2025年7月28日、笠間書院より『東大理III 合格の秘訣 Vol.40 2025』が発売されました。
本書の企画・取材・執筆・デザインを手がけたのは、西岡壱誠を中心とした、カルペ・ディエムのメンバーたち。メンバーが一丸となって、受験生にとって本当に必要な“合格のリアル”を届けるために取り組みました。
本記事では、本書に掲載された29名の物語の中から、「内藤陽貴」さんのインタビューを一部紹介いたします。
小さな頃から公文に通っていた内藤さんは、先生から「この子は光るものがある」と褒められ続けながらも、勉強に積極的になり切れませんでした。しかし、中学生の時に恩師が急逝。恩返しとして何ができるか考えた時に浮かんだのが、「日本一」の称号。すなわち、東大医学部への挑戦でした。
恩師の期待に応えたい
小学校の頃から、人間の言語に興味がありました。中学くらいからは言語学の本を読んだり、『ゆる言語学ラジオ』というYouTuberの番組を見たりして、言語についていろいろ勉強するようになりました。最近だと今井むつみ先生の『言語の本質』(共著)が面白かったですね。私が医学部を目指したのは、脳機能について、とくに言語に関わる機能についての知見を深めたかったからです。もちろん、医学部といっても様々ありますが、その中でも東大は日本で一番といっても過言ではないハイレベルかつ充実した環境が約束されていると思います。それに、中学の時に大変お世話になった塾の先生への恩返しとして自分にできることをしたいと思い、日本で一番の医学部である東大理Ⅲを志望するようになりました。
通っていた公立中学校は、地元でもあまり勉強に熱意のない人が多いところで、周囲に勉強を頑張る子は皆無でした。もちろん、小学校時代も中学受験組なんておらず、勉強を頑張るほうが浮いてしまう雰囲気がありました。そんな中で本格的に勉強を始めたのは中学2年生の冬。それまでは、入っていた部活が自分たちの代だけ異様に強くて練習熱心だったこともあって勉強する時間なんてなく、せいぜい1日1時間程度の勉強で、内容も教科書併用の問題集くらいでした。
ただ、小さい頃からずっと公文に通っていて、先生からは「この子は光るものがある」と言われ続けていました。私は最初あまり勉強に積極的ではなく、宿題を全然やっていませんでしたが、それでも呆れることなく接し続けてくれました。先生は既に亡くなられてしまいましたが、今でも非常に感謝しています。だからこそ、自分にかけてくれた期待に応えることが最大の恩返しになると考え、東大理Ⅲを目指そうという気になりました。当時はちょうどコロナで、休校騒ぎになった時期でしたから、勉強くらいしかやることもなく、集中できたことも追い風でした。
『東大理Ⅲ合格の秘訣』を見つけ
まず自分に何ができるかを考えたところ、公文が浮かびました。ただ、それだけではきっと勝てないと思い、書店に問題集を探しに行ったところ『東大理Ⅲ合格の秘訣』を見つけたんです。難関高校入試対策の『最高水準問題集』と一緒に購入して、読み漁りました。実際に理Ⅲに受かった人たちの勉強法、軌跡をたどっていくのが、一番堅実なルートですから。ただ、理Ⅲレベルの勉強にまだまだ追いつかない現実もあったので、『最高水準問題集』のクリアを直近の目標に据えました。問題集のレベルは、地元で一番の進学校だった母校の入試より数段上でしたが、「理Ⅲに受かるなら、これくらいやらないと」と歯を食いしばって食らいつきました。
続きは『東大理III 合格の秘訣 Vol.40 2025』でぜひご一読ください!

東大理III 合格の秘訣 Vol.40 2025
監修:西岡壱誠・じゅそうけん
編著:東大カルペ・ディエム
東京大学理科三類は、日本の大学受験で最難関だと言われている学部であり、医学部進学を目指す国内屈指の秀才が集うことで知られています。
本書は、毎年合格者約100名のうち20-30名に取材・アンケートを実施し、それをまとめたものになります。
どんな親のもとで、どんな受験勉強をして、どんな苦労があったのか?その軌跡を辿ります。


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