東大生5人に聞いてみた!~勉強のモチベーションを確実に上げる方法とスランプの話~

「勉強しなきゃいけないのは分かるんだけど、始めるまでが長いんだよなぁ…」

「どうにもこうにも勉強することに嫌気が差してしまう…」

今回は、そんな皆さんと友達になりたい私、秋元保菜実(あきもと・ほなみ)が、勉強に対するモチベーションを圧倒的に上げちゃう方法について5人の東大生・カルペディエム講師にインタビューしてみました!

目次

勉強のモチベーションが上がらないのはなぜ?

勉強のモチベーションが上がらない理由は簡単です。

松島かれん講師(農学部4年生)も、モチベーションを上げることに苦労した過去があるようです。

勉強や、やらなきゃいけないことを先延ばしにする理由なんてそこかしこに転がっていて、拾うのはとても簡単だと思うんです。先延ばしの理由なんて、探そうとしなくても、「うーん、まあ明日すればいっか!」「今日はちょっと疲れてるし」なんて考えて、どんどん先延ばしにしていって、モチベーションを上げるタイミングがどんどんわからなくなって…

とそんな負のスパイラルに一度入ってしまうと、ますます抜け出すきっかけも掴めなくなって、モチベーションは下がる一方で…となってしまいますよね。

「勉強はやらなきゃいけないことだ」と考えている生徒は多いのではないでしょうか。

筆者も、なんのために勉強しているのか、勉強の正しいやり方が分からずに、ただ闇雲に教科書の内容を詰め込んでいました。やることが多すぎてそもそも何から手を付けるべきか分からないし、受験の当日までまだ日数があると高を括ったり、目標点数が高すぎて逆に焦りがないこともありました。

他にも、

・計画を立てて満足している

・勉強しても成績が上がらずに落ち込む(いわゆるスランプ。最後の項で紹介します!)

・なんとなくで志望校を決めたため、進路に魅力を感じていない

・スマホなどの誘惑が周囲に多い

・「勉強しなさい」と言われることに辟易する

なんてこともありました。

皆さんもこういった状況に共感できる部分もあるのではないでしょうか?

東大生5人が教える!勉強のモチベーションを確実に上げる方法

「東大生ってどうせ勉強好きが集まっているんでしょ?」と思ったら、実はそうでもないようです…!

普段から高校で講演を行っている東大生講師5名に勉強のモチベーションをこれまでどうやって上げてきたか、その方法についてインタビューしてみました!

環境を整える

環境を整えることは、勉強に限らず、目の前のことに集中する上でとても大切です。

どれか1つの方法を取り入れるだけではなく、いろいろな方法を組み合わせてモチベーションを上げてみましょう!

戦友(ライバル)を作る

学習アプリでは、友達がどれほど勉強しているか、また自分の学習時間を登録することで周りと比較することもできます。普段、学校では勉強していなさそうなキャラの人(失礼、笑)も、家や空いている時間でコツコツ勉強していることを知ることができ、「私も負けていられない!」と頑張ることができるのもメリットです。勉強量をグラフで可視化することで、自分がどれくらい勉強したか目に見えるので、勉強への意欲向上にも繋がりやすいですよ!

整った環境に身を置く

塾や学校、図書館などは学習環境に打ってつけです。静かで、適温で、誘惑が少なく、周囲の人も自分のやることに集中している。この空間にいれば、自ずと勉強に身を入れることができるのではないでしょうか。友だち同士でちょっと一息!なんていって話し込んでしまうことだけが懸念点でしょう(笑)。雑音があった方が集中できる!という方は、お気に入りの作業カフェを見つけることもオススメです。

無理のない学習計画を練る

やはり、勉強あるあるの上位にランクインしてくるのが「学習計画を立てている時が一番やる気がある」ことではないでしょうか。計画を綿密に、余裕を持たせずギチギチに練ってしまうと、計画通りに学習できなかった際に、再度計画を練り直さなくてはいけなくなります。また、計画通りに学習できなかったことで、モチベーションも下がってしまうと考えられます。

決まった時間に勉強する

「朝よりも夜に勉強した方が捗る!」と考える夜行性の生徒の方は多いのではないでしょうか。現に私も、朝にはとことん弱く、それなら夜に勉強しようと思って生活習慣が夜型になりがちです。

でも、受験は朝から実施されます。夜に頑張る勉強をしたとしていても、実際の受験に打ち勝つことはできるのでしょうか。この記事を読んでくださっている受験生の皆さんは、ぜひ一度、朝に勉強する習慣をつけてみてください!陽光を浴びて、丁寧な時間を過ごすと、実はとっても気持ちの良い朝を過ごせるかもしれません。(体験談)

まずは10分勉強してみる

それはそうと、普段あまり机に向かう時間が少ないなぁという方もいるでしょう。そんな方は、無理せずに「とりあえず、大好きな音楽を聴きながら椅子に座ってみよう」という気持ちで、毎日1問でも解く習慣をつけてみてください。「10分だけ」「この1問だけ」解いてみようと始めた勉強が、「もう少しやれる!」に変わることもたくさんあります!

