子どもが言う『塾に行きたくない!』東大生の事例とその時の対処方法

子どもが言う『塾に行きたくない!』東大生の事例とその時の対処方法

「塾に行きたくない!」と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

せっかく塾に入っても、面倒になってしまったり、勉強にストレスを感じてしまったりすることはよくありますよね…

そこで本記事では、学生のみなさんが「塾に行きたくない!」と感じてしまう原因と対処法、そして東大生の事例もご紹介したいと思います!現在「塾に行きたくない!」と思っている学生のみなさんはもちろん、保護者の方にも役立つ内容になっています。ぜひ最後までお読みください!!

目次

なぜ「塾に行きたくない?」よくある4つの原因

そもそも、なぜ「塾に行きたくない!」と感じてしまうのでしょうか。

ここでは、よくある原因を4つ取り上げます。

塾が自分のレベルに合っていない

授業の内容やスピードが自分の実力に適しておらず、「塾が合わない!」感じてしまうことはよくあるケースです。

入塾した段階では、レベルが合っていたとしても、勉強をしていく過程で目標や学習スタイルだけでなく、理解度も変化する可能性があります。また、受験勉強を主な目的としているのか、それとも学校の勉強についていくための補習としての塾なのかによって、扱う学習内容が大きく変わります。

まずは、塾に通っている目的(受験勉強のために発展的な学習をする or 学校の補習として復習メイン)を明確にして、現在の塾が目的に合っているかを確認しましょう。

また、授業のスピードや宿題の量、授業スタイル(集団指導・個別指導)が自分に合っているかも確かめてみるのもよいでしょう。

学校と塾の両立が難しい

学校と塾の両立が難しく困っているという学生さん、保護者の方は多いと思います。

「宿題に追われて寝る時間が遅くなってしまう」や「部活後は眠くなってしまい、勉強に集中できない」などはよくある悩みです。

実際に私も中高生時代の部活後は眠くて、眠くてたまらなく、「部活→夕飯→仮眠(1~2時間)→宿題などの勉強」というように過ごしていました。笑

部活にしっかり取り組んで、さらに学校の宿題と塾の宿題の2つを毎日こなすのは大変ですよね。

学校と塾の両立が難しいと感じる原因は主に以下の2つがあると考えられます。

⑴ 宿題が終わらない

⑵ 部活など学校の疲れで勉強できない

この2つの原因は、どちらも「十分な勉強時間が確保できていない」ことに関係しています。そこで、まずは平日・休日のスケジュールを正確に書き出してみましょう!朝起きてから寝るまでの間に何に、どのくらい時間を使っているのか可視化することで、「意外に勉強に当てられる時間があるかも…」と気が付くはずです。

ボーっとテレビを見ている時間、YouTubeやSNSを見ている時間など削れる時間はないですか?

部活後に眠くなってしまう人は早起きをして朝に勉強をする習慣を身につけることや、休日に多めに勉強時間を確保することも効果的です!

それでも両立が難しい場合は塾や学校の先生に相談してみたり、塾の宿題の量を調整してもらえないか交渉してみたりするのもよいでしょう。

人間関係

特に集団授業スタイルの塾では、同じレベル・目標(志望校)などを持った生徒と一緒に勉強をします。良きライバルとして良好な関係を築くことができれば良いですが、必ずしもそうはいかないですよね。

同じクラスの生徒とトラブルがあったり、気まずくなってしまったりすると、顔を合わせにくく「塾に行きたくない」と感じてしまいます。また、他の生徒だけではなく、先生との相性が悪い場合もあります。

塾内での人間関係は保護者の方からは見えにくいため、塾の先生やスタッフに様子を共有してもらうことも大切です。生徒さん自身も辛いと感じたら我慢をせずに、保護者の方や塾の先生など相談できる人に頼りましょう。塾は学校とは異なり、簡単に変更することができます。別の塾に変えることも1つの選択肢として効果的です。

勉強のやる気がない

そもそも勉強したくない、勉強が嫌いという状態だと、塾に通うモチベーションを持つことは難しいでしょう。

勉強に対するモチベーションが低い原因としては、「勉強に対して苦手意識がある」「過度なプレッシャーがある」「学習内容に興味を持つことができない」などが考えられます。

