受験や就職で英語を覚えなくてはいけないけれど、全然覚えられない!英単語の勉強の仕方がわからない!そう悩んでいる人も多いのではないでしょうか。私も英検一級の受験の際は、日本語でもあまり使わないような難しい単語を何百何千と覚えなくてはならず、非常に苦労しました。
短期間でたくさんの英語を覚えるにはいくつかのコツが必要です。そこで本記事では、英単語の効率的な覚え方を解説していきます!
英単語が覚えられない理由
毎日単語帳を見ているのに全然英単語が覚えられないという悩みを抱えている人はいませんか?真面目に勉強しているのに結果がついてこず、やる気が削がれてしまいますよね。その原因はいくつか考えられます。
復習していない、復習のタイミングが遅い
今日は10個の単語を覚えよう!と意気込んでも、復習しなければ当然その単語の意味は忘れてしまいます。周りの東大生でも、一度見ただけで暗記できる人はほとんどいません。みんな適切なタイミングで復習するから、さまざまな教科を効率よく学習できるのです。単語テストが終わった後も一週間後に再度確認するだけで最終的な結果は大きく変わってきます。
単語のスペルと意味だけを覚えようとしている
単語テストの勉強などで、英単語を10回書いてその意味を覚える人もいますが、これはあまりお勧めしません。発音や文章中での使い方などが全く学べていないからです。文章中でその単語が出てきた時に意味は理解できるかもしれませんが、自分でその単語を使ったり、リスニングで聞き取れなくなってしまいます。
一度に覚えようとしている
一度に覚えても、すぐに忘れてしまいます。例えば一週間後のテストまでに140個覚えなければならないという時、一日20個覚えようとしていませんか?これではなかなか覚えられません。記憶するのが上手い人は、140個を毎日やって覚えます。同じ単語に毎日触れるように工夫するのです。
英単語を定着させるコツ
先ほどの注意点を考慮した上で、どのようなポイントに注意すると効率よく英単語を勉強できるのでしょうか。今回は最も大切な二つの点に絞って解説していきます。
ひたすら反復する
英単語学習では「一日10個完璧に覚えるより、一日100個に目を通した方がいい」とも言われています。そんな時間ないよ、と思う方も多いかもしれませんが、10個の単語に30分かけていたのであれば、同じ30分で100個に目を通せば良いのです。
エビングハウスの忘却曲線を知っていますか?何か物事を暗記しても、1時間後には半分以上忘れてしまうのです。そこで少しの単語を一回で覚えようとするのではなく、たくさんの単語を何回もかけて少しずつ覚えていくことを意識しましょう。具体的なスケジュールの立て方については後述します。
一つの単語からできるだけ情報を関連づける
最初はどういうこと?と思う人も多いと思いますが、ここでの情報とは、発音・用法・類義語・接頭辞などなど、単語のスペルと意味以外のものを指します。先ほども述べたように、スペルと意味だけでは実際にその単語を使うことができません。また、もし英単語の意味を忘れてしまっても、その類義語や接頭辞、英単語の成り立ちまで記憶しているとなんとなく英単語の意味がわかるようになります。例えば、”regain” という単語の意味を忘れてしまっても、「再び、また」の意味がある接頭辞であるreと、「手に入れる」という意味のgainが繋がっているので、その意味が「再び手に入れる→取り戻す」であると推測することができます。関連情報を一緒に覚えることが重要です。
忘れない英単語の勉強方法
ここからは具体的な勉強方法について解説していきます。情報と関連づけるとはいったものの、自分の使っている単語帳に載っていないこともあります。そんなときにはどうしたらいいかも含めて解説します。
発音とセットで覚える
やはり大切だと言われているのは、英単語の発音をセットで覚えること。発音がわかっていないとリスニングやスピーキングでその英単語を使えませんよね。私自身発音を疎かにしていた時期もありましたが、”mature”がどうしても聞き取れず困った記憶があります。みなさんは正しい発音、わかりますか?
発音を教えてくれるCDやサイトがついている場合は、ありがたくそれを参考にしましょう。ついでに例文も流してシャドーイングするとさらに効果的です。口も活用して覚えるのです!
