留学のための必要な準備
留学前にどのような準備が必要なのでしょうか?
留学先の地域や、期間、留学形態によって異なりますが、大学などの留学の場合は遅くとも約1年前から、語学留学の場合でも約半年前から準備を始める必要があります! 奨学金の申請などをする場合は、締切をよく確認し、余裕をもって準備をしましょう。
留学の費用と奨学金
まずは、どの形態で留学をするのかを決めましょう。在籍大学の交換留学や短期留学プログラムの場合は、大学を通して留学先への申請や奨学金の申し込みをする場合が多いです。留学支援制度や奨学金は色々な種類があるので、自分で申し込む場合は、締切や応募条件などをよく調べましょう!
私費留学の場合は自分で大学や語学学校に申し込むこともできますし、留学エージェントを利用することもできます。留学先の地域・国、留学期間によって費用は変わってきます。また、滞在先の選択(寮やホームステイ)や語学学校選びなど情報収集が必要です。
必要な書類と手続き
留学前にはたくさんの手続きが必要になります。交換留学の場合は、基本的に大学からの指示に従いましょう!
以下が代表的な手続きです。
- パスポート申請
- 留学エージェントへ申し込む(必要な場合)
- 大学へ出願/語学学校入学手続き
- ホームステイ(または学生寮)の申請/アパートなどの滞在先を探す
- 学費/滞在費の支払い
- ビザ申請(学生ビザ/ワーキングホリデービザ)
- 保険の申し込み
など…上記以外にも必要な準備がたくさんあります!
留学先での生活準備
持ち物の準備を早めにしましょう!日本から持っていくもの/現地で調達するものをリストにしておくと便利です!
私は1年間の長期留学だったので、日用品などは最初の数日間分だけ持参し、後は現地で購入しました。また、SIMカードもスウェーデン到着後に購入しました。日本のSIMカードのまま、海外でも使えるプランを契約している人もいたので事前に調べておきましょう。また、海外ではクレジットカードを使う機会が多いので、カードは2~3枚持っておくと安心です。
その他、服装にも注意が必要です。留学先の気温にあった服や靴を調べておきましょう!
英語の勉強
交換留学や大学への留学には、英語力をテストのスコアで提示する必要があります。
また、留学後に自分の英語力がどのくらい向上したかを測るためにも、出発前にテストを受けておくと良いでしょう。英語のテストはTOEFL、IELTSなど色々な種類があります。留学先の学校が基準を設けている場合もあるので、確認し、計画的に勉強しましょう!
ちなみに、私の留学先のストックホルム大学は、TOEFL ibt 79/120以上のスコアを出願の際に提出する必要がありました。
留学先での学びと経験
実際に留学を通してどのような学びや経験が得られるのか、気になりますよね。
今回は、スウェーデンでの交換留学の経験も交えながらご紹介します!
海外大学への交換留学
交換留学は、語学留学とは異なり、留学先の大学で自分の目的や興味に合わせた科目を履修するのが特徴です。期間は在籍大学によって様々ですが、1学期(半年)~2学期(1年)の場合が多いです。
私は東京大学の交換留学制度を活用して、スウェーデンのストックホルム大学に留学をしています(2023年8月~2024年6月)。高校生の時からスウェーデンの生徒会活動や主権者教育に関心があり、留学先をストックホルム大学に決めました。
授業について
日本の大学では1学期に10個程度の授業を履修していましたが、ストックホルム大学では、1学期に履修する授業は1~4個です(1つの授業が7.5~30単位)。日本の大学のように複数の授業を同時に受講するのではなく、1つ目が終わったら2つ目、それが終わったらさらに次の授業……というように履修します。科目にもよりますが、私は教育系の授業を受講しておりグループワークやプレゼンテーションなど、アウトプットの機会がたくさんありました。
また、授業の予習の量が非常に多く、授業前には文献をいくつも読まないといけないことが多かったです。私が履修していた授業は全てテストの代わりにレポート課題があり、2500~3000 words程度のレポートを提出する必要がありました。英語でレポートを書くのは初めてだったので、留学が始まって8カ月が経った今でも苦戦しています……。
ちなみに、私が受講しているこれらの授業は、基本的にすべて英語で開講されているものです! スウェーデンの公用語はスウェーデン語ですが、スウェーデン人の英語レベルは世界トップレベルなので、スウェーデン語が話せなくても困ることはありません!
生活や国際交流について
スウェーデンでは学生寮に住んでおり、10人でキッチンを共有しています。同じフロアには、ギリシャ、フランス、インド……など、様々な国からの留学生がいて、一緒に料理を作ったり、誕生日会をしたりと交流も盛んです。大学の授業はヨーロッパ諸国からの交換留学生が多く、色々な国の文化や言語に触れる機会がたくさんあります。
突然ですが、みなさんはイースターをご存知でしょうか?馴染みがない方も多いかもしれませんが、スウェーデンではイースターを祝う文化があり、先日スウェーデン人の友人の自宅に招いてもらいました。スウェーデン料理や伝統的な歌を楽しみ、とてもいい経験になりました!