また、本人の意思ではなく、保護者の方から「塾に行きなさい」と言われて通塾している場合、志望校などの目標がなく勉強に力がはいらず、なかなか成果がでない可能性が高いです。

生徒さん本人が主体的に「塾に行きたい!」と感じていない場合は、無理に通わせることでより勉強が嫌いになってしまったりと逆効果になる可能性があります。

勉強のやる気がでない理由を明確にした上で、本当に通塾するべきなのかをお子さんとしっかりと話すことが大切です。

子どもが「塾に行きたくない!」時の保護者の対処法

子どもが「塾に行きたくない!」と言っていたら、保護者の方も対応に悩むと思います。そこで、ここからは、子どもが塾に行きたがらないときの保護者の方の対処法についても解説していきます。

子どもの話をしっかりと聞き、塾に行きたくない原因を明確にする

まず、一番大切なことはお子さんの気持ちに真摯に向き合い、話を聞くことです!

子どもが「塾に行きたくない!」と言った際に、頭ごなしに怒ったり、否定したりしてしまうと、お子さんが心を閉ざしてしまうだけでなく、根本的な解決にはつながりません。

なぜ塾に行きたくないと感じてしまっているのか、どのような原因があるのか、お子さんがどのような考えを持っているのかをしっかり聞くことで、塾に行きたくない原因を明確にすることが大切です。

原因は様々:塾に行きたくない一番の理由を聞く

前章でも取り上げたように、「塾に行きたくない」と感じる原因は人によって様々です。例えば、東大生のAさんは以下のような理由で塾に行きたくないと感じたことがあったそうです。

・宿題が終わっていない

・友だちが公園で遊んでいるから、自分も遊びたい

・疲れていて、眠い

・遅刻してしまってクラスに行きにくい

一方、同じく東大生のBさんは、「満点と取らないと次の単元に進むことができないシステムに不満を感じて、飽きてしまった」と話していました。また、「塾に行かされている」「勉強をさせられている」という感覚が強く、「勉強したくない・つまらない」と感じやすかったそうです。

このように、人によって塾に行きたくない原因は様々であるため、お子さんと一緒に根本的な原因を特定し、そこから解決策を考えていくとよいでしょう。

理由を明確にしないまま「塾代が勿体ない、勉強についていけなくなってしまう」と無理やり塾に行かせてしまっても、同じことの繰り返しになってしまいます。

まずは、お子さんの気持ちを受け止め、一緒に原因を探りましょう。

塾に行く目的・勉強する目的を改めて確認する

塾に行く目的、そして勉強をする目的をお子さんと一緒に今一度確認することも必要です。勉強をするのも、受験をして進学をするのもお子さん自身であり、いくら保護者の方が声掛けをしても本人がやる気にならない限り、意味がありません。

そもそも、なぜ勉強をするのか、塾ではどのような力を伸ばしたいのか、お子さんと一緒に確認してみましょう。

その上で、目的に沿った勉強方法や塾を改めて検討し、選択するといいかもしれません。

塾に相談をする

家庭内だけで解決が難しい場合は、塾の先生にも相談してみましょう。塾内でのお子さんの様子や勉強へのモチベーションを共有してもらうだけでなく、普段からお子さんの勉強を見ている塾の先生と協力して解決策を探ることは効果的です。

塾に行きたくないと感じている原因にもよりますが、担当のクラスや先生を変更してもらったり、宿題の量を調整してもらったりすることで解決する可能性があります。

結果だけでなく、今までの頑張りを認める

お子さんが「塾に行きたくない」と感じている原因を探るとともに、今までの努力や頑張りを認めることも重要です。自分なりに学校の勉強や部活、塾を頑張っていたのに、その努力を認めてもらえないと自己肯定感が下がってしまいます。東大生のCさんは、高校3年生の時に受験勉強を一生懸命頑張っていたにも関わらず、結果につながらず、「塾に行きたくない!」と感じてしまったことがあるそうです。

「高校3年生の夏休み前に部活を引退して、夏休みから受験勉強に本腰を入れましたが、思うように結果が出ませんでした。塾の周りの生徒が模試で良い結果を取っている中で焦りの気持ちが大きくなり、『塾に行きたくない』と感じて何度かサボってしまったんです。その時に親に相談をしたら、『今まで部活も勉強も精一杯がんばってきたから、今すぐに結果がでなくても絶対に大丈夫』と声をかけてくれ、また気持ちを入れ替えて頑張ろう!と思えました。」

頑張りを認めることで、自己肯定感が上がり、勉強に対するモチベーションも向上します。もし、お子さんが「塾に行きたくない」と悩んでいたら、まずは今までの頑張りを褒めてあげましょう。

時にはリフレッシュも!

