明豊高校の「九大専科プロジェクト」は、九州大学をはじめとした難関大進学を目指す少人数クラスを対象に、東大生講師による講義や個別面談を通して学習意欲を高める取組です。学年ごとにテーマを定め、対話型ワークやディベート、相互評価などを行い、生徒の主体性や協調性を育みます。大学受験を学びのゴールとするのではなく、自らの関心を起点に将来を見据える力を育成します。
背景
明豊高等学校では、特進クラスにおいて少人数制を活かした授業が行われてきましたが、難関大学への挑戦者が少ないという課題がありました。そこで、九州大学をはじめとする難関大学への進学を目指し、「九大専科クラス」を新設。弊社の東大生講師が年間を通じて対面講義・オンライン面談・個別指導を行い、生徒のモチベーションを高める包括的な支援を実施しております。
目的
本プロジェクトでは、難関大学合格を目指すことはもちろん、少人数の協働学習を通じて協調性や自立的な学習態度を育て、生徒一人ひとりが自らの関心をもとに将来に前向きに取り組む力を養うことを目的としております。
実施内容
明豊高校の特進クラスおよび九大専科クラスの生徒を対象に、対面とオンラインを併用し、年間最大5回の講義を実施しております。
1年生には協同課題解決のワークショップや学習計画の立て方を、2年生には具体的な勉強方法を、3年生には受験に向けた激励講座をそれぞれ提供し、学年ごとにテーマを定めたシラバスに基づきプロジェクトを進めております。
2年生の九大専科クラスの生徒には、自身の学習計画や成績を分析し、その結果をもとに議論する「ディベート」を年間を通して実施していただいております。また、その議論の内容を1年生が評価する学年を超えた相互学習も行っております。
対面講義に加え、九大専科クラスの生徒に対しては学期ごとにオンラインで個別面談を実施し、学習上の課題や悩み、テストの受け方や振り返り方について、大学生講師が自身の経験を踏まえたアドバイスを行っております。
参加者の声
生徒の声
- 普段の授業ではなかなかできないようなワークだったり、ディベートに参加したりすることができた。友達と数学の入試問題を解いたり、関数のカードゲームをすることができてとても楽しかったしタメになった。
- 私は今まであまり将来について考えたことがなく、考えてもよくわからないことが多かったのですが、今回の講座の話を聞いて将来について考えるきっかけになり少しずつ将来が見えてきたと思います。他にはディベートでの先輩の討論は迫力が凄く、私自身復習の方が大切だと感じていたのですが、予習派の先輩の意見を聞いてだいぶ気持ちが揺さぶられました。
- 教え合い学習で自分は割と教えられる側が多いからどうやったらわかりやすいか教え方を先に予習して考えることの難しさを学べた。
- やること・やったことを示していただいたおかげで東大へのビジョンが明確になった。
- 為になることばかりで、心から良かったと思えました。
先生の声
- 学校の先生でも、塾の先生でもない立場の大学生から、勉強の大切さ、受験の難しさやどのように対策していけば良いのかのテクニックについて伝えていただくことで、生徒にとって良い刺激になっていると感じています。
- 勉強の話というよりは、勉強を楽しくできるための意識作りや、勉強を題材にしたゲームなどを実施してくれることで、生徒に「非日常」を提供してくれているなと思っています。
導入校
明豊高等学校(2022年度〜)


協業
カンコーマナボネクト株式会社