季語とは、俳句に歌われる季節を明示する言葉。たとえば、歌の中に「蝉の声」と入っていれば、「あぁ、これは夏の歌なのだな」と聞き手に伝わりますよね。季節によってさまざまな種類があり、『歳時記』には8,000もの単語が収録されています。
今回は、中でも「秋の季語」をいくつかご紹介します。一口に「秋」と言っても、その性格は様々。日本語の奥深さを味わってみてください。
秋の季語一覧
ひとくちに秋の季語といっても、その数は無数にあります。
ここでは、その一部として、筆者が面白いと思ったものをご紹介していきます。
○秋全般で使える季語
・秋旱(あきひでり)……秋になっても雨が降らない(旱)ため、水が枯れる様子。
・水澄む(みずすむ)……大気が澄んで水にも透明感が感じられる様子。
・秋祭り(あきまつり)……秋に各地で行われる収穫感謝祭。
○初秋(8月~9月頭)に使える秋の季語
・処暑(しょしょ)……立秋の15日後で暑さが収まったころ。
・新涼(しんりょう)……秋に入って気温が涼しく感じられること。
・七夕(たなばた)……旧暦7月7日(現在の暦で7月末~9月頭)夜の行事。
○仲秋(9月頃)に使える秋の季語
・八朔(はっさく)……旧暦8月1日のこと。
・名月(めいげつ)……旧暦8月15日に見える大きな月。
○晩秋(10月頃)に使える秋の季語
・冬となり……寒い冬がせまっている様子。
・後の月(のちのつき)……旧暦9月13日で満月直前の少し欠けた月。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一口に秋と言っても、はじめ・なか・おわりと分かれていて、それぞれの性格が随分違っていると感じられたのではないでしょうか。
季語はここで紹介した以外にも、もっとたくさんの種類があります。極端に言ってしまえば、言葉から秋を感じられるフレーズなら、すべてが季語になりうる。
みなさんで、オリジナルの季語を作ってみるのも、面白いかもしれませんよ。
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