東大の学園祭「駒場祭」をレポート!東大ならではの面白い企画満載!

カルペディア編集部が駒場祭に行ってきました!
面白い企画や模擬店など、東大の魅力がたくさん詰まった学園祭!
中でも編集部が気になったものをレポートします!

学園祭は大学生の活気や、どんなことに興味があるか、勉強の成果がどのようなものなのかなど、大学生活を肌で感じられるとてもよい機会です。大学生だけでなく、高校生や保護者の皆さんもぜひ、参加してみてください。

目次

趣向を凝らした模擬展

おかやま愛好会:白桃紅茶

おかやま愛好会は、当時少なかった岡山出身の東大生たちの交流を深めるために、立ち上げられました。日々の活動として、岡山の情報発信を行っています。

駒場祭では「おかやま喫茶」を出店!暖かい白桃紅茶やきびだんごが販売されていました。

「白桃紅茶」は岡山の名産の桃の果実が入っているのが特徴です。11月の肌寒い気候の中、程よい温かさで非常に美味しくいただけました。名物の「大手まんぢゅう」は大人気のため売り切れだったのですが、ぜひ次回リベンジしたいところです。

ベルスターズ:タコス

ベルスターズは、100人以上が所属する学内最大規模の野球サークルです。

今年で創立43年目を迎える非常に長い歴史を持ったサークルで、毎年9月に行われる軟式野球の大会で優勝したこともあるそうです。野球にも、イベントにも真剣に取り組んでサークルです。

取材に笑顔で対応して下さったのは梅宮さん。


「うちのサークルは、伝統的にタコスをやっています。今年のウリは、チーズを3倍まで増やせること。ソースにもこだわっていて、隠し味でウスターソースを入れています。野菜は玉ねぎトマトがたっぷり入っています。前日は大学に近い人の家に集まって、信じられない量の野菜を切ってます(笑)ぜひ、来年も食べに来て下さい!」

お話いただいた通り、とっても美味しいタコスでした。お肉とソースの味、また3倍にしたチーズの旨味も最高!
是非、みなさんも食べてみて下さい!

東京大学運動会バレーボール部:鶏あえず焼き鳥

東京大学運動会バレーボール部は歴史も長く、活発に活動されています。(Twitterはこちら:@ut_volleygirls

「鶏あえず焼き鳥」と名した焼き鳥のウリは、こだわりの特殊部位です。毎年試食会を行い、使用する鶏の部位を変えるとのこと。私も初めて頂いた『とりとろ』、本当に美味しかったです。

とりとろとは、手羽先と胸肉の中間の肩の部位。胸肉らしさもありつつ、柔らかくうまみがあります。一緒にねぎまとぼんじりも、焼きたての熱々で美味しく頂きました。

東京大学運動会自転車部:自転車部はしまき班

東京大学運動会自転車部では、伝統的に駒場祭ではしまきの屋台を出店しています。はしまきとは、お好み焼きを薄くして箸でまいた食べ物であり、食べ歩きに適しています。

自転車部では、普段の部活動の中でキャンプをすることが多く、その中での技術や経験を活かして作られています。

冬に入っていく11月下旬に行われる駒場祭の屋台としてピッタリの商品です。

MPJ Youth:タジン

MPJ youthは、アフリカを学び、発信するをコンセプトに活動している団体です。今年は駒場祭のなかで唯一のアフリカ料理を出展している団体です。

食中毒など食品衛生の関係で、文化祭に出す食品には委員会の厳しいチェックがされます。そのなかで、工夫を凝らしてアフリカ料理を再現しているところもポイントです。

タジン料理とはモロッコの煮込み料理であり、油を使わずに栄養たっぷりのものです。実際にいただいたところ、暖かいスープに柔らかいお肉でとても美味しくいただきました。

来年以降にもアフリカ料理を出店するそうなので、ぜひ食べに来てください!

日々の学びの成果が見られる企画

東京大学語学愛好会:小冊子販売

東京大学語学愛好会では、サークルメンバーが各自大好きな語学を紹介する冊子を販売しています。

フランス語や韓国語などメジャーな言語だけでなく、今では使われていない言語についても紹介している記事がありました。表紙には昔の人が作った人工言語が載っていて、語学が好きなことがよく伝わってきます。

語学と聞くと、文系寄りのサークルに見えるかもしれませんが、実は理系の人も多く所属しているとのこと!今回出た新刊では、一つ目の記事はなんと「フランス語で数学したい!」。内容は、なんとも理系よりの記事になっています。

語学を知らない人でも気軽に読める記事がたくさんあり、興味がなかった人にも手に取ってもらいやすい冊子となっています。

また、小冊子以外にも、『言語解読問題集』が販売されています。これは、言語学オリンピックの問題に近く、前提知識が無くても、パズルのように言語を解読していくことができる問題集になっています。

サークルの参加には知識も学年も大学も条件ありません。普段は自主ゼミや定例会などで活動しており、語学に興味がなかった方も参加しやすいサークルです。

総合文化研究科 土畑研究室:東大むしラボ

総合文化研究科 土畑研究室が行うのは「東大むしラボ」身の回りの「虫」に関するさまざまな研究や標本をみたり、体験できたりする企画です。

中でも編集部が気になったのは「蟻の生態」
試験管に土が詰まっているな〜と見ていると「これ、全部蟻なんですよ!」と驚きの説明が!

