中だるみは克服できる?東大生が実践した対策法を紹介

中だるみを克服するには?

「中堅学年は中だるみしやすい」

このようなことを聞いたことはあるでしょうか。中だるみとは一体何のことを指していて、それはどのように防ぐことができるのでしょうか。今回は、中だるみの原因を炙り出し、それを防ぐための対策方法を碓氷明日香が解説します!

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目次

中だるみとは?

中だるみとは簡単に言うと、「頑張れなくなった状態」のことです。これだけでもピンときた方はいると思います。

中だるみの定義と特徴

もっと詳しく説明すると、中だるみとは目標の実現のために努力していたのに、途中で最初ほど頑張れなくなってしまった状態のことです。成績を上げるために勉強を頑張っていたはずなのに、最近は遊んでばかり…。そんな経験をしたことがある人は少なくないはずです。冒頭に書いたように、中だるみは中堅学年、すなわち中学や高校の2年生に起こりがちな現象と言われています。というのも、1年生の時から頑張ってきたけれど思うように結果が出なかったり、受験まであと1年以上あることにより努力が必要であるという実感がわかなかったりすることが多いからです。

中だるみの原因とは何か?

では、もっと具体的に中だるみの原因を探っていきましょう。主に原因は3つあります。

① 実感のなさから来る余裕

② 慣れと飽き

③ 精神的な疲れ

①の「実感のなさから来る余裕」は、『まだ受験まで1年以上あるな…』というように、目標があまりにも遠すぎて何のために頑張っているのかイマイチはっきりしないために、まだ頑張らなくても大丈夫だろうという余裕が生まれてしまうということです。人間、焦りがないとやる気というのはわいてこないもので、遠すぎる夢や目標には焦りなど生まれず、努力するのが難しいのです。

②の「慣れと飽き」ですが、これは単調な努力をしてきたことにより、やり方がマンネリ化してしまい、飽きてしまって努力をやめたくなってしまうということです。毎日毎食同じものを食べていたらいくら好きな物でも飽きてしまいますよね。努力とは食べること以上に労力を使うので、飽きてやりたくなくなってしまうのは必然です。

一方で③の「精神的な疲れ」。これはこれまでの二つとは少し異なります。努力を積み重ねてきたのに全く結果が出なくてやる気を無くしてしまう。これが疲れです。頑張ったのに成果が上がらないと、努力が無意味であるように感じてしまうのです。

自分の場合はどれに当てはまっているでしょうか。まずは自分の中だるみのタイプを分析してみてください。

なぜか成績が上がらない…という人はこちらも参照!

悪いのはあなたの頭じゃない。「準備」です!

中だるみの克服方法

それでは、どのように克服すればいいのでしょうか?
現状「中だるみ」真っ只中だという方にとって有効な克服方法をお伝えします!

モチベーションを高めるコツ

前述の①「実感のなさから来る余裕」に対して、目標が遠いからだらけてしまうのであれば、目標を近づければいいのです。そうすれば実感がわかないはずはありません。と言っても受験日を変えることはできませんよね。ですから、より近い目標を作ればいいのです。例えば勉強であれば『次の定期試験で前回より各科目5点ずつ上げる』とか、スポーツであれば『次の練習試合で1点とる』のように。これなら目標が身近でモチベーションも上がるはずです。

また、②の「慣れと飽き」に対しては、やり方を変えてみればいいのです。自分よりも成績の高い友達に勉強法を聞いて取り入れてみる、夜方を朝方に変える、勉強する教科の順番を変えてみる…少しでも変化を自分で感じることができれば、飽きずに進められるはずです。

効果的な時間管理の方法

では、③「精神的な疲れ」の場合はどう克服すればいいのでしょうか。もちろん、休みを取ることも大切です。頑張りすぎて疲れてしまったのであれば、そのままのペースで走り続けることは精神への負担が大きすぎます。しかし一方で、そこで努力をやめてしまえば、今までの努力が無駄になってしまいます。だからこそ、程よく頑張るために、ここから1時間は数学の勉強をする、5分間休憩してそこから1時間英語の勉強。それが終わったら寝るまで好きなことをしよう。このように時間を決めることで、無理せずに歩みを進めることができるはずです。

