【日本史B】東大生が共通テスト解いてみた

2024年の共通テストが終わりました!皆さんは何点取れましたか?

カルペディエム所属の東大生も今年の「共通テスト」に挑戦しました!
果たして、東大生たちは「何点」とれたのでしょうか?

実際の点数や感想、解いた順番や難易度、得点源や今後の対策方法など、今年の共通テストをさまざまな角度で考察しました!

本日の科目は「日本史B」です。
私の点数は「100点」でした!現役時が「96点」だったので受験生の頃の私が知ったらきっと泣きます。

Q1:問題を解いた順番を教えてください。

特に考えることなく、前から順に解きました。
日本史は特に順番は関係なく、難易度も比較的均質な問題が出題されるので、得意な分野から解いて良いと思います。

Q2:時間配分を教えてください。

基本的には6つの大問それぞれに5〜8分ほどでサクサク解き進めました。
特に会話文形式の問題やプレゼンのような設定の問題など文章量の多い問題が多かったので、
読まなくて良い部分を上手く見極めつつ目を通していきました。

第1問:7分
第2問:5分
第3問:5分
第4問:6分
第5問:8分
第6問:5分
さらに、見直しに15分使いました。
合計 51分

Q3:難しかった問題は何ですか?理由も教えてください。

第5問です。
中高で盛んに行われる探究活動をテーマに、日本史探究部の学生らが作成した原稿ベースで展開される
設問が思考力を主に問う形で出題され、意図や読み解きのに時間がかかりました。

関税と輸入との関係性や民間出資と銀行、どれも私たちの身近な話題ではあるものの
日本史と結びつけて考えた人は少ないと思います。

Q4:得点源の問題はどこだと思いますか?理由も教えてください。

第3問です。
史料問題に全て答えが書いてあるタイプのため、慎重に内容を読み取れば答えが導き出せたり
「実力を行使して問題を解決」といったいわば日本史Bの枕詞のような文章に対してアンテナを張れていた人にとっては筆が動かしやすい大問であったと感じます。

国公立2次試験の論述などにも出される分野であったため、今回できなかった人はしっかり復習しておくといいと思います。

Q5:自分が受けた年と比べて、難易度や傾向はどうでしたか?

全体としてはあまり変化していないように思います。

私が受けたのが2年目でもあり、まだ過渡期でもあったためより史料問題が煩雑だったり
全く知らない知識をもとに読み解く問題がやや多かったように感じます。

いずれにせよ、教科書や参考書で扱われていない初見の資料であっても、そこから得られる情報と授業などで学んだ基礎知識を関連付けることで正解できる問題になっています。

Q6:今年はどんな能力が特に求められていたと思いますか?

センター試験から踏襲された年代整序やテーマについて年代比較など、どれも縦横のつながりの観点が必要になる問題が多く感じました。

外交・文化に関する問題が多かったので、いわゆる年代暗記では拾えない知識の抜けが目立つ問題設定でした。

Q7:勉強のポイントを教えてください。

やはり「思考力・判断力」に関する問題が多いです。

新学習指導要領で新設された「歴史総合」でも多く設定されている「問い」が
今後も出題されることが予想されるので、しっかりと自分で考えながら授業に向かう、単語を覚える、といった基礎を構築していきましょう!

Q8:全体の感想を教えてください。

解き終わった後の疲れ方はもはや国語の試験後ですね。

特に1日目は文系科目のため、社会に始まり国語、英語と長文を読み解く耐久戦になります。
最初に受験する社会は、疲労が少ない状態で受けることができますが、この疲労が蓄積された状態での残り科目は厳しいと思います。

また、答えが一つに定まらない問題や曖昧な問題が多いため、点数が気になるかもしれませんがしっかりと科目内でモヤモヤは消化して次の科目に切り替えていくことが大切だと感じました。

Q9:受験生に向けた一言

日本史は一周するだけでは暗記も理解も難しい科目だと思います。
だからこそ、早めにざっと目を通し通史を行った上で、テーマごとに洗い出してみたり、暗記を進めたり、と戦略がとても肝要な科目です。

新高二生の皆さんは早め早めに一回読んでみること、新高三生の皆さんは今までの知識を点と点を結ぶように繋ぎ合わせていくことを心に留めて学習していきましょう!


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この記事を書いた人

東京大学経済学部2年生。東京大学に推薦入学するも、専攻分野のトイレだけを研究したく教授に毎日おねだりをしている。趣味は大食いチャレンジで、食べながら小銭稼ぎをしている。

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