東大生ゼミは、地方における進学意識の格差を乗り越えるため、現役東大生が個別にオンラインで伴走する長期プログラムです。生徒一人ひとりに合わせた東大生をアサインし、学習の悩みに寄り添いながら、進路や勉強へのモチベーションを引き出します。日常では得られないリアルな対話を通して、「自分も高みを目指せる」という実感と具体的な行動のきっかけを提供。進学目標の明確化と学習習慣の定着を支援します。
背景
地域的なハンディキャップによる進学への意識格差は教育における課題の一つです。特に地方の高校生は、首都圏の生徒と比べて東京大学への進学に対して距離感を抱く傾向がありました。
また明確な情報や身近なロールモデルが不足していることから、「東大を目指す」という意識そのものが芽生えにくい現状がありました。
そうした課題を打開し、生徒の皆様に「自分も東京大学を目指せる」という実感と、具体的な学びの指針を届けたいという学校様の想いに応えるかたちで、本プロジェクトが始動いたしました。
現役の東大生とオンラインで直接関わることのできるこの機会は、生徒の視野を広げ、学習意欲や学問への関心を高める貴重な経験として、大変ご好評をいただいております。
目的
本ゼミの目的は、「東京大学を目指す」という目標を自然に抱かせることです。
これは東京大学への進学そのものをゴールとするのではなく、「そのレベルを目指して努力する」というプロセスを通じて、自己成長と主体的な学びを促進することを重視しています。
現役の東大生から直接、勉強方法や大学生活のリアルな話を聞くことで、「自分にもできるかもしれない」という前向きな気持ちを引き出し、日々の学習に対するモチベーションを高めることを目指しております。
実施内容
本ゼミでは、生徒一人ひとりの個性や課題に応じて、相性の良い東大生を1名アサインいたします。
生徒の抱える悩みに寄り添いながら、学習面・進路面の両面で継続的にサポートを行う個別伴走型のプログラムです。
月数回のオンラインコーチングを通じて、学習習慣の定着や進路選択の支援を行いながら、生徒の自律的な成長を後押しいたします。
単なる学習指導にとどまらず、大学生との継続的な対話を通して「なりたい自分」を見つけ、そこに向かって動き出す力を育む点が、本プロジェクトならではの特長です。
参加者の声
生徒の声
- 勉強の習慣がつき、2時間ほど集中して取り組めるようになりました。
- 面談や講義で学んだことを実践し、勉強や進路に対してより真剣に向き合うようになりました。
- 普段関わることのない東大生と接するなかで、「自分には無理」と思っていた大学を目指そうと考えるようになり、勉強そのものが面白く感じられるようになりました。
- 学校では教わることの少ない内容にも触れられ、東大ゼミがあること自体が学習へのモチベーションとなり、継続して勉強を続けられました。
先生の声
- 生徒たちが明確な目標を持ち、それに向かって努力する姿勢が目に見えて増えてきました。
- 「東京大学」という具体的な目標があることで、生徒の意識や学習態度にポジティブな変化が生まれました。
- オンラインで直接東大生の話を聞くことで、より現実味を持って東大進学を捉え、前向きに学習へ取り組むようになっています。
導入校
創成館高等学校(2022年度〜)