長期間海外で生活するというのは初めての経験だったため、慣れるまでは不安なことや上手くいかないことも多かったです。授業のグループワークで自分の意見が言えずに情けなくなったり、英語が思っていた以上に聞き取れず自信を無くしたり……と大変だなぁと感じる時もたくさんありましたが、留学中は新しいこと、初めて体験することがたくさんあり、日々自分の視野が広がっていることを実感します。
私は大学3年生の時に就職活動をするか、夢だった留学に挑戦するか悩み、留学を選びました。4年生の夏からの留学だったため、卒業を遅らせ、また留学中に就職活動をしなくてはいけませんでしたが、「留学に挑戦してよかった」と心の底から感じています!
留学帰国後にするべきこと&留学経験の活かし方
さて、留学帰国後にするべきことや留学経験の活かし方についても気になりますよね。
私はあと2カ月弱で日本に帰国する予定で、今まさに帰国後の過ごし方を考えているところです。
帰国後にするべきこと
帰国後にするべきことは、「英語にふれる機会を確保すること」です! 留学中は毎日英語を聞き、英語で会話をしますが、日本に帰国すると英語をほとんど使わなくなってしまいます。
せっかく留学中に英語力がアップしても、数週間英語を使わないだけで英語力は下がってしまいます。
オンライン英会話、英語の本を読む、英単語を毎日復習する、英語のニュースを聞くなど、毎日少しでも英語を「話す、聞く、読む」時間をつくりましょう!
留学経験を活かす
留学を通して得られることは、英語力の他に行動力、視野の広さなど様々です。就職活動においてもガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で留学経験をアピールする人も多いです。
留学で学んだことや経験したことを整理し、将来の目標や進路を紐付けながら自分自身のキャリアについてしっかり考えることをおすすめします!
また、現在の英語力を把握し、証明できるようにするために、TOEFLやIELTSなどのテストを受けることもおすすめです。
留学後の進路とキャリアパス
留学経験者のキャリアパスは様々です。留学で得た英語力はもちろん課題解決能力やコミュニケーション能力、行動力はあらゆる分野の仕事で活かすことができます!
留学中/留学後にはぜひ自分の進路やキャリアについて考えてみてください!
留学エージェンシーの利用メリット
最後に留学エージェントについても説明をしていきます。
留学をしたいと思った時に「留学エージェントって利用するべき?」と疑問を感じる方も多いと思います。
留学エージェンシーとは?利用するメリットは?
留学エージェントとは、留学に必要な手続きを代行したり、留学中に様々なサポートを提供するサービスです。
留学エージェントを利用すると以下のようなサポートを受けることができます。
・語学学校の選定&申し込み
・一人一人にあった留学プランの提案
・ビザや保険などの手続きのサポート
・現地でのサポート(語学面/生活面)
・滞在先への申請
・留学後の進路相談
など、自分で留学を手配したり、「情報収集をしたりするのは不安……」「英語力に自信がない……」という方には非常に頼りになる存在です。
留学エージェントにはたくさんの種類があり、費用やサポート内容も様々です。
留学エージェンシーのデメリット
留学エージェントにはデメリットもあります。
まず1つ目は、留学費用が高くなるということです。留学に必要な様々な手続きをエージェントに代行してもらうため、留学費用が高くなってしまいます。また、留学エージェントと提携している語学学校の中から学校を選択することが多いため、選択肢が狭くなってしまう場合もあります。
また、留学エージェントが提供しているサービスには会社によってばらつきがあります。留学を充実させるためにも、留学エージェント選びは慎重におこないましょう。無料で相談会を実施しているエージェントもあるので、直接話を聞きに行くこともおすすめです!
留学エージェントの選び方と注意点
留学エージェントを選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう
⓵自分のニーズにあっているか
・行きたい地域や国
・留学プログラム(語学留学/大学留学など)
・現地でのサポート(語学面/滞在先など)
②手数料
・サポート内容やオプション
・トータルでかかる費用
⓷クオリティ
・語学学校の評判
・留学先でのアクティビティ
・語学学校の選択肢が多いか
その他にも、出発前に英語のレッスンを受けられる場合や、留学後の進路サポートなどを提供している留学エージェントもあるので、自分のニーズに合わせて選びましょう!
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いかがだったでしょうか?
今回は、大学留学のメリット・デメリットや費用、留学での学びについてご紹介しました!
留学に少しでも興味があるという方は、ぜひ大学生のうちにチャレンジしてみてください!
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