「アカデミックマインド育成講座」は、探究学習に必要な思考力を育てる実践型プログラムです。自ら問いを立て、仮説を構築し、検証するというプロセスを通じて、「自分で考え、学ぶ力」を身につけます。共通テストや難関大学入試への応用方法も学ぶことができます。導入・基本・探究の各編に加え、書籍連携や短期集中講座、コンテスト支援まで幅広く展開しています。学校の探究授業や進路指導と組み合わせた活用も可能。すでに複数の中高で導入され、生徒・教員双方から高い評価を得ています。
背景
高校の学習指導要領の改訂で組み込まれ、必修科目にもなっている探究学習。
探究学習は、「問題解決型の学習」のことを指します。学校で行われる教科学習とは異なり、生徒自らが課題を設定し、その解決に向けた計画を立てて実践していきます。
現場で指導する先生からは、「どうやって指導すればいいのか?」「そもそもどんな授業内容が良いのか?」「受験勉強にどうつながるのか?」といったお悩みの声をよくいただきます。
そこで私たちが「アカデミックマインド育成講座」と題して、探究活動をサポートするサービスを立ち上げました。
目的
探究学習において重要なのは、生徒の主体性を引き出すことです。先生から生徒に知識を教授することの多い教科学習とは違い、生徒自ら学ぶ姿勢が求められています。
本講座では、探究学習を通して、これからの社会を生き抜くために不可欠となる「自分で学ぶ力」「自分の頭で考える力」を養うこ、また探究活動で獲得した力を「教科学習に応用すること」を目的としています。
実施内容
「アカデミックマインド」とは、「自ら問いを立て、その問いに対して仮説を立て、検証する」という一連の思考プロセスを指します。本講座を通じて、この思考法を習得した上で、共通テストや東大入試などの問題に挑戦し、教科学習への応用方法まで学びます。
アカデミックマインドとは
「自分の頭で考える」とは、どういうことなのでしょうか。その問いに対する一つの答えが、「アカデミックマインド」という思考法だと私たちは考えています。
アカデミックマインドは、次の3つのステップで構成されます。
1つ目は、「問いを立てる」ことです。日常にある「なぜ?」「どうして?」といった疑問を大切にし、物事を深く掘り下げて考える感度や視点を育みます。
2つ目は、「仮説を立てる」こと。自分で立てた問いにどう向き合うかを考え、問いを分解し、多角的な視点から原因や理由を探っていく力を身につけます。
3つ目は、「検証する」ことです。仮説に対して、言葉の定義や事実と意見の違いを整理しながら、情報収集の方法を学び、仮説の妥当性を自ら確かめていきます。
これらの思考プロセスを通じて、最終的には共通テストや大学入試など、既存の知識だけでは解けない問題にも挑戦します。知識に頼るのではなく、自らの思考力で課題を乗り越える力を実感していただける流れになっています。
本講座は、導入編(全3回:主に中学生対象)、基本編(全10回:主に高校1年生対象)、探究編(全10回:主に高校2年生対象)に加え、短期講座やビジネス・探究コンテストに向けたチーム指導も行っており、ご要望に応じて内容の変更も承っております。
書籍との連携
本講座をもとにした書籍『アカデミックマインド育成講座: 10代から身につけたい探究型思考力』を用いて、さまざまな問題に挑戦していただくことが可能です。「問い」「仮説」「検証」それぞれの練習問題や、難関中学の試験問題、共通テスト、東大・京大の入試問題まで掲載しており、体系的に学ぶことができます。本書籍を補助教材として、講座を展開することも可能です。

参加者の声
生徒の声
- 10回の講座を通じて、疑問を見つけることを意識できるようになりました。
- 目指すべき方向が明確になり、今自分にできることや取り組むべきことが見つかりました。模試や日常生活でもアカデミックマインドを活用して考えられており、大変助かっています。
先生の声
- 普段の勉強計画シートも生徒たちに徐々に定着しており、講義内容にも納得感がありました。全10回を通して『自分が変わった』と話す生徒が多く、とても良い講座だと感じています。
- このような講座を受けるのは初めてで、貴重な経験となりました。生徒には日常との接点を意識しつつ、勉強にも結び付けてほしいです。学校の探究学習とも連携できるようにしたいと思います。
導入校
- 武蔵野大学中学校・高等学校(2022年4月~)
- 宇都宮短期大学附属中学校・高等学校(2023年4月~)
- 蒼明学院中等部(2021年4月~)
- 岡山龍谷高等学校(2021年4月~)
- 東亜学園高等学校(2024年4月~)



