「新年の抱負ってよく言うけれど、真剣に考えたことない…」「目標を立てたはいいけれど、続いた試しがない…」新年の抱負あるあるですよね。今回は3日坊主にならない新年の目標の立て方を、一緒に考えてみましょう!
新年の目標を立てよう!
何かと「今年の抱負は?」と話したりするけれど、そもそもなぜ新年に目標を立てる必要があるのでしょうか?日本には「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。何ごとも最初が肝心とか、元旦の過ごし方でその年が決まるといった意味で使われています。ちなみに英語圏でも、このような新年にたてる目標を New Year’s Resolutions といいます。
新年には多くの人が、立ち止まってこれまでのことを振り返ったり、これからの生活に目を向けて、いろいろなことに向上心を持つことができます。また、「今年はこうする」と決めた目標は、次の1年間の間に達成したいことを思い浮かべるので、期限がない目標よりも、達成している姿をイメージしやすいです。
また、新年の抱負を話題にして他の人と話すことで、「今年はこうする」と誰かに宣言する機会が多いので、自分でも口に出すことで意識できますし、周りの人も応援してくれやすいです。
つまり年が明けるタイミングは、達成したい目標を立てる絶好の機会です。あまり新年に目標を立てたことがない人も、ぜひこの機会に、今年の目標を立ててみませんか?
目標設定の方法
では、実際にどのように目標を立てれば良いのでしょうか。多くの人が、「こんな人になりたい」「こんな生活をしていたい」などといった漠然とした理想イメージから入ると思います。目標達成のためには、その後が重要です。その目標達成のために、いつどのくらいの時間をかけて何をするべきなのか、どんどん小さくして今の自分に近づけましょう。
目標達成の道筋の立て方として「SMART目標」という考え方を紹介します。SMARTとは、「Specific (具体的)」「Measurable (測定可能)」「Achievable (達成可能)」「Relevant(関連性)」「Time-bound (時間制約)」の頭文字をとった略語です。ビジネスで使われる考え方ですが、個人の目標を立てる時にも応用できます。
Specific (具体的)
目標の具体性や明確性を指します。例えば「仕事・勉強に全力を尽くす」「英語を話せるようになる」のように目標が漠然とし過ぎていると、具体的に何をすればよいのか分かりません。最終目標はそれでも大丈夫ですが、目標のための小さな目標は、具体的でかつ明確な目標にしましょう。
Measurable (測定可能)
目標には数値を含んだ方が良いです。目標に対する今の進捗状況が把握できるようになります。例えば
英語を話せるようになる
↑
そのために海外ドラマをたくさん見る
↑
「1週間で1本観終える」
というように、具体的な数値を決めます。「海外ドラマをたくさん見る」で終わらないことが大切です。目標というより手段かもしれませんが、もっと細かく「1日40分を週3日続ける」というふうにしてもよいでしょう。また、「1日10時間勉強する」など時間で目標を立てている人も多いと思いますが、そこからさらに細かくやるべきことを決める必要があります。
Achievable(達成可能性)
「Achievable(達成可能性)」とは、設定した目標が「本当に達成できるのか」を見定めることです。立てた目標が高すぎたり、実際に実現は不可能なら、当然やる気は出ませんよね。
例えば「知識をつけるために1週間に1冊本を読もう」と決めても、実際は課題や仕事などやるべきことで忙しくて、現実的には不可能だと気づく場合もあるかもしれません。高すぎる目標を立てると、達成できない度に自分を責めてしまったり、詰め込みすぎて疲れてしまったりという可能性があります。自分の時間や生活の余裕を考えて、無理なく成長できる目標を立ててみましょう。もし過去に立てた目標が高すぎたら、途中で変更する柔軟性も大切です。
Relevant(関連性)
少し難しいですが、その目標を達成することで「何が生み出されるか」です。例えば「志望大学に合格する」は、ゴールに見えてゴールではない場合があります。志望校に合格した先にあるものはなんですか?学びたい分野がある、将来の夢に近づける、就職に有利になる、新しい土地で暮らせる、自慢できる、憧れのあの人と同じ大学に行ける……きっと何かあると思います。志望理由書ではないので堅苦しい動機でなくても良いのですが、ただ周りがやっているからやるだけでは、モチベーションが続かなくなってしまいます。自分の中で、モチベーションの元になる、「取り組む理由」を明らかにさせておくとよいです。
「Time-bound (期限)」
目標を立てる時は、期限を決めましょう。それも、「今年までに」とざっくり決めるよりは、長期、中期、短期に分けると良いです。受験日程のように本番の期限が決まっている場合でも、「そのために1ヶ月ごとにそれぞれできるようにすること(中期)」「1週間単位で終わらせること(短期)」など、より具体的に落とし込めると手をつけやすくなります。
3日坊主にならないためのヒント
せっかく目標を立てても、気づいたら忘れていて、あの時の意気込みはどこへ…ということになったら、もったいないですよね。最後に、3日坊主にならないための対策を考えてみましょう。
習慣化
最終目標のためにやることを、1週間単位か、できれば1日単位にまで具体化できると、かなり今の自分に近づけることができます。忙しい日々の中でも、習慣化できるようになるからです。また、取り組む曜日や時間を決めるのも、習慣化につながります。
見える化
立てた目標を忘れないために、常に見るところに目標を書いておくのがおすすめです。トイレや自室の壁、スマートフォンのロック画面など、毎日目標を意識できるタイミングがあると、その度に気持ちを入れることができます。個人的には、習字や太ペンででかでかと手書きしたものを、自分の部屋に掲げておくのが好きです。自分が書いたものだと、印刷やネット画像よりも愛着が湧くようになるんですよね。
目標ノート
私が大学に入ってからやっているのが、目標ノートです。最初に1年間で達成したいことを書き、1ヶ月経つごとにできたこと、できなかったことを振り返って書いています。日記をつけて、ある程度溜まったら読み返すのもおすすめです。目標を達成するためには、定期的に自分を「振り返る」ことが何より大切だと思っています。
最後に
新年でなくても使える、目標の立て方を紹介しました。目標があれば、それに向かって毎日を生き生きと過ごせます。皆さんもぜひこの機会に目標を立てて、素敵な1年にしてください。
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