2024年の共通テストが終わりました!皆さんは何点取れましたか?
カルペディエム所属の東大生も今年の「共通テスト」に挑戦しました!
果たして、東大生たちは「何点」とれたのでしょうか?
実際の点数や感想、解いた順番や難易度、得点源や今後の対策方法など、今年の共通テストをさまざまな角度で考察しました!
本日の科目は「物理」です。
私の点数は「96点」でした!現役時は「95点」でした。
Q1:問題を解いた順番を教えてください。
前から順番に解いて行きました。
例年物理は第一問が小問集合、第二〜四問が分野ごとの出題となっています。小問集合を解いた後、苦手な分野を後回しにして解くのが一般的な戦略になると思います。分野は今の所固定ではないので、はじめに問題全体を見渡した上で何から手をつけるか選択しましょう。
Q2:時間配分を教えてください。
第一問:5分
第二問:5分
第三問:4分
第四問:6分
見直し:10分
合計30分で解答しました。
僕が受験した時は40分で見直し2回を含めて物理を終わらせる予定だったので、かかった時間は令和4年度と同じ程度だったように感じます。
理科②を2科目受験する人は、第一解答科目の時間に第二解答科目の問題を見ることができる(解答はできない)ので、得意な科目を先に選んで早めに終わらせておくというテクニックは覚えておきましょう。
Q3:難しかった問題は何ですか?理由も教えてください。
第二問です。
微小時間にペットボトルロケットがどのような変化が起きるかを問う問題が出題されていました。このような形式は令和四年度第四問でも出題されていましたが、基礎的な問題集などでは出題されていないものも多く、不慣れなため戸惑った受験生も多かったのではないかと思います。
深く考えると難しい問題ですが、問題の指示に従えば解けるようにできていたので、見た目に惑わされることなく正しく公式を適応できるかが重要でした。
Q4:得点源の問題はどこだと思いますか?理由も教えてください。
第四問です。
状況設定も単純で、電気力線と電場についての教科書的な知識だけでも十分に点が取れる大問でした。
電磁気は交流やRLC回路など複雑な公式に意識が向きがちですが、その基礎である電位・電場・抵抗・抵抗率などの定義が大事であることを思い出させてくれる問題です。共通テストでは初めて見る状況設定の問題が例年出題されているので、基礎となる定義を十分に理解しておきましょう。
Q5:自分が受けた年と比べて、難易度や傾向はどうでしたか?
難易度に大きな変化は感じられませんでした。
ここ三年間で難易度は安定しており、出題者が上手に難易度調整されているのだと感じます。
去年とは打って変わり会話文型の出題はありませんでした。そのためか若干問題量の多かった去年に比べて、問題ページ数・マーク数がともに減っており、ちょうどいい分量だったと思います。一方で、状況説明などに十分な文字数が使われていて、情報の密度は高かったように感じます。
第三問は波動からの出題でしたが、実験器具の設定や問1には電磁気の知識が用いられていました。去年までは大問ごとに出題分野が分かれていたものの、今後は分野の垣根を超えた、様々な知識を同時に問う出題がなされるかもしれません。
Q6:今年はどんな能力が特に求められていたと思いますか?
ペットボトルロケットの運動についてといった自分でも実験が可能な状況設定や、実験で得られたグラフやデータを読み取る問題が出題がされており、物理現象や実験結果を自分で考察する能力が求められていました。
この傾向は共通テストが始まって以来続いているため、学校での探究活動をおろそかにせず、考察するための手法を学んでください。
Q7:勉強のポイントを教えてください。
高校で習う5つの分野(「力学」「熱力学」「電磁気」「波動」「原子」)の全てから出題されていて、気体分子運動論などあまり出題されにくい内容についても出題されていました。
そのため、どの分野も余すことなく勉強することが大事です。特に、「原子」は忌避されがちですが、共通テストが始まってから毎年出題されています。臆することなくしっかりと勉強しておきましょう。
Q8:全体の感想を教えてください。
状況が複雑であるなどで一瞬選択肢に悩む問題もありましたが、消去法で選択肢を選べる問題も多くマーク試験だからこそ出題できる問題もあったように感じました。
ただ問題を頑張って解くだけでなく、何と何が比例していそうか、もしくは反比例していそうかなど、状況から関係性を推測して選択肢を絞ることもできます。物理現象についての理解が問われる良問が多く出題されていたと思います。
余談ですが、昨年出した予想問題がロケットに関する問題だったため、今年も出しておけばと後悔しています。
Q9:受験生に向けた一言
共通テストは見慣れない問題も多く、典型問題を覚えているだけでは解けないようになっています。しかし、誘導に従って必要な知識・公式を当てはめれば解けるようになっています。まずは教科書にある定義や法則をよく理解した上で、演習問題を丸暗記するのではなく物理現象を深く理解しましょう。何か物理量をひとつ変化させるとどう変化するのか考えてみたり、それに関するグラフを書いてみるなどするとより理解が深まると思います。
公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!
カルペ・ディエムでは、学校様・保護者様のお悩みに対応した講演・講座・ワークショップをご提案&実施しております。
生徒の皆さんの大学選び&学部選びのワークショップ、モチベーションアップを目的とした講演、探究学習授業、長期休暇の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しています。
講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
ご相談から受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。