【特別対談】『スポーツ×英語』サッカーW杯日本代表・酒井宏樹選手〜世界で活躍する上での『英語』の大切さとは?〜

8月20日に、「世界で活躍するためのWorld English Program」が開催されました。イベントには、浦和レッズ主将の酒井宏樹(さかいひろき)選手が登壇。

イベントは株式会社リザプロとFootball Assistが共同で主催。選抜入試で受験を考えている全国の高校生が集まり、酒井選手に英語でプレゼンテーションをしたり、世界で活躍する上での苦悩などについてディスカッションを行いました。

今回は酒井宏樹選手と株式会社リザプロの相佐優斗(あいさゆうと)氏の対談の様子を取材させていただきました。

酒井宏樹(さかい・ひろき) 選手
1990年生まれ、長野県中野市出身。2012年ロンドンオリンピック、2021年東京オリンピックで日本代表として活躍。またワールドカップは2014年のブラジル、2018年のロシア、2022年のカタールと3大会連続で出場。
現在はJリーグ・浦和レッズに所属し、ポジションはディフェンダー、ミッドフィールダーを務める。 酒井選手のInstagramはこちら。 酒井選手が運営するFootballAssistのInstagramはこちら。

相佐優斗(あいさ・ゆうと)
クラウドEnglish 塾長 / リザプロ株式会社 事業統括早稲田大学社会科学部に在籍。大学2年時(2021年)に代表の孫と英検特化オンライン塾、「クラウドEnglish」を創設。現在まで、4000件以上の英検相談、300名以上の指導を実施。現在は、リザプロ株式会社が運営する、クラウド教育グループの全事業を束ねる。 相佐氏のX(Twitter)はこちら

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相佐氏
本日はよろしくお願いします! 
今回は「スポーツ×英語」というテーマで、海外で活躍されている酒井選手に、実際に言語の違う国での苦悩や挫折、またそれをどうやって乗り越えてきたかをお伺いしながら、「英語」の重要性について紐解いていきたいと思います。

酒井選手
はい!宜しくお願い致します!

目次

海外生活で感じた言語の壁

相佐氏
いきなりですが、海外に行く前は、海外での活動を視野にいれた英語の勉強って何かされていましたか?

酒井選手
実は、英語に特化した勉強はしてなかったですね。勉強は嫌いじゃなかったし、学校のテスト勉強はしていたので、一般的な中高生とかの英語レベルだったと思います。

相佐氏
そうなんですね。ということは、初めて海外にいかれたときはかなり挫折もあったのではないかと思うのですが…。初めてドイツにいかれたとき、どんなときに言語の壁を感じましたか?

酒井選手
そうですね。もちろん、ドイツ語も英語も話せない状況だったので「全て」に壁は感じました。自分の中でサッカーさえできていれば世界でも通用すると思っていたので、世界に出て初めて自分の甘さを痛感しましたね。

細かいことでいうと、集合時間とか。どこに何分前にきてねとか、どこに練習着が置いてあるよとか、当時は「たぶんこの時間なんだろうな」っていう曖昧な認識しかできなくて、正直、自信はなかったですね。

相佐氏
そういったお話をきくと、日常生活では「言語の壁」で苦労したのかなと思うのですが、プレーにも影響ってありましたか?

酒井選手
同僚とうまくコミュニケーションが取れないのですごくもどかしかったですね。自分の意見を伝えられないのはもちろん、彼らの意見や要求がわからないこともありました。チームとうまくコミュニケーションをとっていかないといけないポジションなので、早く覚えなきゃという気持ちは強かったです。

相佐氏
早く覚えなきゃという気持ちの中で、具体的な勉強とか心がけていたことってありますか?

酒井選手
「英語」に特化した勉強はあんまりしてないんですよね。ドイツにいたときはドイツ語の勉強が必要でしたし、フランスにいたときはフランス語の勉強をしなきゃだったので。ただ、チームの外国籍選手と会話するときは「英語」が共通言語だったので、実践の中で身に付いた感じでした。なので実は、「単語力」って意味では昔とあんまり変わってないかもしれないですね(笑)

コミュニケーションは取れますが、ビジネスの現場や病院での専門用語はまだまだ難しいなと感じています。

相佐氏
なるほど。何ヵ国語も勉強しなければならない環境下で、実践の中で「英語力」を身に着けられたんですね。

いくつかの言語の壁を乗り越えてきたということですが、その経験を、現在の日本での活躍に活かせているなってことはありますか?

酒井選手
外国籍の選手とのコミュニケーションが円滑にできるのはもちろん、以前までは自分が「外国籍選手」として所属していたので彼らの気持ちに寄り添うことはできているかなと思います。

あとは国際試合のときに、キャプテンとして審判とのコミュニケーションは必須なので、それは活きていると思います。

相佐氏
海外で苦労した経験があるからこそ、相手の気持ちに寄り添うことができるということですね。

「英語」という言語を学ぶ大切さ

相佐氏
実際に今振り返ってみて、酒井選手にとっての「言語を学ぶことの大切さ」ってどう思いますか?

酒井選手
そうですね。「人を知る上で欠かせないツール」だと思います。友達を作るにしても、仕事をするにしても、「英語」は世界中の人々が使っている共通言語なので。

相佐氏
そうですよね。ただ、僕らも小学生から高校生を対象に、英語学習の促進のための活動をさせていただいているのですが、やっぱり苦労する子が多いなという印象なんです。

頑張りたいけど、きっかけが無かったり、思うように英語の勉強ができないって子がいるのですが、最後にそんな子たちにモチベーションがあがるようなアドバイスをいただけると嬉しいです!

酒井選手
純粋に僕からすると、こういう年齢のうちから「英語」にふれる環境があるってすごくうらやましいなって思います。今のうちに基礎を固めて、基礎がある状態で海外にいけたら、仕事でもプライベートでもできることが広がると思います。

そういう環境が僕にもあったらなって思っちゃいますよね(笑)

「そのまま突き進んでいってほしい」なんて偉そうなこと言えないですけど、純粋にうらやましい環境だと思うので、頑張ってほしいですね。

相佐氏
今回はありがとうございました!

当日のイベントの動画はこちらから。

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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