マインドを変えれば、地頭力も上がる!
偏差値35から東大合格して、『ドラゴン桜2』の編集担当になった僕が、東大生に学んだメンタル・テクニック。
東大生の地頭のよさは、実は、 4つの非認知能力 に支えられています。
(1)「主体性」 を持ち、
(2)「メタ認知力」 を発揮することで、自分の現状を把握し、
(3)「セルフコントロール」 を働かせながら、
(4)「戦略性」 を持って行動する。
このような心の習慣ができると、「やるべきこと」に前向きに取り組めるようになり、学びがぐんぐん深まるのです。
みなさんも、僕と一緒に4つの壁を乗り越えて、やりたくないことでも結果が出せる、地頭力の土台をつくっていきませんか。
※本稿は、東大メンタル 「ドラゴン桜」に学ぶ やりたくないことでも結果を出す技術(日経BP)の一部を再編集したものです。
「頭がいい人」と、そうでない人の決定的な違い
論理的思考力や読解力、記憶力などは全部、後天的に獲得可能なものです。
逆にいえば、生まれながらにこれらすべてを持っていた人なんてまずいないのです。頭がいい人はみんな、自分に欠けていたものを努力して手に入れています。
生まれついての才能なんて、歴史にその名が残るくらいの天才だけで、現実にはほぼいないと僕は考えています。
だからこそ必要なのは、自分に欠けたピースを後天的に獲得するためのメンタルです。
やりたくないことでも結果を出す技術
やりたくないことでも結果を出すためには、4つの壁を越えなければなりません。
1つ目は「目的の壁」。やりたくないことで結果を出すのは、まず「やろう」と思わないといけません。「やろう」と思うために目的を持つことが、最初に乗り越えるべき壁です。
2つ目は「やるべきことがわからない」の壁。「やろう」と思ったものの、何から手をつけていいのかわからない。そういう状態だと、やる気が空回りしてしまいますね。
3つ目は「モチベーション」の壁。やる気が続かないと、物事は継続しません。「やりたくない」ことを「やり始めた」だけでは不十分で「やり続ける」ことが壁になります。
4つ目は「戦略」の壁。モチベーションを持続させて、いいところまできても、あと一歩、もう一歩というところまでいかないという局面が、必ず出てきます。そこを乗り越える力が、戦略性です。
この4つの力について、【PART1】から【PART4】の4章に分けて、一つひとつ解説していきます。
この本について
僕が東大生を研究して発見した「頭がよくなりやすいメンタル」は、今、 教育学の世界では「非認知能力」と呼ばれ、注目を集めています 。そこで、僕が実践から導いた「東大生の非認知能力」の秘密を、岡山大学准教授の中山芳一先生から、理論的に紐解いていただきます。
しかしながら、東大生が受験勉強で培った、「東大メンタル」なんていうものが、社会に出ても役立つのか?
そんな疑問を覚える方も当然いるでしょう。そこで、経営者、営業のプロ、フリーランスのライターとしてそれぞれに高い成果を上げている3人の先輩にインタビューして、仮説を検証しました。
東大受験で体得した「受験の本質」が、社会に出てからの「やり抜くチカラ」となっている ことが見えてくると思います。
「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考 なぜブルーベリー農家は東京に多いのか?
著者:西岡 壱誠、中山 芳一
出版:日経BP(2021/5/13)