文武両道って勉強しながらスポーツもするってこと? —いいえ、厳密には違います。
文武両道を体現することって容易そうで難しいの!? —慣れればとっても簡単、というかメリットしかありません。
今回は中高バスケ部に所属していた私、秋元保菜実が、「文武両道」にフォーカスして皆さんの勉強効率をググっと上げるお手伝いをします!
文武両道とは何か
まずはじめに、文武両道とは何かについてみていきましょう。
ぶんぶりょうどう 【文武両道】
学術・文化面と武術・軍事面との両面。文武二道。「―に秀でる」
広辞苑より
武術?軍事面?!!って面食らわないでくださいね(笑)
これを私たちの生活に置き換えると、勉強と部活をどちらも引けを取らずに頑張ることだといえます。
実際に、私の出身校である仙台二高には、「文武一道」というモットーが講堂に掲げられています。
この「文武一道」は、学問も武芸(スポーツ)も詰まるところは同じであるという意味です。
また、外資系ホテルで働いていましたが、娯楽ではなく仕事のために宿泊に来ていたゲストほど朝早くに目覚めて、空気を吸いにランニングしに行ったり、ジムでワークアウトをしている様子でした。
一概に全員がそうだとは言い切れませんが、学業と体を動かすことは何か関係がありそうですね!
文武両道で成功した有名人
草野仁
TVキャスターとしてもおなじみの草野仁さんは、少年時代から運動能力が抜群だったそうです。中学に進学して入った野球部では、秋の新人戦で4番を任されたという。その後陸上部を自ら設立し、1年生の時点でインターハイ決勝進出レベルに。驚異の身体能力に筆者は口が塞がりません。
高校に入学してもそのまま陸上続けていた草野さんですが、高2の春に父親から「スポーツマンとして大成しないタイプだ」といわれ、勉強をする羽目に。兄2人が東大にストレートで入学していたため、草野さんも東大入学を志しますが、1度目は不合格に。2度目に晴れて東大に入学しました。
部活だけに熱中していれば良いというわけではなく、一方で勉強のみやっていれば良いや、というわけでもなく、どちらも本気で志すことで道は拓けるのではないかと感じました。
川島永嗣
サッカー元日本代表の川島永嗣さんは、「サッカー部だから」と特別扱いを受けるのが嫌だったそうです。学校では試験前の1週前から練習ができなくなりますよね。しかし1週間も練習を休むことはしたくなかった川島さんは、試験前に勉強をしないで済むために、どこで勉強するかと考え、授業を集中して受けるようにしていたといいます。
「とにかく授業中に先生が言っていることを聞いておけば、それ以外がテストに出ることは基本的にないわけだから、授業は寝ないで聞く、ということは徹底していました。」
今では日本語のほかに英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、オランダ語、ポルトガル語の7か国語を話すそうです。“学ぶ”という姿勢を貫く信念は、もちろんサッカーにも活きているといえますね!
文武両道におけるメリットとは
カルぺ・ディエム講師の西岡壱誠は、
「東大の中には『高校時代を勉強に捧げた』みたいな学生はほとんどいないんです。むしろ、部活の部長だったり、生徒会長だったり、勉強以外のことにもがっつり時間を捧げてきた学生がかなり存在するのです。」
東洋経済オンラインより
といいます。
それでは、文武両道になることで得られるメリットはあるのでしょうか。
勉強に対する向き合い方が変わる!
登下校の際に「学校から家に行くまでの時間で、同時に何ができるのか?」「何をすると1番時間の使い方として有効なのか?」を考え、実行している文武両道の東大生は非常に多かったそうです。
また、時間がないからこそ「今度の英作文の課題、今やっている単語帳の復習の機会にもしてみよう」「ご飯を作る間に、何か終わらせとかなきゃいけないことをやろう。手を使わなくてもできることあるかな?」といった具合に、「やること」と「やること」をつなぎ合わせてどんどん終わらせていく、いわゆる効率の良い学習方法を自ら生み出して、めきめきと成績を上げていくケースも決して稀ではありません。
やることの可視化ができる!
皆さんは前もって学習計画を立てる人ですか。
でももし、その計画が崩れたとき、修正するのに時間がかかってしまったり、スケジュールに沿った時間の使い方しかできなくなってしまった経験はあるでしょうか。
文武両道の人は「あえてスケジュールや過ごし方の計画を作らずに『やること』を列挙することで、これを1週間でこなすぞ!というノルマを可視化することができ、学習に臨みやすいといいます。あえて焦らずに、1つずつこなしていくのがコツなんですね。
時間の使い方が変わる!
部活動などで「時間の大切さ」を学んでいるから、勉強でも結果が出せるようになります。
サッカー部の部長を高校3年生の10月まで務めた東大生は、「忙しいことが1番の時間術だ」と語っていました。時間がないからこそ逆に、スキマ時間や空き時間を有効活用する術を自分なりに模索できたのだそうです。
部活動をしながら東大に合格した人間は、「時間がないのに合格できた」のではなく、「時間がないからこそ合格できた」と口を揃えて言うのですから、文武両道も捨てたもんではなさそうですね!!!
参考文献
西岡 一誠 (2019) 「『文武両道の東大生』の勉強法が効率的すぎた」東洋経済オンライン
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