【数学ⅠA】東大生が共通テスト解いてみた

2024年の共通テストが終わりました!皆さんは何点取れましたか?

カルペディエム所属の東大生も今年の「共通テスト」に挑戦しました!
果たして、東大生たちは「何点」とれたのでしょうか?

実際の点数や感想、解いた順番や難易度、得点源や今後の対策方法など、今年の共通テストをさまざまな角度で考察しました!

本日の科目は「数学ⅠA」です。
私の点数は「100点」でした。現役時は「100点」でした。満点取れて嬉しかったです!

Q1:問題を解いた順番を教えてください。

前から順番に解いていきました。数学は大問が5つあり、大問1と2は必答、大問3から5はその中から2つを選んで答える、という形式です。僕は受験期と同じように、大問3(確率の単元)と大問4(整数の単元)を選んで回答しました。

Q2:時間配分を教えてください。

基本的な時間配分は大問1と2が20分ずつ、大問3と4が15分ずつで合計70分ですが、見直しの時間が欲しいのと、確率や整数の問題は自分が得意なので、後半2つの大問を合わせて20分以下で終わらせて、その分ミスをしてしまう可能性が高い大問2の「データの分析」の問題にゆっくり時間を使えるようにしました。

実際に解くのにかかった時間は大問1、2が14分ずつ、大問3が8分、大問4が6分で合計44分でした。

Q3:難しかった問題は何ですか?理由も教えてください。

東進 共通テスト解答速報2024より引用

圧倒的に、大問1の最後の問題(「テ」「ト」「ナ」「ニ」を埋める問題)です。この問題だけ、共通テストの枠を超えるようなレベルの問題ではないかと感じました。

共通テストの問題の多くは、問題文の形から答えが推測できます。しかし今回は、図形の辺の長さを求める問題なのですが、その式をみてもどのように考えれば良いのかが明確ではありませんでした。実際の解き方としては、求めるものに対して2つの式を連立する必要があり、解くのにとても長い時間がかかってしまいました。

Q4:得点源の問題はどこだと思いますか?理由も教えてください。

大問2の後半のデータの分析の問題が得点源だと感じました。毎年ここの問題は文章量や図表、グラフなどが多く、問題の読み取りに非常に時間がかかってしまう部分なのですが、今年は解きやすい設定になっていると思いました。問題のページ数こそ多いですが、問われていることはシンプルなので、先に問題文を読んで、何の情報が必要かを明らかにしてから図表やグラフを見ると、タイムロスなくスラスラと解けると思います。

Q5:自分が受けた年と比べて、難易度や傾向はどうでしたか?

前提として、自分が受験した2020年はセンター試験から共通テストに移行する前の最後の年になるので、数学1Aの試験時間は60分でした。そのため、難易度としては変わっていないと感じましたが、全体的に解くのに時間がかかる問題が多い印象でした。共通テストのテーマである、思考力を問う問題が増えたのは事実でしょう。

Q6:今年はどんな能力が特に求められていたと思いますか?

東進 共通テスト解答速報2024より引用

大問1の坂道に移る影の長さの問題が象徴的ですが、実用的な数学能力が問われていたのではないかと考えます。ただ計算式を解いて答えを出すのではなく、さまざまなデータやグラフを活用しながら最適解を見つけていく営みがいかに限られた時間でできるか、の能力が求められていました。

Q7:勉強のポイントを教えてください。

三角比の問題を今一度復習しておいてください。
三角比の問題は応用問題が作りやすく、今年のような難問が今後も出題される可能性があります。また、必答問題なので逃れることはできません。ポイントは、sin,cos,tanの相互関係を考えることもなく瞬間的に出せるくらい反復して、その前提の上にさまざまな問題演習を重ねることです。

Q8:全体の感想を教えてください。

まず、ミスなく最後まで解くことができてホッとしました。
共通テストは簡単な問題ほど、自分でも信じられないミスをすることがあるので、入念に見直しした甲斐があったと思いました。大問4で、n進数の問題と整数論の不定方程式の問題をうまくドッキングしているのがとても面白いなと感じました。

Q9:受験生に向けた一言

共通テストの数学は年々思考力を問われる問題が増えています。
もちろん、このような共通テストタイプの問題の対策も重要です。しかし、その前提にあるのは日々の反復によって培われる計算力です。試験には制限時間があるため、せっかく考え方が分かっても、計算力不足によって点数を落とすこともあります。そのため、早いうちに基礎力を高め、本番前の演習に繋げられるようにしましょう!

Q10:実際に東大生が解いていたメモ

東進 共通テスト解答速報2024より引用

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この記事を書いた人

理系で東京大学に入学したが、教育をより深く学びたいと思い現在は教育学部に所属。高校まではずっと野球部に所属し、大学でも野球を続けている。趣味はピアノと旅行で、旅先のストリートピアノで流行の曲を弾くことが一番の楽しみ。

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