※本稿は、西岡壱誠(著)『東大モチベーション』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
みなさんは「勉強」は好きですか?
この本を手に取ってくれたみなさんは、きっと学生でしょう。
大変の人は、自分の時間のかなりの割合を勉強にあてていると思います。
平日は毎日、朝から夕方まで学校に通って勉強します。それに加え、試験勉強をしたり、受験勉強をしたりしなければなりません。
でも、そんな長くつき合っていて「勉強」とは”旧知の仲”であるにもかかわらず、「勉強をするのが好きだ」って言う人ってなかなかいませんよね。
僕は全国津々浦々、中学校や高校などで、年間200回くらい講演をしています。その講演の最初に、「勉強は好きですか?」と聞きます。帰ってくる答えは、たいていの場合「嫌いだ」です。
「好きだ」と言う答えのほうが多い学校なんて、一回も行ったことがありません。ぶっちゃけ大体の人が「やりたくない」と考えていると思います。
僕もその気持ちはすごくわかります。
僕もずっと、勉強が嫌いでした。勉強なんて、ずっとやりたくないと思っていたし、だからこそ偏差値35でした。
実は東大生も一緒なんです。
意外かもしれませんが、東大生も、別に「勉強が好き」とは考えていないんです。東大生だって、中高時代に勉強が好きだった人は少ないです。やる気が出ないし、やりたくないと思っていたのです。
それでも、彼ら彼女らは長い時間勉強して、東大に合格しています。
では、やる気がないのに、なぜ勉強を続けられたのでしょう。
東大生は「やる気がなくても動ける方法」を知っている。
例えば、勉強をする場所によって成績が大きく変わります。
スマホを、勉強中にポケットに入れているか、机に置いているか、カバンの中にしまっているかで、やる気が大きく変わることが最近の研究でわかっています。
問題を解いた後に丸付けをすぐにするか、それともしないで少し置いておくかで、勉強に対するモチベーションは増えたり減ったりします。
本当にちょっとした差で、勉強のやる気は上下してしまうのです。
そしてそれは、生まれつきのものでもなければ、精神的な強さとか弱さとか、そんなものでもありません。
実は、ちょっとした簡単な工夫で、やる気が出るか出ないかは分かれるのです。
「やる気がなくても動ける方法」の2つの軸
一つは、頭のいい人・結果を出している人は、自分の「やる気」「モチベーション」をうまくコントロールして、「やりたくないこと」とうまく向き合っているということです。
そして、もう一つは、その向き合い方は「技術=テクニック」であって、生まれつきの天性のものではないと言うことです。
本書では、この2つの軸をもとに、僕が経験から学んだテクニックを3つのステップでご紹介しています。
それらは、本当にちょっとした工夫であって、だけれども「やろう」という気になれる、そんなものばかりです。
本書を通じて、皆さんが「やろう!」という気になれるようになれば、こんなに嬉しいことはありません。
東大モチベーション
著者:西岡 壱誠
出版:かんき出版(2023/10/2)
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講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
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