ご褒美を設定する

永田耕作講師(教育学部4年生)は、

・今日中にこの勉強を終わらせることができたら、アイスを食べていい

・このテストで〇〇点を取れたら、このゲームができる

など自分でご褒美のルールを作ることで、それに向けてやる気を上げて勉強することができたそうです!

頑張った後にご褒美を設定するだけではなく、「今日はちょっといいシュークリームを食べたから、頑張らないと!」と頑張る理由を見つけることも気軽にできますね。

精神論でモチベを上げる

縹峻介講師(理学部4年生)・布施川天馬(文学部4年生)・青戸一之(文学部既卒)が揃えて口にしたのは、意外にも精神的にモチベーションを上げる方法でした。

縹講師

現役時代に関しては、学校の中で頭いい人という認識はされていたことや、生徒会長であったことから「東大行ったらすごくないか?」と自分で自分を謎に奮い立たせていた気がします。だから、特定の誰かとバトルするとかはなかったです。

浪人時代は、モチベとかの話ではなかったです。勉強してない浪人生は順にドロップアウトしていくと思っていたので、その恐怖心がモチベーションになっていたかもしれません。でもやっぱり、最終的には「自分は大丈夫」という気持ちが自分を後押ししてくれました予備校の中でだいぶ勉強した自信はあったので。

布施川講師

将来について考えたら、怖くて勉強しない選択肢がなくなりますね。

浪人生から「受験生」というラベルを取ったらただの無職になると感じたので、無職で何の社会貢献もしてないなんて恥ずかしくて生きてられない!!という気持ちが強かったような気がします。

青戸講師

合格した自分をイメージしてワクワクしながらやってました。大学に行ってなかったので、東大ってどんなことが学べてどんな人たちがいるんだろうと想像すると楽しかったですね。

現実的な考え方や将来に対する期待、自信など感情こそ個人によりますが、それぞれ自分に合った自分の奮い立たせ方を身に付けているようですね。

その他

・思い切って休む

・パワーの源になる格言を見つける、大好きな先生にメッセージを書いてもらう

・志望校のオープンキャンパスに行ってみる

といったこともモチベーションアップにつながったという声があります。一番は、皆さんが一時的にモチベーションを上げるのではなく、中長期的に継続できる方法を試して、自分に合う方法を編み出していくことです!

 勉強モチベの大敵:スランプ

最後に、筆者の経験談をここに納めさせていただきます。

筆者は受験本番の年の夏に、焦る気持ちで猛勉強し(たつもり)ました。

しかし夏休み直後の模試では、志望校がE判定と、以前よりもむしろ成績が下がってしまいました。これがいわゆるスランプです。スランプとは、スポーツや勉強、仕事などにおいて本来の実力が出ず、成績不振や実力の伸び悩みが比較的長く続く状態のことです。その時の私は、勉強した意味が分からなくなって、打ちひしがれたことを今でもひしひしと覚えています。

一説によると、普段よりも多く勉強した直後は、頭の中で知識の整理をしているために、勉強した内容が脳内でごちゃまぜ状態になっているようです。そこで大切なのが、模試や問題集で自分が分からなかったり、間違ったりした問題の振り返りを行い、覚えきれていなかった知識を確実に定着させることです!

そしたらどうでしょう!!秋も終わりに近づいた頃に実施された模試で、最も苦手としていた社会で高得点を叩き出し、志望校の判定結果も上々となったのです。(オフレコ:私の誕生日にあった模試で成績を挽回したので、学業の神様からのプレゼントかと思いました。笑)

この経験から、成績には波があって、模試との相性も各回によって違う、ということが分かりました。そして、スランプの時期を抜けると、安定して点数が取れるようになり、付随的に偏差値も上がっていきます。だからこそ、もし成績不振で悩んでいる方がいたら、ぜひ安定して高得点を取れるようになる前兆だと捉えてみてください!

模試の結果で一喜一憂してしまう気持ちもすごく分かります。でも、モチベーションという気持ちに関する概念には、気持ちで対抗するしかないのかもしれません。

きっと、あなたは大丈夫です!!!自分を信じて日々お互いに頑張りましょう!^ ^


公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!

カルペ・ディエムでは、学校様・保護者様のお悩みに対応した講演・講座・ワークショップをご提案&実施しております。

生徒の皆さんの大学選び&学部選びのワークショップ、モチベーションアップを目的とした講演、探究学習授業、長期休暇の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しています。

講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。

ご相談から受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

早稲田大学文学部で臨床心理学を専攻している。チームビルディングやマネジメントに関心がある。公園で見知らぬ子どもと犬を愛でることが日課。趣味は散歩とカフェ巡り。

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