中だるみへの対策

でも、中だるみに陥る前に対策ができたら、それに越したことはないですよね。どうすればいいのでしょうか。

効果的な学習スケジュールの組み方

ここまでに書いてあることからわかるように、中だるみしないためには、まず自分を飽きさせないことが大切です。ですから、1日の学習スケジュールの中で、同じ教科の勉強ばかりしないような計画を立てること、これが最も効果的です。極端な話ですが、学校から帰ってきて、寝るまでずっと数学の勉強をする、なんていう計画、絶対にやりたくありませんよね。そうではなく、自分の好きな教科をご褒美として最後に持ってきたり、1時間ごとで区切って教科を変えたりといった工夫が必要になってきます。

集中力を高めるテクニック

普段から集中して勉強することができていれば、そもそも中だるみすることはあまりありません。そこで、集中力を高めるために大切なこととして、「ストレッチ」、「お菓子を食べる」などがあります。脳に十分な酸素とブドウ糖を送りこむことで、あとはやり始める気力さえあれば、集中することができるのです。例えば、問題を解く合間に少し伸びをする、思いっきり深呼吸をする…。あとは、問題を解き始める前に甘いお菓子を食べる。これでリラックスした状態で勉強を始めることができます。余計なことを考えずに目の前の勉強だけに集中するには、これらの工夫は欠かせません。

中だるみの影響と対策の重要性 

ここまで、中だるみの原因や対策方法について説明してきましたが、では、もし中だるみに陥ってしまったら、どのような影響が出てしまうのでしょうか。

成績への影響

もちろん、中だるみの最中に勉強に集中することはできるわけがありませんね。場合によっては全く勉強できない、なんてこともあるかもしれません。成績というものは、勉強していなければ下がっていくものです。だから、もちろん、中だるみは成績を下げる要因の一つになります。すると、さらにやる気がなくなってしまい、負の連鎖に繋がってしまうこともあるのです。

中だるみを解消することのメリット

一度下がってしまった成績を上げることはそれなりの努力と時間が必要です。中だるみに陥ったままの状態ではそれが難しいので、上記に挙げたような工夫を使いこなして中だるみを解消することで、本来の目標に向かってまた努力をすることができるのではないでしょうか。

東大生が実践していた「中だるみ」からの脱出方法

①驚きの方法、卵を割る

これは周りの東大生がやっていた驚きの方法なのですが、「卵を割る」という「やる気の出し方」をやっていた人がいました。やり方は以下の通りです。

①スーパーで12個入りの卵を買ってくる。
②丁寧に1個ずつ割る
③美味しく食べる

卵を割ることで「何か1つのことを成し遂げた」気持ちを得ることができるそうです。
頑張れなくなっている中だるみの時、人はやっていることに意味を感じられず、努力したくなくなってしまうから、「無気力」になってしまいます。そんな時だからこそ、なんでもいいから「やった」という感覚の残るものをやってみるのがおすすめです。

実践していた東大生曰く、「実際に触感として、『1つのことを終わらせた』という感覚を10回以上簡単に得られるのは、卵割りしかない」とのこと。

②終わらないあの感覚、無限プチプチ

代表の西岡壱誠に話を聞くと、「無限プチプチが良い」と言っていました。

2年間の彼の浪人生活の中で、ちょっとやる気がなくなった時に一つ一つプチプチと潰していくことで、気持ちが晴れて、なんとなく達成感を持つことができたと語ってくれました。

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この記事を書いた人

大学では教育学部基礎教育学コース所属。世界史が好きだったことを踏まえ、教育の国ごとによる違いやその歴史に興味を持っている。趣味はアニメ鑑賞、読書。

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