【試し読み】現役東大生が小学生のころ親と一緒にやっていたこと

※本稿は、布施川天馬(著)『現役東大生が小学生のころ親と一緒にやっていたこと』(内外出版社)の一部を再編集したものです。

「質問力」を身につける

まず初めに鍛えていくのは「質問力」です理科に必要不可欠な考える力をつけるためには、「質問力」が絶対に欠かせないんです!

でも、おかしいと思いませんでしたか?「考える」というと、普通は一人でやるべきことです。ですが、「質問」というと、普通は質問をする人と、それに答える人の、最低2人以上ですることですよね。

どうして、考えるために、質問が必要なのか。

それは、優れた質問をするためには、常に考えることが求められるからです!良い質問ができるようにトレーニングを積むことは、思考力を身につけることに直結します。

ですから、頭の回転を早くしていくためには、少しでも疑問を持ったら必ず質問を考えること!これが一番良い練習になるのです。

「質問力」を鍛えるトレーニング

実は、普段見逃してしまっているだけで、私たちの身の回りには、たくさんの質問の種が眠っているんです。それでは、どうすれば日常に潜んだ疑問を掘り起こせるでしょうか?そのためには、まず自分が当たり前だと感じていることを書き出してみると良いでしょう。

真っ白な紙を1枚用意してみてください。ここに「空は青い」だとか「太陽はまぶしい」というように、一つ一つ「アタリマエ」なことを書き出していきます。

その次に、書き出した事柄それぞれについて、頭に「なぜ」を、終わりに「のか?」とつけてみましょう。たとえば「空が青い」という文なら「なぜ空は青いのか?」となりますし、「太陽はまぶしい」という文なら「なぜ太陽はまぶしいのか?」となります。

もしここで「どうしてだろう?」と思えれば、その疑問について考えてみましょう。しかし、これだけでいきなり疑問を持つのは、ちょっと難しいと思います。こんな時に試してほしい裏技があります。疑問の一文を変えた文章を書いてみて、比べるのです。

「なぜ空は青いのか?」としても、なかなか疑うことは難しい。では、空の色のバリエーションを考えてみましょう。青以外にも思いつく色がもう1色あるはずです。そう、赤ですよね。日中の空は青いのに、夕方になっていくとどんどん空は赤くなっていきます。もしくは、もっと時間を経過させてみてもよいでしょう。夜になるとそれは黒一色になりますよね。

同じ空なのに時間帯によって、青色、赤色、黒色の少なくとも3色に分かれてしまう。これってちょっとおかしいと思いませんか?

こうなると、疑問も変えなくてはなりません。時間帯で変わっていくのですから、それぞれの質問に時間の要素を追加しましょう。すると「なぜ空は青いのか?」ではなく「なぜ昼間の空は青いのか?」「なぜ夕方の空は赤いのか?」「なぜ夜の空は黒いのか?」という3つの文章ができました。

これら3つの文章まで辿り着ければ、「どうして?」と思えるようになるかもしれません。


現役東大生が小学生のころ親と一緒にやっていたこと

著者:布施川 天馬
監修:西岡壱誠
出版:内外出版社(2023/3/14)


たくさんの塾や習い事に通わせなくても大丈夫!
いま偏差値が低くても将来、東大に合格できる!
1日1問! 今日から子どもと一緒に遊ぶだけ!!
子どもの脳の可動域が広がります!
小学生のお子さんを持つ、すべての大人に読んでほしい!

脳の可動域が広がる6つの力
・質問力
・語彙力
・物語力
・計算力
・体験力
・反省力

学習要項「総合的な探求の時間」に対応するために 脳みその柔軟性を高め、脳みその可動域を広げるための本です。
じつは難関大学に合格するには、小学生のときから非認知能力を培うことがとても重要。 学校の勉強だけではなく、本や音楽・絵画などが身近にあり 日常の些細なことにも興味を示せる子どもの方が 大学受験を目の前にしたときの伸び率がハンパないのです。
本書の著者と監修者がまさにそう。 塾に通うお金に余裕のない家庭で育った布施川さんが バイトを掛け持ちしながら自力で東大に合格できたのは、 小学校時代に培った「反省力」と「体験力」があったから。 高2年で偏差値35だった西岡さんが東大に合格できたのは 「物語力」で人間の感情を理解できるようになっていたから。
本書はふたりの体験を軸に、 彼らが今現在行なっている小学生向けの講習会で とくに効果のあったトレーニング方法を厳選したもの。
小学生を持つ保護者のみなさん、 ぜひ、本書を使って、ゲーム感覚で遊びながら お子さんの非認知能力と勉強に必要な能力を刺激する6つの力を伸ばしましょう。


公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!

カルペ・ディエムでは、学校や保護者のみなさまが抱える懸念やニーズに応える形で、講演・講座・ワークショップを提案し、それらを実施しております。

生徒の皆さんの大学選びや学部選びのワークショップ、モチベーション向上を目的とした講演、独自の探究学習授業、長期休暇中の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しております。

私たちの講師は現役東大生で 偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめ、地域格差や経済格差などの多様な逆境を乗り越えた講師たちが、生徒の皆さんに寄り添って全力でサポートいたします。

ご質問やご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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