2025年7月28日、笠間書院より『東大理III 合格の秘訣 Vol.40 2025』が発売されました。
本書の企画・取材・執筆・デザインを手がけたのは、西岡壱誠を中心とした、カルペ・ディエムのメンバーたち。メンバーが一丸となって、受験生にとって本当に必要な“合格のリアル”を届けるために取り組みました。
本記事では、その思いが凝縮された「はじめに」の全文を掲載いたします。
なぜ私たちはこの一冊に挑んだのか。何を伝えたかったのか。この本に込められたメッセージを、ぜひご一読ください。
「成功者インタビュー集」ではない
本書『東大理Ⅲ合格の秘訣』は、40年にわたり、日本最高峰の頭脳が集まる東京大学理科Ⅲ類(通称:理Ⅲ)の合格者に対して、膨大な数のインタビューと調査を重ねてきた、きわめて意義の大きいシリーズです。
これまでに、全合格者のうち約3割にも及ぶ受験生のリアルな声が集められ、東大理Ⅲ合格という目標の背後にある日々の努力、習慣、思考法が明らかにされてきました。まさに、東大理Ⅲという「大学受験の頂点」に至るまでのプロセスが、文章の形で丁寧に蓄積されてきたシリーズだと言えるでしょう。
今年からは、自分たち「東大カルペ・ディエム」が継承し、執筆を担当させていただくこととなりました。まずはこの場をお借りして、長年にわたり本シリーズを築き上げてこられた株式会社早稲田企画様、株式会社データハウス様に、心より感謝申し上げます。こうして2025年度(40周年)という節目の年に、この貴重なシリーズを私たちカルペ・ディエムが継承させていただく機会を得られたことを、たいへん光栄に思っております。
シリーズの継承にあたり、これまで本書を制作されてきた関係者の皆さまからお話をうかがいました。その中で私たちが強く感じたのは、「東大理Ⅲに合格するための努力を可視化し、書籍というかたちで世に出すことで、全国の受験生を勇気づけたい」という、ぶれない志です。
本書は単なる「成功者インタビュー集」ではありません。どこかで不安や迷いを抱えながら、それでも前に進もうと必死にもがいた若者たちの、挑戦の軌跡をつづったドキュメントでもあるのです。特に、地域や環境に恵まれず、情報格差の中で東大合格を目指す受験生に向けて、「君にもできる」と背中を押すような一冊でありたいという思いが、このシリーズの根底にはありました。
私たちカルペ・ディエムも、この想いに深く共感しています。
いまや大学受験は、知識や才能だけでなく、「戦い方」や「環境との向き合い方」までもが問われる時代となっています。努力の方向性を見極め、限られた時間と資源をどう使って困難に立ち向かうか、そういった判断力も、受験において重要となっているのです。
だからこそ、先人たちの生の声を次の挑戦者たちに届けることの意義は、ますます大きくなっていると感じます。本書に登場する29名の合格者も、皆それぞれに異なるバックグラウンドを持ちながら、自分なりの方法で困難を乗り越えてきた方々です。
我々は、本書を通して、東大理Ⅲ合格が「特別な人」だけのものではないことを伝えていきたいと思っています。そして、「たとえ逆境にあっても、努力次第で未来を切り拓くことができるのだ」という希望を、一人でも多くの受験生に届けられたらと願っています。
それでは、40周年となる本書をぜひお楽しみください!

東大理III 合格の秘訣 Vol.40 2025
監修:西岡壱誠・じゅそうけん
編著:東大カルペ・ディエム
東京大学理科三類は、日本の大学受験で最難関だと言われている学部であり、医学部進学を目指す国内屈指の秀才が集うことで知られています。
本書は、毎年合格者約100名のうち20-30名に取材・アンケートを実施し、それをまとめたものになります。
どんな親のもとで、どんな受験勉強をして、どんな苦労があったのか?その軌跡を辿ります。



公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!
カルペ・ディエムでは、学校や保護者のみなさまが抱える懸念やニーズに応える形で、講演・講座・ワークショップを提案し、それらを実施しております。
生徒の皆さんの大学選びや学部選びのワークショップ、モチベーション向上を目的とした講演、独自の探究学習授業、長期休暇中の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しております。