は「粘り強い」とか「機械に強い」という強みがあるとしましょう。そして、その後自分の周りの環境について触れてみましょう。実は、「周りに粘り強い人が多い」とか「機械に強い友人が多い」とか、そんなふうに自分の強みを作ってくれている要因が環境の中にあることを見つけられる場合があります。だからこそ、「自分」とそれを取り巻く「環境」は同時並行で考える必要があるのです。

そして、それが分かったら強みも弱みも両方とも見返してみましょう。実は、多くの場合、強みと弱みは鏡写しになっています。「知識がない」という弱みがある人は「いろいろなことに対して新鮮な目線を向けられる」ということですし、「粘り強い努力家だ」という強みを持つ人は、「効率的に何かをやる要領がない」ということにもなってしまいます。強みと弱みの両面をしっかりと見極めて考えていくことが大事なのです。

実際に僕は、この分析方法を高校時代にも使っていました。自分は昔から数学が得意だったので、それを他の教科の勉強にも応用できないかと模索していました。

その際に、単純に数学が得意、というだけではなく、「なぜ得意になったのか?」「環境要因はあるのか?」ということを考えました。すると、「周りの友人に勉強を教えることで、自分の理解も深めることができた」「自分がやる気になる参考書が多かった」など数学が得意になった理由を分解することができました。そして、「じゃあ他の教科でも積極的に人に説明して勉強してみよう」「参考書は自分のモチベーションが上がるかどうかで選ぼう」というふうに、数学以外の勉強にも活かせるようになりました

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まとめ

いかがでしたか?

自分の思考をワークシートを使って整理することで、強みや弱みを分析することができます。また、実際に自分で書き出してみることによって、「確かにこの部分は弱点かもしれない」「ここは自分でできないことだと思っていたけど、案外できる可能性があるかもしれない」というような新たな発見もあります。

僕もそうでしたが、なかなか自分の強みが見つけられない、作れない、という人もいるかもしれません。そんなときは、背伸びをしたって良いんじゃないかと思っています。自分で「これはできるはず」「これは得意だ」と思うことで、やってやろうという意識が芽生え、実際にできるようになる、ということもよくあります。「勘違いだって良いじゃないか」と思って、何事にも積極的にチャレンジしてみてほしいと思います!

皆さんも、これを機に自分の手を動かしてみて、今の状況を整理してみましょう!

次回の記事もよろしくお願いいたします!

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この記事を書いた人

理系で東京大学に入学したが、教育をより深く学びたいと思い現在は教育学部に所属。高校まではずっと野球部に所属し、大学でも野球を続けている。趣味はピアノと旅行で、旅先のストリートピアノで流行の曲を弾くことが一番の楽しみ。

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