大学受験直前!受験生のメンタルケア~不安は緩和することができる!~

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辛すぎる…受験前の不安やストレスってどうすればいい?

いよいよ共通テストも終わり、ラストスパートをかける時期となりました。受験日が近づくにつれ、どうしても不安になったり自分と向き合うのが辛くなることがあると思います。普段は楽観的な性格の私も、受験直前は毎日不安で、時に涙を流してしまうこともありました。一緒に受験を頑張っていた友人も、受験直前になるにつれてどんどん余裕がなくなっていました。精神が不安定になるのは、あなたが弱いからではありません。むしろ、当然のことなのです。今回は、そんなストレスにどのように向き合えば少しでも良い精神状態になるのかを解説していきます!

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受験生あるあるの悩み

受験生として数々の勉強に関する悩みがあると思います。自分に余裕がない時は、周りの子には悩みなんて全くないように感じるかもしれません。でも、余裕そうに見えるあの子にもきっと同じような悩みがあるのです。そこで、受験生が同じように悩んでいることをまとめました。

勉強しなきゃいけないのに身が入らない

一番多いのはやはり、「勉強しないといけない」と漠然と感じながらもなかなか勉強を始めたり続けることができない、という悩みです。時間がないのはわかっているけれど何となくやる気が出ない。現状に向き合いたくなくて、ついついスマホなどに現実逃避してしまう。実際にそういった悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。

そもそも受験勉強が楽しいと思えていなかったり、勉強が遅れているのを実感するのがいやだから、ついつい勉強を先延ばしにしてしまうことがあります。また、初めに何の勉強から始めていいかわからず、勉強をし始めるのが億劫になることも原因の一つだと考えられます。

長期休みに勉強していたのに点数が上がらない

ゴールデンウィークや夏休み、年末年始にたくさん勉強していたはずなのに思うように結果が伸びず、不安になってしまうこともあると思います。休み明けのテストで差をつけようと思っていたのにあまり結果が変わらず、長期休みの勉強が無駄に感じられてしまうかもしれません。

周りの学力も多少上がっているので全国レベルの模試なのでは結果が現れにくいのは仕方がありません。さらに、実際には勉強の成果が出るのは三ヶ月後からと言われているので休み明けから顕著に良い結果が現れることは実は少ないのです。

成績のアップダウンに気が滅入ってしまう

受験期は今までよりも模試などのテストの数が増え、その成績に一喜一憂してしまうことがあると思います。模試を受けてやり直しをしていたら、すぐ直前の模試の結果がきて自分の判定に気が滅入ってしまうかもしれません。

模試の結果に一喜一憂するなと言ってもなかなか難しいですよね。しかし模試は模試に過ぎず、本番の試験とは違います。結果をある程度受け止めつつ、「当時は解けなかったけど今復習したら本番では解けるぞ」と少しずつ自身に変えていきましょう。

計画を立てて満足してしまう

真面目に受験に向き合っているからこそ、緻密な計画を立ててそれで満足してしまうのかもしれません。今自分ができていないことを洗い出して、それを期日までに終わらせるように予定を組んでいくのは大変な作業で時間もかかります。そのため、計画を立てることで集中力を使い切ってしまい、その後の勉強に思うように集中できなくなったり「勉強をした感」が出てしまいます。

計画は勉強の指針であり、勉強そのものではありません。もし計画を立てるのにあまりに時間がかかり過ぎているのであれば計画を立てるようの時間を区切ったり、あえて細かく決めず勉強に取り組んでみるのも良いかもしれません。一日の終わりに自分がした勉強を振り返り、明日以降の勉強に反映させるのも一つの方法です。

漠然とした不安で勉強に手がつかず、さらに不安になる

最後は、とりあえず机に座ってはいるけれど、受験本番のことや成績のことを考えて何となく不安になってしまい、ペンが動かないまま時間が過ぎてしまうという悩みです。勉強は進んでいないものの時間は経ってしまい、さらに焦ってまた勉強できなくなってしまうという負のループに陥ってしまいます。

勉強に不安を抱えているときは周りと比べてしまっていることが多いです。難しくはありますが、周りの友人やライバルと成績を比べるのではなく、昨日の自分、前回の自分との比較をするように心がけましょう。また、一日に設定しているノルマがもしかしたら多すぎるのかもしれません。復習を何回か行うのはもちろん大切ですが、問題集を「何となく三周こなす」ことと「時間をかけて理解しながら一周やり切る」ことでは、後者の方が意味があることも多いです。量だけでなく質も考えながら勉強すると少しプレッシャーは少なくなるかも知れません。

メンタルケアの重要性

受験生の悩みはメンタルの不調によって引き起こされることがわかったと思います。そのため、大学受験を乗り切るには自分でメンタルケアを行うことが大切になってくるのです。