塾に行きたくない気持ちや勉強への嫌悪感を軽減するためには、時にはリフレッシュも必要です!

東大生の中には、「どうしても塾に行きたくない!」と感じた時は思い切って塾を休んでいたという人もいました。「せっかくお金を払って塾に通っているのに…」という気持ちもあるかもしれませんが、たまにはリフレッシュをして切り替えることも効果的です。

塾を上手に活用するには…?

ここまで、子どもが「塾に行きたくない!」と感じる原因と対処法についてご紹介しました。

せっかくお金を払って塾に通うのであれば、塾を最大限に活用して、楽しく、効率よく成績をアップさせたいですよね?

そこで、ここからは塾を上手に活用する方法についてお話していきます!

塾にクラスや授業コマの変更を依頼する

塾に楽しく通う・成績をアップさせるためには、自分に適したレベルの授業を適した環境で受けることが一番大切です。塾に通う目的や現在の成績、授業スタイルの好みに応じて、自分にあったクラスや指導を相談してみましょう。

自分自身の目標や塾をどのように利用したいかによって、クラスや指導法を変更してもらうことも可能です。また、どうしても塾が合わない場合は、別の塾を探すことも方法の1つです。

講師の変更を依頼する

塾の先生の指導スタイルが合わず、「塾に行きたくない」「成績がなかなか上がらない」と感じている人も少なからずいると思います。

その場合は、我慢せずに塾に講師の変更を依頼しましょう!

特に個別指導塾の場合は、担当する講師との相性が学習効果や成績に影響しやすいです。適した勉強方法や指導スタイルは人によって異なるため、少しでも違和感があれば迷わずに相談することが大切です。

自分にとってベストな塾

自分にとって「ベストな塾」とはどのような塾でしょうか。

「塾」といっても色々な種類があり、対象生徒のレベルや指導科目、授業スタイルは全く異なります。例えば「学校の授業が理解できていないのに、学校の予習・受験勉強がメインの塾に入る」「一対一で丁寧に勉強を見てもらう学習スタイルの方が合っているのに集団指導塾に入る」などは、明らかにベストな選択とは言えません。

自分にとってベストな塾を選ぶ際に一番大切なことは、「塾に通う目的を明確にすること」です!

・学校の授業が理解できないから復習をしたい

・数学が苦手だから、数学を重点的に学びたい

・学校の授業の復習はバッチリだから、発展的な内容に取り組みたい

・同じ目標(志望校など)を持つ人と一緒に切磋琢磨しながら勉強したい

など…まずは、自分が塾に行く目的をハッキリさせましょう!

目的に応じて科目や指導スタイル、学習レベルを選択すると自分に適した塾を最大限活用することができます。

また、オンライン指導の塾や通信教材など通塾する以外の方法もあるので、学校の忙しさや自分にあった勉強法に応じて、検討してみるとよいでしょう。

まずは、塾に行く目的を明確にしよう!

いかがだったでしょうか。

本記事では、学生のみなさんが「塾に行きたくない!」と感じるよくある原因と対処法、そして東大生の事例をご紹介しました!

「塾に行きたくない!」と感じた際には、改めて塾に行く目的を明確にし、どのような塾だったら行きたいと思うのか、どのような塾が自分に合っているのかをハッキリさせることが重要です!

塾を上手に活用して、成績アップにつなげていきましょう!


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この記事を書いた人

東京大学教育学部の4年生。中高6年間の生徒会活動の経験から「主体性を育む生徒会活動」に興味を持ち、大学でも探究を続けている。2023年8月からはスウェーデンのストックホルム大学に留学し、北欧の教育を学ぶ予定。趣味は旅行と料理。

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