東大生の思考法を使って、牛乳パックが「紙製で箱形」になっている謎を解く!

牛乳パックはなぜ「紙製で箱形」なのか?
みなさん、牛乳といえば、どんな入れ物を思い浮かべますか?
そう、多くの人が思い浮かべるのは、紙製の四角いパックではないでしょうか。

でも、ちょっと考えてみてください。
ジュースやお茶はペットボトルに入っていることも多いのに、なぜ牛乳だけは「紙パックで四角い形」なんでしょう?
今回は、そんな素朴な疑問を、東大生の思考法「アカデミックマインド」を使って考えてみましょう!

目次

問いを分解してみよう!


この問いは、一見すると単純な疑問のようですが、実は次の2つの問いに分けられます。
1.なぜ「紙」なの?
2.なぜ「箱形(四角い形)」なの?
それぞれ順番に考えていきましょう!

なぜ「紙」なの?

牛乳はとても繊細な飲み物です。
とくに「温度」や「光」に弱く、保存状態が悪いとすぐに傷んでしまいます。
ここでポイントになるのが「直射日光」。
ペットボトルは透明なので光を通してしまい、中の牛乳が劣化してしまいます。
一方、紙パックは光をほとんど通さないため、牛乳を守るのにぴったり!
さらに、紙パックの内側には「アルミやポリエチレンの層」があるため、液体がしみ込まず、衛生的に保つことができます。
つまり、「紙製」であることには、ちゃんとした「科学的理由」があるんですね。

なぜ「箱形」なの?

では次に、形の話。
ペットボトルのような丸い形ではなく、なぜわざわざ「箱形」にしているのでしょうか?
答えはシンプル。運びやすく、並べやすいからです!
牛乳は毎日大量に流通する飲み物。
四角い箱形にすることで、トラックや冷蔵庫の中に「すき間なく」詰めることができます。
つまり、「輸送効率」と「保存のしやすさ」が大きくアップするというわけです。
さらに、紙は丸い形に成形するのが難しい素材。
その点でも、箱形は合理的な選択なのです。

まとめ

まとめると…。

牛乳パックが「紙製で箱形」なのは、ただのデザインではなく、
・牛乳を光から守るため
・衛生的に保存できるため
・四角い方が保存しやすく、運びやすいため
という、科学+物流の工夫が詰まった合理的な選択だったんです!

さらに深ぼると…
ここまで考えると、さらにいくつかの新しい問いも浮かんできます。
・昔の牛乳はなぜ瓶に入っていたの?
・他の飲み物ではなぜ紙パックじゃないの?
こうした「さらに問いを立てる姿勢」こそが、東大生が大切にしている「アカデミックマインド」の第一歩です。

アカデミックマインドとは

このように、1つの問いを「分解」し、「仮説」「検証」する一連の思考法を、「アカデミックマインド」と呼んでいます。
AIなどさまざまな技術が発達する中、これからの世代に求められるのが「思考力」です。共通テストや大学入試でも「自分で考える力」が試されるようになっています。
カルぺ・ディエムでは、現役東大生と一緒に「身の回りにあふれる疑問」と「五教科の勉強」を結びつけた課題に取り組み、自ら問いを立て、仮説を作り、検証する一連の思考法「アカデミックマインド」の獲得を目指す講座「アカデミックマインド育成講座」を実施中です。

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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