「あなたの考えを教えてください」「何か意見をお聞かせください」――
そう言われて、すぐにその場で答えられる人は少ないのではないでしょうか?
「考えを表明する」ことの価値は、現在急激に高まっています。
教育では“アクティブラーニング”が叫ばれ、SNSによって誰もが簡単に発信することができるようになったこの時代、「あなたはどう思う?」と聞かれてすぐに自分の意見を作れる人や、「何かいいアイデアある?」と聞かれて答えられる人の価値が高まっています。
東大生は「能動的に自分の意見を言う」のが得意です。
東大の入試では、「自分の頭で考えさせる問題」が多くを占めており、また東大の授業でも「自分の考えを述べる訓練」が日常的に行われています。
では、どうすれば簡単に「自分の意見」を作ることができるようになるのか? 素早くアイデアを出せるようになるのか?
本書では、偏差値35から2浪して東大に合格した著者が、その受験勉強の過程で生み出した、独自のメソッドを紹介。
誰でも簡単に自分の頭で「考えて」「まとめて」「伝えられる」ようになるための4つのステップを本書籍では紹介しています。
※本稿は、西岡壱誠『東大で25年使い続けられている「自分の意見」の方程式 最強のアウトプットの作り方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
意見を作るのは、難しい!
僕はもともと、「自分の意見」を言うのが得意ではありませんでした。というかぶっちゃけ、とても苦手でした。だって「意見」を作るのって難しいじゃないですか。
「何を考えているか教えてください」って、「いや何も考えてないよ!」と答えたくなってしまいますよね?僕は高校時代、意見を求められた時もすぐに答えられず、頑張って答えようと思っても「あ、うん。えーと……いいんじゃない?」とかそういう浅い言葉しか返せず、「ちゃんと意見を言えた!」と思っても「え、ごめん。結局、何が言いたかったの?」と言われてしまう……。
そういう人間で、学校や会議で「何か意見ある人はいますか?」と言われても何も返すことができませんでした。「まあでも、意見なんて言えなくても生きていけるし、いいんじゃないかな?」そんな風に思っていたのですが、ある時僕は学校の先生からこんなことを言われました。
「自分の意見が言えない人は、頭が良くならない」と。
意見が言える=頭がいい?
「意見」というのは、自分の頭で考えて、自分の中で考えをまとめて、アウトプットすることです。そして、インプットよりもアウトプットの方が学習効果が高いというのは、教育学的にはもはや常識。自分の意見を言うか言わないかは、大きな差を生むのです。
例えば、東大の入試問題はすべて、自分が考えたことを文字にしてアウトプットさせる「全科目記述式」の入試スタイルを取っています。
選択肢きの問題は極端に少なく、ほとんどが「どう考えるか?」を問う記述問題で構成されている、いわば「自分の意見が言えるか」が問われるのです。
たしかに意見をまったくいわなかった時の僕の偏差値は「35」。勉強しているはずなのに全然成績が上がらないと言う経験を何度もしていました。
そこから僕は、どんな時にも「自分の意見」を言うようにして、読書する時や授業を受ける時、果てはアニメや映画・ドラマを鑑賞する時も「どう考えたのか?」「自分はどう思ったのか?」と言うことを言語化し、『意見』を作るようにしたところ、成績が急上昇。2浪の末、東大に合格することができました。
この本について
この本は、僕が東大で学んでいることや、多くの成功者から伺った意見を作るメソッドを、「たった1つの方程式」に落とし込んだものです。この方程式に当てはめさえすれば、誰でも簡単に、自分の意見を作れるようになります。自分の頭で考えられる、自立した人・信頼される人になれます。難しいことは何もありません。
僕だって元々偏差値35で「自分の意見が言えない奴」でした。本書のタイトルに「東大で25年使い続けられている」という名前がついているから「自分にはできないんじゃないか?」と思うかもしれませんが、何の心配もいりません。これは、誰でも簡単に、自分の意見が作れるようになる本です。この本のメソッドをインストールして、自分の意見の作り方をマスターし、これからの時代を生き残る力を手にしていただければと思います!
『東大で25年使い続けられている「自分の意見」の方程式 最強のアウトプットの作り方』
著者:西岡壱誠
出版:KADOKAWA(2019/9/27)
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