受験生必見! 本番で差がつく「共通テスト1週間前の備え方」

受験生必見! 本番で差がつく「共通テスト1週間前の備え方」

みなさん、こんにちは! 東大卒講師の青戸一之です。 

共通テスト本番がいよいよ直前に迫り、緊張感が日に日に増している受験生の人も多いでしょう。ただ、ここで焦ってやみくもな勉強をしてしまうと、点数が伸びるどころか余計な不安が増して成績も下がる可能性があります。最終調整の仕方を間違ってしまうと、メンタル的にも学力的にも逆効果になってしまうのです。

そこで今回は、共通テストまで残り1週間でやるべき最終準備について、以下の4つのポイントで解説します。 

①本番を想定した過去問演習

②より実戦的な演習の仕方

③苦手と得意のバランスを取った勉強

④未完了の参考書や問題集の扱い方

目次

①本番を想定した過去問演習にするべし

試験の過去問演習は「テストの形式に慣れる」だけでなく、「本番さながらの緊張感の中で解く練習」をすることがポイントです。練習のための練習ではなく、本番のための練習をしなければ意味がありません。そのため、以下のような環境面とスケジュール面の両方で、試験当日を想定した勉強を心がけてください。

できる限り本番に近い環境を整える

過去問の演習の際には、実際の試験で使う予定の鉛筆やシャープペンシル、消しゴム、時計を用意しましょう。自分の中でしっくりくる配置を決めて、毎回同じようにセッティングします。赤本等についているマークシートも用意して、なるべく試験本番と同じ環境で解くようにします。

また、本番ではマークシートに名前等を記入してから実際に試験が始まるまで、少し待ち時間があります。そのため、普段の演習でも準備が整ったらいきなり始めるのではなく、1~2分呼吸を整えて集中力を高めてから問題を見るようにしましょう。こうしたルーティンを守ることで、当日もいつもと同じ精神状態で臨みやすくなるでしょう。

よりリアルな雰囲気を出すなら、環境音を利用するのもいいでしょう。試験会場では他の受験生が鉛筆でマークシートに記入する音や、問題用紙のページをめくる音が聞こえますよね。それと同じような環境音を家で過去問を解く際にも流せば、さらに本番の雰囲気に近づけることができます。私も受験生の時にやっていましたが、より没入感が高まるのでおすすめです。YouTube等で「環境音 テスト」と検索すれば出てくるので、試してみてください。

本番を想定したスケジュールで進める

一番早い科目は9:30からスタートします。最低でも一度は自分の受験科目に合わせて、試験当日と同じ時間割で解いてリズムをつかんでおきましょう。昼食や休憩も、当日のスケジュールに合わせてとるようにします。昼食や間食も、当日食べる予定のものと同じにして、胃もたれしたり眠くなったりしないかを試しておいてください。長時間の試験で体力を使い切らず、科目ごとの集中力を保つ練習になります。

また、本番では「失敗できない」という緊張感からいつもより慎重に問題を解いたり、思わぬミスをしたりすることで、普段より時間がかかってしまう可能性があります。また、試験時間は会場の試験官が管理するため、自分の想定していた試験時間より数十秒から1分程度早めに終了することもあります。そのため、普段の演習ではタイマーを1〜3分短く設定して少し負荷をかけておくと、当日は心の余裕ができるでしょう。

② 追試験も1年分はやっておくべし

今年度の共通テストは新課程対応で形式が変わるため、対策がしにくくなっています。ただでさえ共通テスト自体がまだ過去問の量も少ないのに、数学や国語では問題の追加に伴って試験時間が10分伸びることもあり、実戦的な演習が難しいでしょう。

市販のパック模試を使っている人も多いと思いますが、クオリティにばらつきがあるので「これで大丈夫かな?」と不安に思うかもしれません。そこでオススメしたいのが、共通テスト過去問の追試験の活用です。追試験の問題や解答は、試験の作成元である大学入試センターの公式サイトでも公開されていますが、本試験よりも難易度が高かったり、問題の形式が若干異なっていたりすることが多いです。また、これはセンター試験時代の話ですが、英語で追試験にしかなかった形式の問題が、翌年から本試験に採用されたケースもあります。

そのため、最低でも一年分は追試験を解いて、難しい問題や予想外の問題形式への対応力を養っておきましょう。より難易度を上げたいなら、制限時間を短くして取り組むのも一つの手です。やはり公式が作った試験問題への信頼性が一番高いことは間違いないので、パック模試だけで対策を終わらないようにしましょう。

③ 受験科目はまんべんなく勉強すべし

直前期はどうしても苦手科目の対策に意識が向いて、そればかり勉強したくなることがあると思います。ただ、苦手科目の勉強にばかり取り組んでいると、そこでの得点は上がっても他の科目が下がってしまい、総合的には点数がより悪化してしまう恐れがあります。いくら得意科目でも、数日触れないだけで勘が鈍ってしまうのです。

もちろん各科目の勉強時間を均等にする必要はありませんが、1日に少しでもいいので全科目を勉強するようにしましょう。たとえば、得意科目なら過去問の大問1つを解くだけでも十分です。特に数学や英語は、普段生活する上では意識しないと使わない能力なので、毎日触れておかないと勘が鈍りやすいです。暗記も同じで、一度覚えたと思っても定期的に復習しておかないと、記憶の引き出しからすぐに出てきにくくなります。

これは食事のバランスと似ていて、毎日同じものばかり食べていると体に不調をきたしてしまいますよね。なので、不安にまかせてガムシャラに苦手科目ばかり取り組むのではなく、各科目でバランスの取れた勉強をするようにしましょう。

④ 終わってない参考書や問題集はあきらめるべし

終わらせる予定だった参考書や問題集がある場合は、思い切ってあきらめてしまいましょう。残り1問とか数ページとかいった場合は別ですが、まだ大量に残っているのを無理に進めようとしても、余計な不安や焦りを生むだけです。まして、この時期に新しい参考書や問題集に手を出すことなんてもっての外です。

直前期に優先すべきなのは、やはり過去問演習とそこから出た課題点の復習です。もし参考書や問題集を使うなら、過去問で解けなかった部分や理解があいまいだとわかったところを復習するためにしましょう。出るかどうかわからない範囲まで網羅的に勉強するより、実際の試験で必要な知識やテクニックを学び直す方がよほど効率的です。残りの限られた時間でより得点を伸ばすためにも、過去問演習を中心にした勉強をするようにしてください。

まとめ

試験直前の1週間をどのような準備に充てるかで、当日の心の余裕に大きな差がでます。「これだけのことをやってきたから大丈夫」と思えるのか、それとも「本当に大丈夫だろうか」と不安を抱えながら臨むのかでは全然違いますよね。ここで紹介した4つのポイントのうち、どれか1つでもやっていないものがあればぜひ取り組んでみてください。

これらをやるかやらないかで、試験当日のパフォーマンスは大きく変わるでしょう。少しでも万全の準備をして、当日、みなさんがベストを発揮できるよう願っています!


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この記事を書いた人

塾の教え子の受験失敗を機に30歳で東大受験を決意し、1日3時間の勉強で3年で合格。東大文学部を卒業して、現在はキャリア15年目のプロ家庭教師・塾講師業に携わる傍ら、ドラゴン桜noteマガジンの編集長を務める。趣味は野球とビリヤード。

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