【夏休み中高生向け特集】「夏休み=勉強三昧」は良くない!? この機会に自己分析をしよう!

  
受験を意識し始めている高校2年生の皆さん、そして勝負の夏休みを迎える高校3年生の皆さん「夏休みは自分のペースで勉強に専念するぞ!」と意気込んでいるのではないでしょうか?
その熱量は大変すばらしいですが、実は熱量だけが先行してしまうと、危険かもしれません……。

本記事では、時間のある夏休み中だからこそやるべき「自己分析」について、現役東大生の私が実体験も踏まえて、やり方を紹介します!

目次

自分を見つめ直す「自己分析」が不可欠!

夏休みは、学校の授業がなく、自由な時間がたくさんあるので、ガリガリと勉強できます。そうするだけでもきっと力はつくでしょう。ですが、それで万事OKとは限りません。

大切なことは、勉強を始める前に「自己分析」をすることです。自己分析の時間を取っていないと、意味のない勉強になってしまう可能性があります。

ここでいう「自己分析」とは、今の自分に足りないのは何か、これからどうしたいかを考えることです。これは勉強面と生活面の両面においてとても重要です。

勉強面の自己分析

まず勉強面について自己分析を行う際は、「自分の得意/苦手を考えること」から始めましょう。

得意な分野を伸ばすことで得点源を確保できますし、苦手な分野は改善することで失点を抑えられます。例えば、数学が得意で安定して高得点が取れる場合は、さらに応用問題や記述式に取り組むことで、試験本番でも確実に得点できる武器になります。一方で、英語の長文読解が苦手で時間が足りなくなる傾向があるなら、時間を測って演習を重ねたり、語彙力を強化することで、着実に失点を減らすことができます。

しかし、自己分析を行わず、ただ参考書を解き続けているだけでは、得意分野の強化にも苦手分野の克服にもつながりにくいと言えます。自分の現在地を把握し、効果的な学習計画を立てることが重要です。

勉強面での自己分析を行う際には、過去のテストや模試の結果を用いることが有効です。どの教科や分野に弱点があるのかを明確にできるほか、成績の推移や自分の成長の度合いを客観的に確認することができます。

もし成績が順調に伸びている場合は、自分の努力を評価し、自信を持つことが大切です。その上で、同じ問題が解けるかどうか試してみましょう。一方、成績が下がっている場合は、その問題を改めて見直し、自力で解けるかを確認しましょう。どうしても解けなければ、時間をかけすぎずに、先生や同級生に聞いてみたり、学習方法を見直すことも重要です。

このように、自己分析を通じて今後の方向性が明確になれば、無計画に学習を進めるよりも、より高い学習効果が期待できます。

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生活面の自己分析

次に、生活面について自己分析を行う際は、いったん勉強から離れ、自分という人間そのものに目を向けることが大切です。

受験勉強に集中していると、受験が人生のゴールであるかのように錯覚してしまいがちですが、受験はあくまで人生の一つの通過点にすぎません。一度勉強から距離を置き、自分自身と向き合う時間をもちましょう。

とはいえ、具体的に何をすればよいか分からないという人もいるかもしれません。その場合は、まず自分の言葉遣いを観察することから始めてみてください。日常の会話の中に表れる無意識の言葉には、自分の性格や価値観が現れます。

例えば、私はこれまで「だから」と頻繁に口にしていました。どんな場面でも「だから」と言ってしまう自分に気がつき、その印象の強さに戸惑ったことを覚えています。この口癖に気がついてからは、意識的に「だから」と言わないように心がけています。

また、自分の将来について考えてみることも自己分析の一環です。あなたの夢や理想とする人生像はどのようなものでしょうか。

「お金を稼ぎたい!」「自立したい」「人を助けたい」「誰かの役に立ちたい」などいろいろな夢が浮かぶかもしれません。

そうした目標や願望を整理した上で、それを実現するためには何が必要なのか、そして受験勉強をどのようにその実現に結びつけていくかといった具体的な計画を立ててみましょう。

自己分析をせずに、ただひたすら勉強に打ち込んでいるだけでは、このような視点は得られにくくなります。

この夏休みは、自分の内面と静かに向き合い、自分自身の声に耳を傾ける時間を確保してみてください。その経験は、今後の人生において大きな財産となるはずです。

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まとめ

ここまでで、自己分析の方法やその重要性が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。

受験勉強は数年で終わるものですが、自分自身との向き合いは一生続きます。
だからこそ、せっかく時間に余裕のある夏休みには、教科書や参考書だけでなく、自分の心にも目を向けてみてください。自分の内なる声に耳を傾けることが、これからの人生を豊かにする第一歩となります。

こうした自己分析を通じて、学習面でも生活面でも、この夏に大きな成長を遂げることができるはずです。

夏休みが始まったら、まずは自己分析に取り組んでみましょう。未来の自分が、きっとその時間を意味あるものとして振り返ることになるでしょう。

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この記事を書いた人

長崎県から東京大学文科3類に塾に通わず現役合格。教育学・哲学・社会学・心理学など興味は幅広く、それを小説や脚本のネタにしている。趣味はJPOP、バスケ観戦、漫画、料理。蕎麦屋で修行中。

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