今回はラジオパーソナリティとして全国で活躍中のタレント山崎怜奈さんに、自分自身が自律した大人になる上できっかけとなった親御さんとの関わり方についてお話を伺いました。
アイドルとして活動してきた頃から、自分の軸を探し続けてきた山崎さん。そんな彼女はどのような家庭で育ったのか。お話を伺うと、自立した人間になるための場所としての家庭について、ヒントが見えてきました。
『どうやって子供と接していけばよいのだろう。』
『できるだけ子供にはしっかりした大人になってもらいたいけれども、どうやって子供と関係性を築けば良いのか。』
悩んでいる親御さん、必見です!
プロフィール紹介
山崎 怜奈(やまざき れな)
1997年5月21日生まれ,東京都江戸川区出身。
慶應義塾大学卒業。2022年乃木坂46を卒業。
TOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(通称:ダレハナ)など東名阪でラジオのレギュラー出演をする他、歴史好きとしても知られ,『NHK高校講座 世界史探究』ではMCを務める。
公式サイト:https://yamazakirena.jp/
公式X:https://x.com/ymzkofficial?s=21
公式Instagram:https://www.instagram.com/rena_yamazaki.official?igsh=MW9sdnZxd2FlMjdsOQ==
自分の学校生活における経費は自分で知っていた??
西岡
今回のインタビューでは、山崎さんが生まれ育ったご家庭についてお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします!
山崎
よろしくお願いします。
西岡
以前大学受験に関するお話を伺った際に、少し触れられていましたが、大学の学費は親御さんから必ず出してもらえるわけではなかったんですよね。
山崎
そうですね。当たり前に学費出してもらえるとは思わないでね、と言う親でしたね。
西岡
え!そうなんですか!
山崎
ちゃんといくら出してもらったおかげでその授業が受けられるのか把握して、という親でした。大学入学時よりも前の話ですが、中学生の時に1年間の学費を確認するように親から言われて、試しに見たんですね。そのとき中学生ながらに、これは大きな金額だなと思ったんです。
子供1人が学校に行くのにこんなに費用がかかるのかという現実を見た時に、自分のわがままで私立に通っているのだから、奨学金を取らないと割に合わないなと思いました。私は、私立よりも安い学費で通える地元の公立校に行かず、私立中学の受験をしたんです。これは自分のわがままだからこそ、そういう自分の学費はできる部分は自分で賄うという感覚は親の教育のもとでありましたね。
西岡
そうですよね。教育だって親御さんがもちろん学費を払っているわけですよね。でも、意外とその事実を認識してない子供、認識させない親も多いと思います。とはいえ、自分が生活するために必要な費用は子供であろうが認識しないと、自分の生活の価値がわからなくなっちゃう。1つリアルを伝える例として、学費を見せる、学費は湧いて出てくるのではないということを親から子供に伝えておくのは有意義だなと思います。
山崎
あと、お小遣い制が小学生1年生から始まっていたんです。
西岡
えー!すごいですね!
山崎
小学1年制からお小遣い制で、週に1回200円とかから始まったんですね。追々年齢によって金額感は上がりましたが、お小遣い制があったことで、ゲーム機のソフトの発売日に合わせてそれまでに自分のお小遣いどのくらい貯めておかなきゃいけないって思えたんですね。その感覚が小学生の時からあったからこそ、中学に上がるタイミングで私立の1年間の授業料を見て、あ、すごい額だなって思えたのかなって。
大人と子供の分け隔てなく互いに接するという家庭が、子供の自律を導く?
西岡
なるほど!
山崎さんのお話を伺っていると、山崎さんは大人だなぁという印象を持ちます。そんな山崎さんは冷静に物事を見ることのできる方だなという印象を持ちますね。やはり、先ほどのお話を踏まえると、小さい頃から子供扱いをそんなにされていないことが山崎さんの冷静さを培ったのかなと思うのですが、ご自身振り返ってどうでしょうか?
山崎
子供扱い、そうですね。子供扱いはされてないですね。朝ごはん自分で用意してましたし。
西岡
それはすごいですね
山崎
母は自分自身の仕事の準備をしないといけないですよね。一方で、私は私で学校に間に合うように電車乗らなきゃといけないと。中学・高校のときは基本お弁当を作ってもらっていたので、作れない日は学食で食べていました。母からあなたの昼ごはんを用意しながら今私は仕事に行く準備をしているから、朝ごはんまでと言われれば、それは確かに朝ごはんまで全部作ってもらうのは筋が通らないな、すいませんでしたと思ったんですね。それで朝ごはんは自分で作って食べるようになりましたね。小学生の時も、大体みんな近い時間に家を出ないといけないから、各々のご飯は自分たちで準備してたんです。もちろん一緒に住んではいるし育児をしない親ではなかったのですが、自分がやれることはやりなさい、という方針でしたね。そう考えると子供に自律を促す家庭だったかもしれないですね。
西岡
なるほど!
もちろん、山崎さんの親御さんがお忙しい状況でもありご家庭ならではの事情もあったと思うのですが、時には子供だから、とか親だから、という理由をつけずに互いに接することで自律につながるのかもしれないですね。
山崎
あ、あと自分の部屋も高2までなかったんですよ。
西岡
珍しくないですか?
山崎
そうかもしれないですけど、父の部屋も母の部屋もなかったので、そしたら私の部屋もないかなぁって思ってました。今振り返ると、親と子供という関係というよりも単純な縦社会というイメージの方が親との関係は合ってるのかもしれないですね。
西岡
親御さんがお子さんとの付き合い方で悩まれるということもよくありますよね。そういうところが気になる親御さんも多くいらっしゃると思います。今のお話を聞くと、そういう指導の仕方というか関わり方もあるんだな、というふうに考えていただく方が多いのかなと思いますね。
自分の意見は自分で伝える。フェアな関係を築くことで互いに良好な親子関係へ
山崎
それと、私は自分自身が学校を休む時の連絡は自分でしていたんです。小学生だった頃、学校に行くのが重荷に感じる時期があったんですね。そのとき、親からは2日連続で授業休むと授業について行けなくなるから、1日休んだら1日行けとかも言われてたし、行きたくないってなったタイミングで、母親も父親も電車に乗ってて電話できない時もあったんです。そのとき、鍵っ子なので携帯電話は小1から持たされていて、自分で通学路の公園から自分で学校の先生にお腹痛くていけませんとか連絡することもありました。
西岡
そうなんですね。すごいな。でも自分で連絡しろっていうのはすごい重要ですね。
山崎
休みたいなら休みたい意思と理由を自分で先生に言わないと休めなかったので。自分で連絡して自分で休んでました。
西岡
いい意味でフェアな関係性だったんですね。確かに改めて考えてみると、いつまでも自分の意思を自分で発言できないのって社会に出てから困ると思うんです。
たとえ、他人に伝えづらいことであっても言わないといけないときだってある。
だからこそ、親が良かれと思ったことでその機会を奪ってしまわないのか、注意したほうがいいだろうなとお話を聞いていて感じました。
お話を聞かせていただきありがとうございました。
山崎
ありがとうございました。
〜受験がもたらす成長と未来とは〜 入試方法が多様化する昨今の大学受験をどのように捉えられているのか。桜木先生が「東大に行け!」と伝える意味、受験を通した成長、得られる未来とは?さまざまなお話を伺いました。
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