ついていない場合は、少し時間がかかりますが、google検索などで発音を調べましょう。単語から発音を類推できるものもあるので、最初のうちは読み方が全くわからない単語だけ調べても大丈夫です。
いずれにしても、聞くだけじゃなく一度は発音するようにしましょう。
用法とセットで覚える
発音と同じくらい大事なのが、用法をしっかりと覚えることです。特に形容詞や動詞はその用法を覚えていないと自分で使うことができません。単語帳についている例文や、英語検索で出てきた例文を読み、その用法とともに基本的な表現をマスターしましょう。英文の多読を通して感覚的に掴んでいくこともおすすめです。
関連語とセットで覚える
似た意味の単語や、スペルの似ている単語は覚えた後も適切に和訳できなかったり、わからなくなることが多いです。そうなることを防ぐために関連後や似ている語をセットで覚えることを心がけましょう。
ひたすら声に出しながらノートに書く
発音とセットで覚えるために、口を動かしながら書きましょう。何度も書くことで体がその単語を覚えていきます。
ビジュアル化して覚える
前置詞や動詞などはそのイメージと共に覚えることが大切です。英語圏の人は日本人と感覚が違うこともあり、そのイメージと共に覚えることが大切です。また単語をみてぼんやりとイメージが浮かぶようになれば、細かい和訳を何個も覚えなくとも文脈に沿って意味を汲み取ることが可能になります。
筆者が実践していた復習サイクル
英単語は反復が大切と言いましたが、一日に100個目を通せといきなり言われてもなかなか続くものではありません。それに、発音や用法もチェックしていたら流石にいきなり100個はとてもじゃないですが無理だと思います。
私自身、受験期は英単語の暗記に時間をかけたくなかったのですが、一日60個は目を通し、最低でも三周はするようにしていました。そのルーティーンをご紹介いたします。
一周目:まずは20単語を新しく覚える
初めて勉強する英単語帳の時は、一日20個を丁寧に勉強するようにしていました。スペルや意味はもちろん、発音、用法、例文のチェックもしていました。新しい単語を覚えるのはやはり大変ですが、後から復習するのであまり神経質にならず、10~15分ほどかけていました。このタイミングでは単語を完全に覚えるのではなく、その単語がどのようなものなのかを知り、見たら思いだせるくらいを目指しましょう。
二周目:一週間後に復習する
続いて二周目は、同じ20個の英単語を一週間後に復習します。この時には英単語を見てその意味や発音が言えるかのチェックをし、忘れていた情報を拾い上げます。たった一週間前に勉強したことでも、意外と忘れてしまっていることが多く、時間がかかるかもしれません。それでも一周目よりは時間かけず、5~10分くらいを目標にしましょう。
ここで重要なのは新しい単語を覚えるのと並行して英単語を暗記すること。新しい英単語20個+二周目の単語20個で、合計40個に目を通すことになります。
三周目:一ヶ月後に復習する
仕上げとして、同じ単語を一ヶ月後に復習します。この時も二週目と同じように抜けてしまっていた情報を拾います。一度復習したとはいえ、忘れている部分も多いと思います。目安時間は5~10分で二周目よりかける時間が短いと定着してきている証拠ですね。
ここでも、一周目・二周目の単語を覚えるのを忘れないでください。これで全体で約30分かけて60個の英単語を覚えることになります。
このサイクルを何回繰り返すのがベスト?
私はこのサイクルを、受験まで繰り返していました。最後に使っていた単語帳は一年以上これを続けていたので、もう何周したかわからないほど多く繰り返しています。
初学者は早く次の単語帳に移りたいと思う人が多いかもしれません。全て覚えきってなくとも、何周もするうちにだんだんと一回にかける時間が少なくなってくるのではないでしょうか。その際は一度に覚える単語を25,30と増やしていき、全体で一日に100個以上目を通せるようになったら次の単語帳に移っても大丈夫です。とはいえ、覚えきれてない単語もあるので、付箋などで印をしておき、定期的に見返しましょう。
おすすめの暗記サイクルは?
一日のうちで2回以上単語に目を通すことを心がけましょう。
最も効果的だと言われるのは夜寝る前です。寝ている間に記憶が定着することももちろん大きな理由の一つですが、寝室でなら英語の発音を確認しやすいからです。寝る前に英単語や英文の発音を確認することで、とても効果的に勉強することができます。
日中は通学中や授業の合間など隙間時間に勉強するのが良いでしょう。まとまった30分が取れなくても、行きの電車のなかで10分、授業の隙間時間に10分、帰りの電車の中で10分勉強すれば良いのです。前日の夜暗記した単語を翌日の日中に復習し、夜にはまた新しい単語を勉強する…というサイクルが最も効率良いのです。
まとめ
いかがでしたか。なんとなく英単語を覚えていた人もいるかもしれませんが、効率的に覚えるためのコツは意外と簡単ではないでしょうか。少し勉強の仕方や復習の方法を変えるだけで定着度がうんと上がります。ぜひ試してみてくださいね。
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