メンタルケアが受験に及ぼす影響

学力は十分だったのに受験に失敗してしまった。

こんな例を聞いたことがありませんか?運が悪かったと一蹴されることも多いですが、それ以上にメンタルが不調だったのではないかと思います。メンタルが不調だと受験会場でも本来の力を発揮できず、集中できないまま時間だけがすぎて、本来解けるはずの問題が解けなくなってしまいます。こういった悲劇を防ぐためにも自分自身でメンタルをケアする力をつけることが必要なのです。

東大生が実践していた不安解消法

東大生は中高時代から常に成績が良く、受験の悩みとは無縁だったと考える人もいるかも知れません。しかし、東大生だって悩み、自分と何とか向き合うことで成績をあげてきたのです。そこで実際に東大生がやっていたメンタルケアの方法をみていきましょう。

経済学部 西岡壱誠「音楽をきく」

受験への不安から気分が落ち込んだときには、音楽を聴くのがおすすめです。普段はあまり音楽を聴かない人でも、気分が落ち込んだときには音楽の力を借りると、大きな効果がある場合があります。音楽を聴くのにはあまり時間はかかりませんし、スマホとイヤホンさえあれば聴くことができるので準備もいりません。

自分の好きなアーティストの歌を聞くのもよし、いわゆる「受験応援ソング」を聞くのもよし。とにかく自分の気持ちが奮い立つような曲を選びましょう。

集中できないとき、勉強中に音楽を聞くのも良いですが、音楽があると逆に集中できないという場合は、一度勉強を止めて息抜きに音楽を聞くのでも良いでしょう。中島みゆきの「ファイト!」やSEKAI NO OWARI「サザンカ」、ONE OK ROCK「完全感覚Dreamer」などが受験応援ソングとしておすすめですよ。

薬学部 H.R.さん「ネガティブなことは口にしない」

薬学部のH.R.さんはそもそもネガティブなことを口にしないように気をつけていたといいます。

言霊という言葉があるように、人間は言葉によって感情や精神状態が動かされることが多いです。友人や家族に不安や悩みを打ち明けるのはもちろん大切ですが、普段からネガティブな姿しか見せていないと親や家族は心配してしまいます。親の緊張や不安が自分に伝わり、家でも学校でも心が休まる場所がなくなってしまうのです。

そもそもネガティブな言葉を一切吐かないようにしても良いのですが、それだとストレスが溜まってしまいます。そのため、悩みや不安を打ち明けたとき、最後は必ず前向きな言葉で終わるように心がけてみてください。「今回の模試は成績がイマイチだったけど、今日やり直しして理解したから次は解けると思う」と付け加えるだけで家族も安心し、自分でも次は解けるのだという自信が付くのです。

経済学部 A.H.さん「環境をかえる」

集中できないのであれば、思い切って環境を変えるのも大切です。いつもの自室や自習室に飽きてきたのであればカフェや図書館など人目のあるところに移動してみる、いつもは使わない駅で降りてカフェに入ってみる、家の中で勉強場所を変えてみる、など純粋に場所を移動するだけで気持ちがリセットされ、集中しやすくなることがあります。

また、経済学部のA.H.さんは、色々場所を変えてもあまり効果がなく、自室の環境を変えることにしたといいます。自室には自分の好きな漫画やグッズなど、目に入ったら気が散ってしまうことが多かったので、布などを被せて物理的に目に入らない工夫をしました。また電子機器の持ち込みを禁止にし、どうしてもインターネットで調べたいものがあるときは部屋をでてスマホで調べる、というように徹底していました。このように本番同然の環境を作ることで集中できるようにしていました。

農学部 S.K.さん「SNSなどで余計な情報をいれない」

受験の情報収集をすることは大切ですが、むやみにSNSを開かないことも重要です。特にX(旧Twitter)は匿名性も高く、嘘か本当かわからない情報に溢れています。特に自分の成績をあげている人も多いため、自分と比べて気分が落ち込んでしまうかも知れません。

ただでさえ学校や予備校で会う友人と比べてしまう部分が多いのに、わざわざスマホを開いてライバルを増やす必要はありません。本当かどうかわからない受験情報を鵜呑みにして不安になったり、見えないライバルと比較して落ち込むのではなく、目の前の勉強と自分に向き合って受験勉強を進めていくことが大切です。

まとめ

いかがでしたか。共通テストも終わり、私立・国公立共に受験日が迫ってきます。焦りと不安で押し潰されそうになるかも知れませんが、悩んでいるのはあなたひとりではありません。今回ご紹介したメンタルケア方法を実践し、少しでもストレスなく受験を走り切りましょう!


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この記事を書いた人

東京大学で薬学や心理学を中心に勉強しています。高校時代に発達障害の方とその支援者を中心に様々な人と関わってきた経験があり、人と話しその人の人生を知るのが好き。ボカロとお笑いが大好き。

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