松島かれん 1日14時間以上勉強?!世界を広げてくれる勉強とは?

【講師インタビュー】松島かれん 1日14時間以上勉強?!世界を広げてくれる勉強とは?

自信がない自分を変えたいと思って勉強に打ち込んだ3年間。「努力」の2文字がぴったりな東京大学農学部3年生の松島かれんに、東大受験までの道のりと講師として抱く熱い思いをインタビューしてきました!

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「自信がない自分を変えたい」──そのために選んだ東大受験

──松島さんが通っていた高校は内部進学者が多かったと伺いましたが、東大に受験しようと思ったきっかけはどのようなものだったのですか?

私は高校時代、得意なものがない自分に自信がありませんでした。そんな自分が変わるような経験を一度してみたい、と思ったことがきっかけです。そこで自分を変える方法として、目の前にある勉強に打ち込むことに決めました。

東大を目指そうと思ったきっかけはいくつかあるのですが、その一つに幼少期の思い出があります。実は小学生の頃、赤門の前を一度通り過ぎたことがあり、その際に、幼いながらも東大の歴史の深さを感じ、かっこいい……と感じました。そして、高校生で志望校を悩んでいた時ふと、その頃の思い出が蘇ったのです。加えて、当時はまだ大学でやりたいことが明確に決まっていなかったので、大学に入ってから専攻を決めることができる東大の制度を魅力に感じ、最終的には東大を受験することにしました。

──東大では最初の2年間さまざまな分野を幅広く学んだのち、3年生から専門分野に分かれていくんですよね。確かに、やりたいことがぼんやりしている人にとって、幅広い分野に触れながら専門を決められるのは魅力的だと思います。自分を変える方法に、勉強を選んだのはどうしてですか?

私は幼い時から新しい世界を知ることにとても興味がありました。特に自然への興味が強くて、いろんな景色を見ることがすごく好きでした。中学生の時には、マーシャル諸島の海やそこにいる魚を見て、海洋に興味を持ったりもしましたね。こういった経験から、知ること、学ぶことに興味があるのかもしれないな、と思いました。学びを一歩ずつ深めたいとの気持ちから、勉強を選びました。

──勉強を通じて新しい世界を開拓していきたいという思いがあったのですね。

頭も体もフル活用して勉強した3年間

──東大受験というと大変なイメージがありますが、受験勉強はどうでしたか?

本当に大変でしたね(笑)。

私は元々勉強は苦手な方でした。数学で偏差値39をとったこともありますし、頑張って勉強をしても点数が1桁だったこともありました。もうだめだ、と何回も思いましたね。その状況を打破できたのは、とにかく量をこなす勉強スタイルに変えたことがきっかけでした。

周りの人たちは授業で聞いたことがすぐにできて、自分にはそれができない。つまりは、周りと同じことをしていてもだめだということに気づきました。だから、量をこなすことでその差をカバーしようという思いで、1日14時間、多い時には16時間勉強するようになりました。

それが続けられたのは、両親や先生や友達がずっと支え続けて、応援し続けてくれたからです。自信も力も無い私でしたが、その応援があったからこそ頑張り続けられました。

──文字通り、寝ても覚めても勉強漬けの日々だったのですね。勉強で工夫したことなどはありますか?

どうしても覚えられない単語や公式は、油性ペンで腕や脚に書いていました。廊下を歩いているときや、駅のホームで電車を待っている時にそれを見て覚えていました。それを見た友人には、「耳なし芳一」なんていうあだ名もつけられていましたね(笑)。

──奇抜な勉強方法ですね! 受験当日は緊張しましたか?

緊張しやすい性格なので、受験期間の3年間は常に緊張していました。でも、受験当日の1週間前から当日までは、びっくりするほど緊張しなかったんです。ここまで頑張った自分を認めてあげたい、という気持ちになれたのと、3年間ずっと使っていた手帳を眺めながら落ち着くことができたからだと思います。

「自分の世界を広げてくれるもの」と出会ってほしい

──カルペ・ディエムでは講師として高校などで講演をされているとのことですが、その活動をしようと思ったのはどうしてですか?

高校生の時、何かに悩んだ時に見える世界が狭くなってしまうことが多くありました。でも、そんな時に学問に触れると、世界がどんどん広がって、悩みが解決されていったんです。その経験から、自分と同じように、いろんなことに悩む高校生に向けて、実はこんなに世界は広いんだよ、ということを大学生として伝えたいと思ったことがきっかけですね。

──素敵なメッセージですね。初めて講演をした時はどのようなことを感じましたか?

初めて登壇した時は、大人数に対してどうやって伝えたらいいんだろうと不安に思っていました。でも、いざ話し始めてみると、頷いてくれたり、メモをしてくれたりしている生徒さんたちがたくさんいて、「一人一人の生徒さんに話しているんだ」という気持ちになることができました。それからは、一人一人に向き合うという気持ちで授業をするようにしています。

──松島さんの言葉が生徒さんに響く理由は、そういった心構えにあるのかもしれませんね。最後に、学生に伝えたいことはありますか?

学生生活の中では、悩むこともいっぱいあると思います。悩んでいる時は世界が狭く感じて、悩みから抜け出せなくなってしまうかもしれません。そんな時に、世界を広げてくれるものに出会えるといいんじゃないかなと思います。私の場合はそれが勉強でしたが、趣味でも、部活動でも、音楽でも、それに打ち込んだら前向きになれるものに出会えたら、それをぜひ大切にしてほしいです。

講師プロフィール

松島かれん
2001年生まれ 東京大学農学部3年生

内部進学者が大多数の学校から東大へ現役合格。高校3年間の学習計画を立て、1日14時間〜16時間勉強。隙間時間の勉強のため、手や腕に単語を書いて暗記していたことから、耳なし芳一のあだ名をつけられたことも。

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この記事を書いた人

東京大学では教育学を専攻。学業の傍ら、中高生向けのイベント企画や本の企画・編集に従事してきた経験から、人に新しい「出会い」を提供することに興味がある。ジブリとロードバイクが趣味。

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