受験生への適切な声かけと励まし方

受験生への適切な声かけと励まし方

みなさんのまわりには受験を直前に控えた受験生がおられるでしょうか?受験直前の不安定な時期において、周りの人の声かけはとても重要です。合否に結びつくといっても過言ではありません。

今回はそんな受験生への声のかけ方について、どのようなものが適切なのか、NG事例も踏まえながら紹介していきます。

目次

受験生への声かけの基本原則

自信を持たせる言葉を使う

受験直前期は、受験生にとって最大の山場であり、不安な様子を見せる人も少なくないでしょう。

この時期に、家族や友人として受験生の心を落ち着かせるためには、彼らがこれまで積み重ねてきた努力を自信にかえてあげることが重要です。例えば、「今まで頑張ってきたことがきっと結果につながるよ」といった言葉は、受験生の心に落ち着きを与え、安心感を持たせることができます。

どれだけ努力しても、100%受かるといえないからこそ不安定になる受験生もいます。自信過剰なくらいの声かけが励ましになったり、絶対成功する!という前提で話したりすることで受験生もある程度自信をもって受験に臨めるのかもしれません。

プレッシャーを軽減させる言葉を使う

「結果はどうあれ、これまでの努力が大切だよ」

「好きにすればいい」

「どんな結果でも家族は君を誇りに思っているよ」

このような言葉は、結果をネガティブに想像する傾向が強い受験生のプレッシャーを軽減することができます。自分が志望校に合格している姿が想像できず、「落ちてしまったらどうしよう…」と考える受験生もいます。そうした受験生にとって、これらの言葉は「第一志望に絶対に合格しないといけない」というプレッシャーを和らげてくれます。

ただし、このような言葉をかけられることで、自分のことを信じてくれていないのかな?などと受験生のモチベーションが下がってしまう場合もあります。声をかける相手がどのような思考をする傾向にあるか考えてから言葉を選んであげるといいかもしれません。

あえて何も言わないことも時には大切

東大生に受験期に言われて嬉しかった言葉について聞いたところ、意外と多かったのが「何も言われなかったのが良かった」という回答です。

本当にただ見守っているだけの感じがとても気楽だったと考える人もいれば、普段は何も言わないのに「一緒に初詣にお参りに行こう」と誘ってくれたことで気合が入ったという人もいます。試験に臨むのは1人だけど、陰ながら力になろうとしてくれているのが適度に伝わって嬉しかったそうですよ。

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避けるべきNGな声かけとその理由

自信をなくす発言

これまで子どもの面倒をみてきた親だからこそ、どうしても受験にも熱が入ってしまうところ。

ただ、「もう少し頑張れたんじゃないの?」「このままだと厳しいかもね」といった発言は、受験生の自信を大きく損ねる可能性があります。これらの言葉は、これまでの受験生の努力を否定するように聞こえたり、やる気を削いでしまったりします。

すべての志望校を自分で決めようとしている受験生に対して、「私学も受けてみたら?」「○○大学も受けたら?」や「△△大学が好きなんだったら第一志望にしたほうが合格確率高いんじゃない?」といったアドバイスをすることで、受験生本人の納得できる受験とは少しかけ離れたものになってしまう可能性があります。

「共通テスト、この点数で本当に共通テスト利用合格できるの?」などとたくさんアドバイスされるよりも、何も言われないほうが嬉しかったという受験生も。親として子どもの受験が気になる気持ちはとても分かりますが、一度深呼吸をし、アドバイスだけでなく「話し合う」時間も大切にしてみてくださいね!

日常会話でのマイナス発言

受験期は本番が近づくにつれて受験生もピリピリとした雰囲気になるもの。ちょっとした声かけや何気なく発した言葉で受験生が一喜一憂してしまうこともあります。だからこそ普段の生活の中でネガティブな言葉は極力控えたいところ。むしろ受験という大きな目標だけでなく、「今日の夕焼け、すごく綺麗だったよ!」といった日常の小さな幸せを一緒に感じることで、受験生の心のバランスを保つ手助けをしてあげてください。

さらに、受験生が自分の感情を表現しやすいように、オープンな質問を投げかけることも効果的です。「今日はどんなことがあった?」などと問いかけることで、受験生がリラックスして話せる環境を作ってあげることも大切です。

効果的な励まし方

努力を引き合いに出して励ます

受験生自身が自分の進歩を実感できるように、過去の模試の成績や達成した目標を一緒に振り返る時間を取ることも効果的です。受験生が自分の成長を具体的に確認することで、さらなるモチベーションを引き出すことができます。

まずは受験生自身が「信じられている」と感じることが大切です。大袈裟に聞こえる言葉も、何回も本気で言い続ければいずれ自信に変わり、事実となるのです。

過度な楽観主義は避けよう

「絶対大丈夫だよ!」といった過度に楽観的な発言は、かえって受験生を不安にさせてしまう可能性があります。

こちら側が励ましているつもりでも、聞き手によっては根拠のない自信を持たれることで緊張したり、逆に自分は余裕なんだと誤解してしまったりするかもしれません。「このままのペースで進めば、大丈夫だよ」という具体的な言葉をかけることで、受験生に安心感を与えつつ、受験本番まで応援している気持ちを伝えるようにしましょう。

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おわりに

受験を乗り切るためには、なんとしても周りの人の温かい協力が不可欠です。

ポジティブな声かけでチーム戦を乗り越えましょう!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。それでは次回の記事でお会いしましょう!


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この記事を書いた人

メディア事業部、教育事業部。
学校推薦型選抜で入学し、現在東京大学1年生です。関西出身。
高校の時は放課後に地元を散歩し、地域の人と交流したりしていました(受験の前日もやっていたことは内緒)
今年の夏休みに2ヶ月かけて日本縦断(いわゆる最長片道切符の旅)をするなど、旅を趣味としています。放課後に温泉に行ったりします。
瀧廉太郎のファンです。荒城の月を目覚ましにしています。
日本の文化を次の世代へ伝承するための地方創生に向けて大学で勉強中です。

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