※本稿は、西岡壱誠(著)『5科目50年分10000問を分析した東大生の テストテクニック大全』(ダイアモンド社)の一部を再編集したものです。
「あと1点」を取るためのテクニックがある
みなさんは、テストでいい点数を取りたいと思ったことはありますか?そしてそう思ったときに、どんな努力をすればいいと思いますか?
たとえば、真面目な人は「一生懸命勉強する」という回答をすることでしょう。「とにかく頑張れば、成績もついてくるはず!」と。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。テストというのは、「どれだけ努力してきたか」を測るものでしょうか?「今までの勉強時間が、どれくらい長かったのか」を測るためのものでしょうか?
そんなことはないですよね。その人の「実力」を測るためのものです。そして、「実力」というのは、自分の持っている力をすべて出し切ってこそ、測れるものだと思いませんか?
そうであれば、できることはなんでもやるべきです。テクニックを使って問題を解いても、実力のうちです。他の受験生が知らないような情報をゲットして、それを活かして戦うのは、「ずる」ではありません。それも含めて実力です。
本書は、他の人からしたら「ずるい」と言われてしまうようなテクニックをたくさん詰め込んだ本です。世の中にたくさんある、「勉強法」についての本とはまったく違い、テスト本番の短い時間の中で、どうすれば100%の実力を発揮して点数を稼ぐことができるのかについて語るものです。
テストは、1点で勝負が分かれます。あと1点で不合格になる人もたくさんいます。そしてその最後の1点は、本書で紹介するテクニックかもしれません。テストで点数を稼ぎ、望む結果を得るために、ぜひ、本書を活かしてみてください!
問題を解く時間と順番を決めよう
テストの本番に備えて行うべきなのが、過去問演習。過去に実際に出題された問題を解くことで、試験本番へのイメージを高めます。
このとき、必ず決めてほしいことがあります。それは「どの問題で何分使うか」と「解く順番」です。
試験で重要なのは、合格点を取ることです。そのためには、全問を正解する必要はありません。合格に必要なだけ、点数が取れればいいのです。簡単な問題から得点しても、難問から得点しても、配点が同じなら、価値は同じです。ですから、「取れるところから取る」を基本スタンスにする必要があります。つまり、解けない問題は相手にする必要がないのです。
では、どのタイミングで問題を切り捨てるべきか。これは、時間で管理するといいでしょう。すなわち、「この問題は10分だけ使う」のように決めておいて、その時間内に必ず解き終わるように調整する。そうして、全体の問題を解き終わるように、自分のペースを決めておくのです。
同じように、解く順番についても決めておくのがよいでしょう。比較的簡単な文法問題は後回しにして、時間のかかりそうな文章問題を最初に解くなど、有効な戦略を立てれば、得点も上がっていきます。
過去問を解くのであれば、そのついでに「各問題にかける時間」と「解く順番」を決めておくといいでしょう。試験本番でパニックにならないような仕組みを作っておくことが重要です。
5科目50年分10000問を分析した東大生の テストテクニック大全
著者:西岡 壱誠
出版:ダイアモンド社(2025/1/29)
テストはあと1点で勝負が分かれます。
その1点は、この本の「テストテクニック」かもしれません。
はじめに「あと1点」を取るためのテクニックがある
1章 答えがわからなくても選べる!「選択問題」のテクニック
・「断定しすぎ」には要注意
・常識はずれは不正解
・ネガポジテクニック…
2章 全部を読まなくてOK!「読解問題」のテクニック
・「具体」よりも「抽象」に注意
・問題を先に読もう
・「よくある話」を探そう…
3章 得点最大化の魔法!「記述問題」のテクニック
・「、」は使わない
・ねじれ文に注意
・「変化」を問う問題で書くべき3つのポイント…
4章 チャレンジを決めたら!「個別試験」のテクニック
・中学受験・高校受験の図形問題:よく引く補助線を知ろう
・英検:スピーカーに近い席に座ろう
・共通テスト:問題先取りテクニック…
5章 緊張しない!「テスト当日」のテクニック
・「ファイナルペーパー」を作っておこう
・文房具の準備、Hの鉛筆より2Bの鉛筆を
・会場について真っ先に確認すべきこと…
おわりに のびのびとテクニックを使ってほしい
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