【試し読み】こーさく先生と学ぶ 中学数学のきほん60レッスン

「数学って面白くなくね?」

「そもそもこんなのいつ使うの?」

「頭のいい人にしか分かんないよね」

そんな意見をひっくり返したい。そんな思いが、今回の参考書の執筆の大きなきっかけでした。

文英堂シグマベストより、今月4日に発売になった書籍「こーさく先生と学ぶ 中学数学のきほん60レッスン」。こちらは、数学に対して苦手意識を持っていたり、なかなか数学の問題が解き進められなかったりする中学生に向けた学習参考書となっております。今回は、その参考書の内容やおすすめできるポイントについて、実際にこの本を執筆した永田が紹介させていただきます!

目次

勉強の方法に正解はない!

「勉強には、才能も特別な環境も必要ない。自分に合ったやり方を見つけて積み重ねていけば、だれでも成績を上げることができる。ここは学校でも塾でもない、今までとはちがう場所。だから,これまで勉強が苦手だった君もあきらめないで。ぼくが全力でサポートするから!ここから一緒にがんばっていこう!」

本の冒頭では、このようなメッセージがあります。ここで書かれている通り、勉強の方法に正解はありません。だからこそ、僕が今回執筆したこの参考書では、解答解説も含めてできるだけ多くの考え方を載せるように心がけました。

この本を読んで実際に勉強する人も、自分が一番効率よく解ける解き方を模索し続けてほしいと思っています。

メイ、ナナミ、ヒロトは、親同士の仲がよく、毎日のように一緒に過ごしてきた幼なじみ。「ヒロトー、この問題わかんない。教えて!」と,ナナミが問題集を差し出した。「うわ、よりによって数学かあ。えっと……」なかなか答えが出ず、あせるヒロトを見て、メイが不安そうに言う。「ヒロト先輩でも解けないなんて、私、中2になったら大丈夫なのかなあ……」問題に行きづまっていたヒロトは、ついにペンを置いて、頭をかかえてしまった。「もう中3なのに、どうしよう。数学の勉強は自分なりにがんばっているんだけど、なかなかできるようにならなくて」落ち込こむヒロトを、あわててはげますナナミとメイ。そんな3人の前に、いつの間にか、優しそうな男性が立っていた。

本書の冒頭ではこのようなキャラクターとその紹介文が出てきます。中学1年生から3年生まで1人ずつ、それぞれ特徴を持ったキャラクターが登場するわけですね。この子たちと一緒に、またこの子たちと自分を照らし合わせながら、ぜひ問題を解き進めて行ってほしいと思います。

今回は、全体で60レッスンと盛りだくさんな本書の単元の中から、中学数学の中でも特に大事な内容の一つである「関数」の定義について述べている部分を抜粋して、本書の説明をしていこうと思います。

まず、この写真を見ても分かる通り、タイトルが疑問形で書かれています。これはこのレッスン32に限った話ではなく、60レッスンすべてのタイトルが「?」のついた疑問形になっています。この背景には、「公式や数学用語を羅列して、数学が嫌いな人が読みたくないと思うような本になって欲しくない」という自分の想いがあります。これによって、数学が好きではない人でも読みやすい参考書になっていると思いますので、ぜひ読んでいただけると幸いです。

ちなみに、この「関数」の単元はこのような内容になっています。

【試し読み】関数

メイ)この問題もそうなんだけど、最近この「関数」ということばがすごい出てくるんだよね。でも、私この「関数」がイマイチよくわかってなくて…。関数の「定義」ってあるの?

こーさく先生)もちろんあるよ! でも、確かに「関数」の考え方は説明するのが難しいよね。今回は、関数であるものと、逆に関数でないものもふくめて具体例を出して説明してみるね!

メイ)なるほど! この、「片方の値が決まれば、もう片方の値も1つに決まるもの」という定義はわかりやすい! てことは、歩いた時間と進んだ距離、とかも関数、だよね?

こーさく先生)そう! ただ、一定のスピードで歩く、という条件はあるけどね。

たとえばメイさんが1分に80mずつ歩いていたら、1分歩いたら80m、2分なら160m、10分なら800mというふうに、時間によって距離が定まるよ!

本書をお勧めする人

いかがでしたでしょうか?このように、先生と生徒が実際に会話をしながら問題を解いていく様子を、メッセージのやり取りのように載せて参考書にさせていただきました。こうすることで、数学に対して苦手意識を持っていたり、できない問題が多くて困っていたりする生徒にも取り組みやすいものになったのではないかと思っております。

今回僕が執筆したこちらの参考書を読んで、「数学って面白いし、勉強する意味があるんだ!」思っていただけると嬉しいです。また、この本から得た知識をぜひ周りの人にもお話ししてみて、学んだことを楽しく共有して欲しいと思っています。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!


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この記事を書いた人

理系で東京大学に入学したが、教育をより深く学びたいと思い現在は教育学部に所属。高校まではずっと野球部に所属し、大学でも野球を続けている。趣味はピアノと旅行で、旅先のストリートピアノで流行の曲を弾くことが一番の楽しみ。

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