カルぺ・ディエム講師の碓氷明日香(理科二類2年生)が、2023年9月29日に黒沢尻北高等学校の東京大学を目指す高校2年生を対象に『英語の勉強法』というテーマでオンライン講義を開催しました。
「リアルドラゴン桜プロジェクト」とは?
ドラゴン桜の作者、三田紀房先生の母校「岩手県立黒沢尻北高等学校」では、
東大合格者を出すために学校内で取り組んでいる「東大励志プロジェクト」の一環として「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施しています。
カルペ・ディエムに所属する東大生、その中でも地域格差・情報格差など、さまざまな逆境を乗り越えた「リアルドラゴン桜」な人たちが中心となって、生徒たちの指導に携わります。
「ドラゴン桜」で描かれた桜木先生と生徒たちのように、講師自身の経験や学習メソッドもエピソードを交えて伝授され、将来の夢や志に挑戦できる生徒の育成を目指しています。
本記事では、授業の様子を実際に講義を担当した碓氷がレポートします!
「1年間に英単語ってどのくらい増えているでしょう?」
このクイズに対して、生徒たちのほとんどは選択肢の一つ目、400単語に票を入れました。でも実は、答えは4000単語。日本語でも「映える」「ググる」など新しい言葉が日々生まれているように、英単語も常に更新されているのです。
つまり、英語とは、勉強する教科というよりも「生きている言語」なのです。日本語と同じコミュニケーションのツールであることを、英語を勉強するうえでは認識しておかなくてはなりません。
それでは、どのように勉強していけばいいのでしょうか。
コミュニケーションを成り立たせるうえでは、語彙力が不可欠です。相手が話した言葉の意味を知らなければ、言わんとするところを掴めるはずもありません。しかし、英単語を覚える、ということは非常に労力のいることで、生徒たちも単語帳を用いた暗記法ではやはり定着が難しいとのことでした。
そこで私は実際にやっていた「瞬間英作文暗記術」を提案しました。これは、教科書などの英文をフレーズごとにプリントの左側に書き、右側にはそれに対応する和訳を書いて、右側だけ見て左側の英文を完全再現して発声する、というゲームです。
これは生きた英語の文章を丸ごと頭に入れることで、英語話者が普段何気なく使っている言葉のニュアンスやその場に相応しいコロケーションを、体感を通して身につけることができる勉強法です。実際に生徒にプリントを使って瞬間英作文をやってもらいましたが、限られた時間の中で完全再現を目指してゲーム感覚でできていたようでした。
この「瞬間英作文暗記術」でも英語力は十分上がりますが、やはり問題を解く練習をしないと得点力にはつながりません。生きた言語であることを意識するべきとはいえ、成績を上げるために勉強しているのですから、実践的な演習も必要です。
英語の問題を解くうえでぶつかる大きな壁。多くの場合、長文がスラスラ読めないというものです。実際にその壁にぶち当たっている生徒たちに、問いかけました。
「なぜ長文がスラスラ読めないんだと思う?」
生徒たちは少し考えて、様々な意見が出してくれました。もちろん、勉強している立場としての実感ですから、どれも正解です。ですが私は、大きな要因の一つとして「英文構造を把握する訓練をしていないから」を挙げました。
この「英文構造を把握する訓練」のことを英文解釈と言います。そして英文解釈とは、ある英文のSVOC、すなわち主語述語や目的語、補語がどこにあるのか、修飾節が何を修飾しているのかなど、各英文の構造を丁寧に分析するものです。構造がわかれば、その文の意味はすぐに理解できます。英語長文というものは結局、英文1文ずつが積み重なってできているものなので、英文解釈がスムーズにできるようになれば、長文もスラスラと読解できるようになるのです。
この「瞬間英作文暗記術」と「英文解釈」で生きた英文をそのまま頭にストックし、それを詳しく分析する学習を続けていけば、英語力がつき、英語の成績がみるみるうちに上がっていきます。英語を得意にするには、コツコツと努力を積み上げることが大切です。しかし、それはそう簡単なことではありません。そこで、ゲーム感覚で勉強したり、長文ではなく2〜3文で構成されている英文を解釈したりしてみる。これならハードルはそこまで高くないはずです。このように工夫して、今後も生きた英語を学び取ることを頑張ってほしいです!
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カルペ・ディエムでは、学校様・保護者様のお悩みに対応した講演・講座・ワークショップをご提案&実施しております。
生徒の皆さんの大学選び&学部選びのワークショップ、モチベーションアップを目的とした講演、探究学習授業、長期休暇の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しています。
講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
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