東大生に7人聞いた!共通テスト目標点数と実際の点数〜共通テストを受けるあなた!何点取れるかしっかりイメージ出来てますか?〜

こんにちは、メディア部の鈴木です。

共通テストまで残り37日と、共通テストへの現実味が増してくる時期ですね。

そこで足切りのある国立大学への出願を考えれば、細かい配点を意識して共通テストの戦略を立てるべきでしょう。特に東大生は誰でも「大問のここでこれくらいは取れるはずだから、ここでは何点落としても大丈夫」といったような緻密な点数配分の戦略を立てています。

そこで、今日は東大生に共通テストで何点くらい取ることを目標にしていて、実際に何点取ったのかを聞いてきました!受験生のみなさんはこの参考にしてください!【2025.10.6追記】

https://carpe-di-em.jp/media/1748

目次

共通テストは「戦略」が9割!

共通テストの結果が出ると、どうしてもその点数だけを見て一喜一憂してしまいがちです。しかし、本当に大切なのは、その点数が最終的な合否にどう影響するのかという「戦略的視点」を持つことです。

なぜなら、大学受験は共通テストと二次試験の総合点で決まるからです。

あなたの実力と志望校の特性を掛け合わせ、最も合格可能性が高まる目標点を見つけるための具体的な3つのステップを紹介します。このステップを実践すれば、あなただけの合格戦略がきっと見つかるはずです。

まずは己と敵を知る!合格戦略の3ステップ

兵法書『孫子』に「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉があります。これは、敵(志望校)の特徴を理解し、自分(学力特性)を客観的に分析すれば、受験という戦いは決して怖くない、ということです。

これから紹介するのは、まさに敵を理解し自分を分析するために必要な3つのステップです。

  1. 志望校の「配点比率」を知る
  2. 自分の「戦い方のタイプ」を知る
  3. 得点力を最大化する「傾斜配点」を使いこなす

この3つを意識するだけで、あなたの共通テストへの向き合い方は劇的に変わるでしょう。

志望校の「配点比率」を確認する

まず、あなたがやるべき最も重要なことは、志望校の「共通テストと二次試験」の配点比率を確認することです。なぜなら、この比率によって「共通テストで取るべき10点」の価値が全く変わってくるからです。

例えば、極端な2つの大学を比べてみましょう。

  • A大学(共通テスト重視型): 共通テスト 900点満点 / 二次試験 400点満点
  • B大学(二次試験重視型): 共通テスト 110点満点に圧縮 / 二次試験 440点満点

A大学では、共通テストの点数が全体の約7割を占めます。ここでライバルに差をつければ、二次試験をかなり有利に進められます。 一方で、この記事で紹介している東大生が受けるB大学のようなケースでは、共通テストは全体の2割しかありません。共通テストで多少失敗しても、得意な二次試験でいくらでも逆転が可能です。

このように、自分が目指す場所がどちらのタイプの配点なのかを知ることが、戦略の第一歩です。各テストの得点換算割合は、各大学のウェブサイトに掲載されている「入学者選抜要項」に必ず記載されています。また、大手予備校のウェブサイトにも分かりやすくまとめられていることが多いので、必ずチェックしておきましょう。

今では生成AIもあるので、はじめはAIに聞いて、その後自分で一次情報を確認しにいくのもいいかもしれません。

自分のタイプを知る!「逃げ切り型」か「逆転型」か

志望校の配点比率がわかったら、次は「自分はどちらの戦い方が向いているのか」を考えます。先ほど調べた配点比率と、あなたの共通テスト・二次試験の得意不得意を掛け合わせて、自分だけの戦略を立てましょう。

【共通テスト逃げ切り型】アドバンテージを握って二次試験へ

これは、共通テストでライバルに差をつけ、二次試験を精神的に余裕のある状態で戦う戦略です。

  • こんな人におすすめ
    • マーク式の問題が得意で、安定して高得点が取れる人
    • 二次試験の記述問題に少し不安がある人
    • 志望校の共通テスト配点比率が高い人(A大学のようなタイプ)

この戦略を取るなら、目標点は単なるボーダーラインでは不十分です。「ボーダー得点率+5%」や、「二次試験で失う可能性のある20点分をここで稼いでおく」といった、「貯金」を作る意識で少し高めの目標を設定しましょう。この貯金が、二次試験本番での大きな心の余裕につながります。

【二次試験逆転型】共通テストはあくまで通過点

これは、共通テストでの失点を最小限に抑え、得意な二次試験で一気に抜き去る戦略です。

  • こんな人におすすめ
    • 記述式の問題や、特定科目の論述に圧倒的な自信がある人
    • 共通テスト特有の出題形式が少し苦手な人
    • 志望校の二次試験配点比率が非常に高い人(B大学のようなタイプ)

この戦略の場合、共通テストの第一目標は「足切りを確実に突破すること」です。もちろん高得点を取れるに越したことはありませんが、仮にボーダーラインぴったりの点数だったとしても、「ここから二次試験で巻き返す!」と割り切ることが大切です。共通テスト対策に時間をかけすぎるより、二次試験の過去問演習に時間を割いた方が合格に近づく場合も多いのです。