蟻は湿った環境を好み、集まろうとする習性があるため、試験管に同じ環境を作り出すと、写真のような状態が生まれるそうです。大学院生の皆さんがワクワクした様子で、虫たちの生態を教えてくれるのがとても印象的でした。

東大レゴ部:東大レゴ部展示

東大レゴ部は設立してから15年ほどで、「部」という名前がついていますが、サークルの分類です。

人数は全部で40人ほど在籍しているが、活発に活動しているのは10人ほどで、文化祭の作品も主要メンバーのものが中心に展示されています。いろんな作品が展示されているなか、毎年大型作品も置かれています。

今年の大型作品のテーマは「車」です。作成者のトランスフォーマーを作りたいという想いから完成しました。

写真は、レゴで作られたQRコード。しっかりと読み取ることができます。
来年以降もレゴの展示を続けられるそうです。ぜひ来年見に行ってみてください!

さまざまな体験型イベント

東大キャップ投げサークル:キャップDE玉入れ

東大キャップ投げサークルでは、「キャップDE玉入れ」が行われていました。

ペットボトルキャップを投げて、紙コップを倒したり箱に入れたりすれば得点。点数に応じて景品がもらえます。

キャップ投げと聞くとただの遊びのように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません!このサークルでは、キャップを使った野球を公式スポーツとして認定させるために日夜本気で活動中!中でもキャップ投げ野球の日本の競技人口は約1万人もいるんです!

僕も体験してみたところ、勢いを調整するのが難しく、何度も練習して初めて箱に入れられました。サークルの人はとてつもない勢いでキャップを投げていて、練習する意味が感じられました。

キャップ投げのやり方自体は簡単で、手をデコピンの形にしたら間にキャップを挟んで弾くだけです。皆さんもぜひ試してみてください!

法と社会と人権ゼミ(川人ゼミ):模擬裁判

毎年恒例となっている川人ゼミの模擬裁判劇、今年は「認知症監護責任とヤングケアラー」というテーマでした。認知症の父を自分一人で介護していた息子は、ある日、轢かれてしまったことから、父に対する自らの監督責任をめぐって、鉄道会社との間で裁判を争うことになります。

実は、過去実際に同様の事件が起こっており、今回の企画もその事件を主なモデルにしたものと思われます。とはいえ、今回の企画には随所に工夫が凝らされており、モデルの事件とは似て非なるものです。

「裁判官」として判決を下す役割を担っている私たち観客は、「ヤングケアラー」や「介護保険」など、劇中に散りばめられた現代的な問題について考えつつ、捉え方によってどちらとも取れそうな様々な事実を前にして悩まされることになりました。

また、学生たちの演技も見どころで、まるで実際の当事者がその場で熱く主張しているような臨場感を味わえました。そのおかげもあって、法律の学習者のみならず、普段は法律や裁判と縁のない方々でも楽しめる劇になっていたと思います。

今年の企画のアーカイブ配信が12月10日17時までYouTubeで公開されているようなので、これを見て興味を惹かれた方はぜひご覧ください。また、順調に行けば、来年もまた駒場祭で同様の企画が実施されるはずなので、ぜひ来年足を運んでみてください。

アーカイブ配信はこちらから

百人一首同好会:競技かるた体験&模範試合

百人一首同好会は、競技かるたを日々練習しているインカレサークルです。

競技かるたとは、漫画『ちはやふる』で有名な平安時代の詠を用いたスポーツで、畳の上の格闘技とも呼ばれています。

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競技かるたは界隈が狭いながらも、いろんな大学に団体があります。東大の百人一首同好会はインカレサークルなので、他の大学のメンバーもいます。文化祭では毎年来場したお客さんへのかるた体験と、経験者同士による模範試合の観覧が行えます。

かるた体験では、他のかるた遊びとは違う「競技」かるたを感じることができます。全く違うスピード感にドキドキしますよ。

模範試合の観覧では、日本最高峰のメンバーによる試合をみることができます。コンマ1秒の世界を体感してみませんか。かるたでしか味わえないスリルを味わうことができます。

ぜひ一度体験してみてください!

こんなサークルもあるの?!東大にしかない面白い企画

東大襖クラブ:襖の張替実演

2024年に70周年を迎える歴史あるサークル「東大襖クラブ」では「襖の張替実演」と「障子破り体験」が行われていました。普段の活動でも、お客様から依頼を受けて、実際に襖の張替を行っているそうです。

「東大には変わったサークルがあるなあ〜〜。」と思った方も多いのではないでしょうか?実はその逆!襖サークルは、かつて多くの大学にあった伝統あるクラブなのです。

今でこそ飲食店や塾講師など、大学生のアルバイト先はたくさんありますが、昔は数少なく、学生たちはお金を稼ぐ手段として襖の張り替えをしていました。ですが時が経ち、サークルの数は減り、今では東大にしか残っていないそうです。

襖の下張り(中の紙)には、書き損じた手紙、暑中見舞い、中には家系図が使われていることも。張替をした際に、歴史上で有名な人物の手紙が発見された!なんてことすらあるそうです。

手際よく進む実演を見ながら、襖に関する面白い話がたくさん聞けます。日本の伝統の特別授業を受けているような気分になれる企画でした。

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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