得点力を最大化する「傾斜配点」を制する

配点比率が全体の大きな作戦だとすれば、この「傾斜配点」は合否を分ける科目レベルの戦術です。特に、志望学部が明確に決まっている人は、必ず理解しておきましょう。

得意科目を「最強の武器」に変える傾斜配点の仕組み

傾斜配点とは、特定の科目の配点を高く設定することです。これは大学が「うちの学部では、この科目の力が特に優れた学生が欲しい」というメッセージに他なりません。

  • 例1:文学部英文学科 → 英語の配点が2倍(リーディング100点→200点、リスニング100点→200点)になる
  • 例2:工学部情報学科 → 数学と物理の配点が1.5倍になる

もしあなたが英語を得意としているなら、例1の英文学科は非常に「有利な戦場」です。あなたの得意科目が、合否を左右する最強の武器になるのです。自分の得意科目と志望学部の傾斜配点が一致しているか、必ず確認しましょう。

時間がない君へ。「捨てる勇気」も戦略のうち

共通テスト直前期。限られた時間で成果を最大化するには、力の入れどころを見極める必要があります。全科目で完璧を目指すのは、もはや非現実的かもしれません。

そこで重要になるのが、傾斜配点を活用した「戦略的な力の抜き方」です。

例えば、志望学部の傾斜配点が「数学2倍、理科1.5倍、国語は0.5倍」だったとします。この場合、国語で9割を目指して時間をかけるより、「国語は8割を死守する」と決めて、余った時間を全て数学に投資する方が、合計点は伸びやすくなります。

これは決して「勉強をサボる」のではありません。合格可能性を1%でも高めるための、積極的で賢い「戦略」なのです。

目標点を決める意味

共通テストは全てマーク式ですが、満点を取れる人はほとんどいません。そのため、ただがむしゃらに勉強していても、伸ばせるはずの点数を本番までに伸ばし切ることができず効率が悪いです。具体的にどの科目で何点取るかを考えておくことが、直前期で時間がない時の勉強に重要なのです。

また、目標点が明確になれば、どの科目でどのような対策が必要になるかがより具体的になって、何をやれば点数を伸ばせるかわからなくて焦るということもないです。直前に落ち着いて勉強するためにも、自分の中で明確に目標点を決めておきましょう。

目標点の決め方

では具体的に目標点はどうやって決めると良いのでしょうか? 

基本的な判断材料となるものは、過去問や模試の結果と、過去の合格最低点です。合格最低点を超えるように目標点を設定して、各科目何点ずつあげればその目標に届くかを考えます。

ここで注意してもらいたいのが、目標点を合格最低点ちょうどにすると、失敗しやすいということです。これから東大生の目標点数と実際の点数をお見せするのですが、多くの人が目標点を下回る点数しか取れていません。つまり、合格最低点よりも高い点数を目指さないと合格には届かないのです。合格最低点に何%か上乗せしたり、合格最低点と合格者平均点の平均を目指すなどして、少し高めの点数を目指しましょう。

Aさんの場合

目標

共通テスト:845/900

英語リーディング英語リスニング数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B物理化学地理B国語合計
1001009595909590180845

実際

2022年度度共通テスト:786/900

英語リーディング英語リスニング数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B物理化学地理B国語合計
971009096858677155786

Bさんの場合

目標

・最高目標
共通テスト:855/900

英語リーディング英語リスニング数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B物理化学世界史B国語合計
194100100959688182855

・最低目標 805/900

英語リーディング英語リスニング数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B物理化学世界史B国語合計
180100100909085160805

実際

共通テスト:824/900

英語リーディング英語リスニング数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B物理化学世界史B国語合計
186100100859488171824

Cさんの場合

目標

共通テスト:805/900

英語リーディング英語リスニング数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B物理化学世界史B国語合計
80809595909090180800

実際

共通テスト:751/900

英語リーディング英語リスニング数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B物理化学世界史B国語合計
78828185868590164751

Dさんの場合

目標

共通テスト:790/900
ミスっても780点目標は高めに790点でした。

英語リーディング英語リスニング数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B物理化学日本史B国語合計
9090100100909070150780

実際

2022年度度共通テスト:769/900

英語リーディング英語リスニング数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B物理化学日本史B国語合計
939784100959456150769

Eさんの場合

ここからは、共通テスト前のセンター世代です。

センター

目標

センター:800/900

実際

2019年度センター:789/900(現役) 2020年度センター:790/900(浪人)

Fさんの場合

目標

センター:780/900

実際

センター:756/900(東京大学はリスニングを見ないので、リスニングの点数を除いた点数(以降は除く

内訳

世界史B日本史B国語(現代文国語(古文漢文英語(筆記)英語(リスニング)物理基礎化学基礎数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B合計
9789811001614429318979756

Gさんの場合

目標

センター:830/900

世界史B地理B国語(現代文国語(古文漢文英語(筆記)英語(リスニング)理系科目①理系科目②数学Ⅰ・数学A数学Ⅱ・数学B合計
90909090200記載なし45459080820

実際

センター:798/900(東京大学はリスニングを見ないので、リスニングの点数を除いた点数

Hさんの場合

目標

センター:855/900

実際

センター:846/900(東京大学はリスニングを見ないので、リスニングの点数を除いた点数


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この記事を書いた人

出版編集部、メディア事業部。現在はメディアに限らず多くの学生のディレクションを行っている。大学生の頃は、空手等の武道に勤しむ。趣味はHIPHOP、アニメ鑑賞、マンガ、TCG。

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